100均にも石膏が売っている!?

100均には、様々なDIY・ハンドメイドアイテムが売られています。レジン、毛糸、樹脂粘土、ジェルワックスなど、あらゆるアイテムが揃っており、100均アイテムだけでハンドメイドやDIYが楽しめるといっても過言ではないでしょう。毎年「あっコレいい」という話題性のある商品を売り出してくれるので、定期的な100均チェックをおすすめします。
石膏というと、住宅の壁の内側や、石膏像などの美術品に使用されている素材です。一般的に私達が使う印象は少ないかもしれません。しかし、去年100均では珍しい「石膏」が発売されたことにより、世間の認知度が上がってきました。この白い粉をどうやって使うのか?どんなDIYに使用できるのか?疑問が残る石膏ですが、石膏を使った初心者向けのDIYがあるのです。そこで今回は、石膏を使った簡単なクラフトDIYをご紹介したいと思います。
アロマストーンは石膏で作られている
DIYにおいて、ポピュラーな材料ではない石膏ですが、アロマストーンという芳香剤に石膏が使用されています。アロマストーンは、素焼きの陶器や石膏で作られており、その器に精油やアロマオイルを垂らして香りを楽しむデュフューザー(芳香剤)です。
精油には虫が忌避する種類があります。ティートリーやシトロネラを使えば虫除けになり、ペパーミントを使用すればゴキブリやカメムシ避けにもなります。芳香剤兼虫避けで一石二鳥ですね!また、オシャレなアロマストーンの型が市場に出回っており、インテリアとして飾るのも素敵です。
アロマを楽しむのに、火を使うとなるとやはりハードルが高いですが、このアロマストーンなら火を使わずに楽しめる利点があります。エネルギーを排出しないエコな芳香剤です。電気や火を使うタイプは香りを拡散できますが、アロマストーンはほのかに香りを楽しむタイプになります。アロマ初心者さんでも安心して楽しめますよ。
石膏でアロマストーンを作ろう
100均石膏を使ったアロマストーンDIYをご紹介します。
材料

- 石膏(100均)・・・50g
- 水道水・・・15g
- シリコンモールド(100均)
- ポプリ(100均)
- 電子スケール
- 使い捨てカップ
- 割り箸

これが100均にある石膏で、100g入り108円です。石膏はさらさらとした粉で、水を加えることで固まります。凝固中は発熱しながら固まるので、小さなお子さんがいるご家庭では、扱いに注意してください。

石膏の型は100均のシリコンモールドを使います。このシリコンモールドは、柔らかいタイプ。シリコンが自由自在にしなるので、取り出しやすいモールドです。レジン、粘土、アロマワックス、石膏DIYにおすすめです。
作り方

まず、スケールにコップを乗せて表示を「0」にします。次に粉を50g入れて計量。

さらに水を15g入れて、よくかき混ぜます。ダマがなくなるまでよく混ぜましょう。このとき、すぐに型に流し込むのではなく、3分程度少し固めのテクスチャになってから型に流します。

石膏が程よい粘度になったら、型に流します。時間を置きすぎると固まるので注意してください。型に流した石膏は、徐々に発熱しながら30分~40分くらいで固まります。

真っ白で味気なかったので、流し込んだ直後にポプリを入れてみました。ほのかにポプリが香るので、精油なしでも使用できます。また、ポプリではなく、ラメなどを表面に振るのも素敵ですよ。

完全に固まり熱が冷めたら、型から外します。柔らかいシリコンモールドなので、スルリと型から外れます。モールドから外す瞬間を楽しみにしていたのですが、固めている最中に子供たちに触られてしまい、表面に傷がついてしまいました。家族がいる場合は置く場所も考えなくてはならないですね。
石膏に着色してみよう

石膏は着色可能。淡い色のアロマストーンは、よりおしゃれに見えます。アクリル絵の具、水彩絵の具、着色顔料などで色を付けることができますが、今回は顔料(プリンター用のインク:マゼンダ)を使用しました。1~2滴で色づくので、入れすぎに注意してください。ほんのりピンクがかわいいですね。
上同様に、石膏50gに対して水は15gです。分量を間違えると固まりにくくなるので気をつけてください。

くまのシリコン型(100均)を使ってみると、かわいいアロマストーンに。

型から外すと、ひとつひとつ表情が異なっている、かわいいクマが出現。もし、縁がうまく取れなかったときは、やすりがけをしてバリ(型から外したときにはみ出たもの)を落とすと、クオリティが上がります。
初心者も楽しい石膏DIY

混ぜたら型に流すだけ!一見難しそうな石膏DIYもアロマストーンなら、分量さえ正確に測れば誰でも簡単に作れます。アロマストーン用のおしゃれな型を購入したり、通し穴にレースのリボンなどを通して飾ったりして、アロマストーンDIYを楽しんでみてください。