リノベーションのみのローンは金利が高い?リノベ時のローンのポイントを解説します

住宅ローンの基礎知識!中古住宅とリノベーションをお考えの人へ

「新築住宅を見ても何かが違う」「長く住む住宅はなるべく理想に近づけたい」このようにお考えの人は、「中古住宅+リノベ」で自らお気に入りの住宅に変えてしまう方法があります。

住宅については小規模であれば、後で修繕することができますが、住宅ローンは「とりあえず借りる」というわけにはいきません。借入額が同じでも借り入れる金融機関によって返済額は変わりますので、できる限り負担の軽くなる借入先選びが重要となります。

そこで、今回は、リノベーションをお考えの人向けに、住宅ローンの基本となる「リフォーム一体型ローン」について、シミュレーションとともに解説します。

住宅購入とリノベーションのローンを同時に組むのが基本

新築より手頃な価格で購入できる中古住宅を選び、余裕が出た資金でリノベーションを行う場合、住宅ローンと一緒に融資を受けることができます。リノベーションやリフォームのみの場合と比較すると、低い金利で借りられるため負担が軽く済むのですが、どのくらい違うのでしょうか。具体的にシミュレーションして確認してみましょう。

住宅ローンと一緒にリノベーションの資金を借りるメリット

すでに住宅を所有しており、リノベーション(リフォーム)のみを希望する場合でも、金融機関から融資を受けることができます。ただ住宅取得を伴わない融資の場合、一般的に住宅ローンよりも金利は高く、返済期間が短くなると月々の返済額が増えるため、ローン負担が重くなります。

一方、住宅の取得と同時にリノベーション(リフォーム)をしてまとめて融資を受ければ、住宅ローンの低い金利を適用でき、住宅ローンと同じ返済期間となるため月々の返済額をおさえることができます。実際に、どの程度変わるのか、商品ラインナップが豊富なりそな銀行で金利を確認してみましょう。

<りそな銀行 住宅ローン> ※2019年10月現在

住宅ローン金利返済期間・融資額上限
リフォーム資金セット型変動金利型(最優遇):
0.470%~0.525%
1年~35年
最大1億円
りそなリフォームローン(WEB申込型)変動金利型:2.975%1年~10年
最大300万円
りそなリフォームローン変動金利型:4.475%1年~10年
最大500万円
りそな大型リフォームローン変動金利型:2.975%1年~15年
最大2,000万円
※有担保:1年~35年
最大3,000万円

(出所)りそな銀行

りそな銀行の場合、目的に応じた様々な商品を取り扱っていますが、住宅購入と同時にリノベーション(リフォーム)の融資も受ける「リフォーム資金セット型」と他のローンとの金利差は大きいことが分かります。ちなみに、リノベーション(リフォーム)部分の融資金額1,000万円、返済期間10年とした場合の返済額の差は次のとおりです。

<リフォーム一体型との差>

総返済額月々の返済額利息総額
リフォーム資金セット型
金利:0.470%
10,238,741円85,323円238,741円
りそなリフォームローン(WEB申込型)
金利:2.975%
11,573,388円96,445円1,573,388円

※金利が変動しなかったものとして試算
(出所)りそな銀行

金利差が約2.5ポイントもありますので、利息総額の差が大きく100万円以上となります。今回はりそな銀行を例に挙げましたが、どの金融機関でもおおむね同じような結果となります。

このように、住宅購入とリノベーション(リフォーム)を同時にお考えの人は、一体型のローンを利用した方が返済負担は軽くなります。

どうしても住宅購入のあとでリノベーションしたい場合にすべきこと

住宅を購入した後にリノベーションをしたい場合は、必要な融資額に合わせたリフォーム(リノベーション)ローンを選ばなければなりません。りそな銀行の例ですと、商品によって融資上限額や返済期間が決められていましたので、「必要融資額」「返済期間」を決めた上で、より低い金利で借りられる金融機関を探す必要があります。

「中古住宅+リノベ」で住宅ローンを考える場合のポイント

リノベーションを含めた住宅取得を考える場合、自由度の高いリノベーションをどの程度行うかがポイントとなります。ほとんどの人は、リノベーションにかけられる予算には限度がありますので、すべて希望通りに進められるとは限りません。「中古住宅+リノベ」で住宅ローンを利用する場合のポイントを紹介します。

資金計画を立て、予算内のリノベーションをする

住宅価格は築年数、立地条件、修繕履歴などによって異なりますが、地域ごとにある程度の相場があります。一方、リノベーションは希望すればいくらでも最上の方法を取ることができますので、あらかじめ予算を決めその範囲内でリノベーションする項目を決めておかないと、返済が厳しくなる可能性があります。

リノベーションの経験豊富な事業者選び

資金計画を立て、予算内でリノベーションするためには、事業者の的確なアドバイスが必要不可欠です。工事が始まってから追加費用を求められても、引くに引けない状況となり、予算オーバーする可能性が出てきてしまいます。

また理想の住まいをイメージしている場合、リノベーションできるかどうかを基準にした物件選びも重要となります。住宅を購入したけれどリノベーションに制限があれば、思い描いていた住まいをあきらめなければならないこともあるでしょう。住宅とリノベーションをセットで考え、話を進める必要があります。

経験豊富な事業者であれば、住宅に合わせたリノベーションによる効果と費用だけでなく、希望する住まいにするにはどのような住宅を購入すればいいか、具体的な話が聞けますので、まずは信頼できる事業者選びから始めましょう。

住宅ローンの比較で負担額を減らす

住宅選びとリノベーションの検討だけでも、かなり時間がかかりますので、金融機関を選ぶときこそ比較せずに決めてしまわないようにしなければなりません。借り入れによる返済額は、「融資額」「返済期間」「金利」で決まりますが、保証料や事務手数料、団信保険料など様々な付随費用がありますので、トータルで比較しなければなりません。

特に「金利」の低さだけで金融機関を決めないように注意しましょう。

おわりに

住宅やリノベーションの規模によって融資金額は増減しますが、今回紹介した住宅ローンや団信保険料、火災保険料については、しっかり比較検討しなければ、同じ住宅規模や融資額でも費用は増える可能性があります。余裕を持って住宅取得計画を立てると一つひとつ丁寧に検討することができますので、これから住宅探しをする人は早めに動いておきましょう。

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