家のリフォームを専門業者に依頼すると、数十万~数百万円の費用がかかりますが、DIYでリフォームをすれば、10万円以内に抑えることも可能です。今回は、DIYでもリフォームできる箇所、失敗しないためのポイントを解説します。

家のリフォームは専門業者に依頼すると、数十万~数百万円の費用がかかり、家計にとって大きな負担となります。
「なるべくお金をかけずに、自分でリフォームしたい」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
また一方で、「自分でリフォームなんて無理……」と不安を感じている方でも、失敗しないためのポイントを押さえれば、プロ並みとは行かなくても、美しく仕上げることはできます。
今回は、DIYでもリフォームできる場所、セルフリフォームを失敗しないためのポイントを解説します。
DIYでもリフォームできる箇所・できない箇所
家の中のDIYでリフォームできる箇所、できない箇所(業者に依頼すべきリフォーム)を、以下の表にまとめました。
DIYでリフォームできる箇所 | 業者に依頼すべきリフォーム |
壁紙の張替え 塗装 床の張り替え ドアの交換 ウッドデッキの設置 | 間取りを変更する大掛かりなリフォーム 外壁や屋根など高所の作業が必要なリフォーム ガス電気工事が必要なリフォーム |
DIYでできるリフォームは、基本的に既製品の張り替え、塗装、組み立てで完了する箇所です。
たとえば、壁紙を変更する場合は、元の壁紙を剥がさずに上から張り替える、床のリフォームは、元の床材の上からフロアタイルを敷き詰めるなど、失敗してもやり直しが効くようにしておけば、取り返しのつかないトラブルに発展することはありません。
一方で、業者に依頼すべきリフォームは、危険が伴うもの、建物の耐震性に影響が出るもの、資格が必要なものが挙げられます。
DIYで行うと違法となる可能性もあるため、これらに該当する工事はプロに依頼しましょう。
DIYリフォームは「準備」がもっとも重要
DIYリフォームでもっとも重要なプロセスは、作業に入る前の準備です。
たとえば、床材を自分でリフォームする場合、床の寸法を測る、必要な資材と工具をリストアップする、ホームセンター等でリストアップした資材と工具を購入するなど、実際の作業よりも念を入れた準備が必要となります。
また、リフォームの終わりがすべての工程の終わりではありません。撤去した資材や余った資材を処分するところまで考える必要があります。
まずは、やるべき作業、必要な工具などをToDoリストにまとめましょう。
最近では、都市部の「DIYレンタルスペース」と言って、作業場所が確保でき、電動工具なども借りられるスペースが利用できます。お近くにDIYレンタルスペースがないか、検索するのも良いでしょう。
DIYリフォームで失敗しないコツ
DIY リフォームでよくある失敗は、作業箇所の周辺の建材や家具を誤って傷つけたり、塗料で汚してしまったりといったケースです。
このような失敗を避けるためにも、作業に入る前に必ず「養生」を行いましょう。
作業箇所周辺をブルーシートで覆う、塗料を付けたくない箇所は養生テープを貼るなど、こちらも「事前の準備」を徹底することで、思わぬ失敗を防ぎ、なおかつ美しく仕上げることができます。
また、「失敗してもやり直しが効くようにしておく」と同時に、失敗したときの相談窓口も知っておくと安心です。
失敗した箇所のリカバリー方法などは、ホームセンターにいるDIYアドバイザーが相談に乗ってくれます。
相談に行くときは、施工箇所の写真や、リフォームに使用した資材・塗料を伝えると、具体的なアドバイスが受けられるでしょう。
まとめ
DIYのリフォームはコストを抑えることも大切ですが、何より、ものづくりを楽しむことが重要です。
多少のキズや汚れも、「良い思い出になる」という気持ちで取り組めば、満足度の高いDIYリフォームができるでしょう。
万が一、DIYのリフォームで失敗したときは、無理にリカバリーしようとせず、プロの施工業者に相談することをおすすめします。