MDF材とは?
MDF材は、木材や植物繊維が原料とされる木材で、別名中密度繊維板といわれています。繊維状にされた木材を固めているので、見た目はきれいなコルクのよう。しかし、繊維密度が高い分、硬く頑丈です。柔らかい材質ながらも、強度が高めで扱いやすい木材なのですが、できること・できないことがありましたのでご紹介します。
ネジ締めはできる?釘は打てる?
木ネジを電動ドライバーでネジ締めを行ったところ木割れしました。下穴を開けても割れるので、もしかしたら極細のネジであれば可能かもしれません。
釘打ちですが、下穴なしで釘を打ったところ、こちらも木割れ。ただし、下穴を開けた場合は割れずに打ち込むことができました。
穴はあけられる?
電動ドリルで穴はあきましたが、穴の内側は繊維が飛び出してきてガサガサのまま。やすりをかければ改善するでしょう。
のこぎりは使える?
のこぎりでカットしたところ、柔らかい素材のためすんなりとカットできました。100均の木板もカットしましたが、MDF材のほうがカットしやすいと思います。
接着材は?
100均の木材用瞬間接着剤を使用しましたが、全く接着できませんでした。接着剤が染み込んでしまい、接着剤の役を果たさずに乾いてしまいました。
ボンドは使える?
ボンドは使えました。むしろボンドは一番相性が良いのでは?という印象を受けました。使用したのが強力ボンドだからかもしれませんが、DIYがしやすかったです。
塗装は可能か?
水性塗料で塗装できました。しかし、吸収性が高いので2度塗りは基本です。ミルクペイントなどマットなカラーがおすすめです。木目がない木材なので、木目を出したい方はリメイクシートで代用がベスト。
MDF材を使ってミニ収納棚を作ろう!

材料
- MDF材(100均) 6枚入り
- 強力ボンド
- 水性塗料・黒
- アンティークメディウム
- 刷毛
作り方

今回作るのは文房具収納です。ペンを入れるので板を斜めにします。そのため、MDF材2枚に鉛筆で下書きをします。
ボンドでMDF材5枚を接着します。速乾性のあるボンドなので、1枚接着するごとに手で押さえておくと早く接着します。

次に、中に1枚を入れて棚を作ります。このとき、ペン収納箇所を作るためにMDF材を斜めに接着します。中段のMDF材の両脇と、奥の面に当たる辺にボンドを塗りますが、中に押し入れる際に擦れて、ボンドが削げ落ちてしまいました。少量でも接着できましたが、上に記載した下書きをした時点で中段を接着したほうが良かったかもしれません。

これだけでは収納力が足りないので、2段目を付け足します。組み立て・接着の仕方は1段目と同様です。

4段の棚が完成しました。はみ出たボンドは拭き取っておきましょう。ボンドが乾くまで時間を置きます。

次は塗装をします。100均の水性塗料ブラックを塗りました。1度塗りでは薄いので2度塗りをしました。

中段が塗りにくく大変ですが、細い刷毛に変えて塗るとスムーズに塗れますよ。全体を塗り終えたら、乾くまで時間を置きます。

このままでも良かったのですが、ちょっと古びた風合いを施して男前感を出したいと思います。ここで使用するのは、こちらの100均アンティークメディウムです。アンティークメディウムは、錆びたような風合いを出したいときに使う着色剤です。他にはヒビ割れを施すクラッキングメディウムもあるので、思い思いの風合いを出すことができます。

アンティークメディウムを少量出し、スポンジでこするように塗っていきます。表面全体ではなくわざとムラを作ることがポイント。光加減でアンティーク感が増しますよ。

メモパッドや付箋、ペン類を収納できるミニ収納棚の完成です。

2段目はペン入れなので、棚が斜めになっています。斜めにすることでペンの出し入れが楽になります。全てペン収納にする場合は、全ての棚を斜めに接着しましょう。もう少し傾斜をつけたほうが見栄えが良かったかもしれません。
他のDIYにも!

子供の夏休みの工作で、MDF材を使ったスマホスピーカーを作りました。MDF材に、電動ドリルで穴をあけてスピーカー部分を作りました。あとは釘を打ち込み、組み立てました。何回も木割れしたので、クラフト専用粘着テープ(デザインガムテープ)で装飾しました。水性塗料は使わない時短作戦。
実際にスマホを設置して、曲を流してみると音が広がりました。本格スピーカーとは程遠いですが、音もまあまあ広がりますし、何より簡単にDIYに挑戦できるところが魅力的でした。
工具なしだから簡単!

釘やネジを使うと工具が必要になり、手間がかかります。それならばボンドで作ってみましょう。強力ボンドや速乾ボンドであればDIYもしやすくなりますよ。初心者の方でもボンドを使ったDIYなら作れそうです。ボンドなら、とても頑丈に仕上がります。MDF材を使う際はボンドを使ってみてくださいね。