ドアのきしみや異音をDIYで解決する方法

ドアのきしみや異音をDIYで解消する方法を不具合の症状ごとに解説します。使用頻度の高い建具だけに、ドアは不具合が生じやすく、不具合がストレスの原因にもなります。早めに修復してスムーズな開閉を実現しましょう。

ドアは家の中でもっとも頻繁に使用する建具であり、それだけ汚れたり、劣化しやすくなります。また、通り道にあってよく使うだけに、ドアの様子次第で家の印象が大きく変わります。よく使い、よく見る場所であるだけに、ドアの不具合はストレスの元にもなるのです。

ドアの不具合でもっとも多いのは、開閉のたびに発生するきしみや異音です。普段は気にならなくても、来客の際にやけに大きく聞こえて恥ずかしい想いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ドアのきしみや異音の発生原因と、DIYでこれを解消する方法について解説します。ほとんどの場合は業者に頼まなくても解決できますので、記事を参考にトライしてみてください。

ドアの開閉時のきしみや異音をDIYで解決する方法

使用頻度の高いドアは、それだけ劣化や不具合を起こしやすくなります。中でも多いのが、ドアの開閉時のきしみや異音です。ドアは、重いドア本体を小さな部品のみで支えていて、またドア枠との隙間もできる限り小さくする必要があるため、部品の劣化や部材の歪みによって簡単に異音がするようになります。

以下で、きしみや異音の原因ごとに、それぞれをDIYで解決する方法をご紹介します。

接続部の金具=蝶番の劣化によるきしみの場合

ドアを開け閉めするたびに「ギーギー」音がする場合、原因として考えられるのは、ドアを支える蝶番という金具の不具合です。蝶番は、ドア枠とドアをつなぐ可動式の小さな金具で、重たいドアを通常2箇所で支えています。

音の発生源が上下どちらか(あるいは両方)の蝶番と特定できた場合、音を消すためのもっとも簡単な方法は、蝶番そのものに潤滑剤を差すことです。一般的な潤滑オイルやシリコンスプレーで大丈夫です。蝶番にスプレーを吹き付け、何度かドアを開閉して液をなじませ、音がしなくなればそれで完了です。念のため音のしていない方の蝶番にもスプレーしておきましょう。

蝶番の劣化によりドアとドア枠が接触して音がしている場合

古い家などの場合、劣化した蝶番がドアを支え切れなくなり、あるいは蝶番が変形してドアの位置が水平でなくなることで、ドアがドア枠と接触して音を立てるようになります。

蝶番の劣化によりドアの位置が下がることが多いため、足下付近でドアとドア枠が当たって「キーキー」音を立てるようになったり、開け閉めのたびにドアが引っかかったりするようになります。

この場合、まずは蝶番のネジが緩んでいないかを確認し、ドライバーでしっかり締め直してみましょう。開け閉めするたびにドアの重さが蝶番にかかるため、きつく締めていてもネジは徐々に緩みます。ネジが錆び付いて回しづらい時は、ドライバーを使う前に潤滑剤を使ってねじ山を崩さないよう注意しましょう。蝶番の変形が異音の原因の場合は、同型の蝶番と入れ替えることで解決することがあります。

蝶番の位置がずれてしまっている場合

ドアとドア枠の間には本来数ミリ程度の隙間が空いていて、ドアを開けたり閉めたりしてもドアとドア枠が接触しないような造りになっています。しかし、ドアの重さと開閉時の負担から、ドア枠に取り付けた蝶番が奥にめり込むなどして本来の位置からずれてしまった場合、2箇所ある蝶番の高さが合わなくなり、ドアに角度がついてドア枠と接触してしまうことになります。

対処法としては、まずはドアの上下どちら側から音がしているかを確認します。上なら上、下なら下の蝶番の位置がずれてしまっていると判断できます。

蝶番の高さを調節するため、厚紙と両面テープを用意します。蝶番のドア側のネジを緩めてドアを外し、続いてドア枠側のネジを外して蝶番を外します。

ドア枠には蝶番を埋め込むための溝が彫ってあります。この溝と蝶番の間に、両側に両面テープを貼った厚紙を貼り付けます。ネジを回して底に厚紙を貼り付けた蝶番をドア枠に取り付け、続いてドアを蝶番に付け直します。

厚紙の厚さによって蝶番の高さが変わりますので、その枚数を調節することで上下の蝶番の高さをそろえ、ドアが水平になるように調整します。上下の蝶番のネジがしっかり締まっていることを確認したら作業完了です。

ドアの不具合は蝶番次第

ドアのきしみや異音をDIYで解消する方法について解説してきました。ドアの不調の原因がほぼ蝶番にあることをご理解いただけたのではないでしょうか。まれにドア枠の変形によってきしみが発生することがありますが、それについてはまた別の機会に解説いたします。

重いドアを支えて動かすための小さな部品である蝶番は、その性質上、経年劣化を避けられません。きしみや異音が生じた際の対処法を以下にまとめます。

  1. 蝶番自体がギーギー鳴っているときは潤滑剤を差して滑りを良くする

蝶番の不具合によって他の部分でドアとドア枠がこすれて音を立てている場合は、

  1. 蝶番をきちんと締め直す
  2. 蝶番を新しいものと取り替える
  3. 蝶番の位置を修正する

という3つの方法で十中八九解決できるでしょう。

蝶番のネジのチェックと潤滑剤をこまめに使うことで、きしみや音がでる前にドアの不具合を修正するよう心がけると良いでしょう。

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