リフォーム・リノベーションで住まいの使い勝手を改善!便利で快適な住宅設備と建材のトレンドは?

リフォーム・リノベーションの目的や工事の内容はさまざま。しかし、住まいの使い勝手を良くしたいという思いは、多くの場合に共通しているのではないでしょうか?そこで気になるのは、便利で快適な住まいづくりに適した設備、建材。理想の家づくりに役立ちそうなアイテムのトレンドを紹介します!

工事の目的で多いのは「使い勝手の改善」

リフォーム・リノベーションで欠かせない設備や建材。多くの人が取り入れているアイテムには、どんなものがあるのでしょうか?

まずは、工事に関する傾向などが分かるデータを見ていきましょう。

住宅リフォーム推進協議会の住宅リフォーム実例調査報告書(2017年度)を見ると、戸建て、マンションとも工事の目的で圧倒的に多いのは「使い勝手の改善、自分の好みに変更するため」(64.2%)、「住宅、設備の老朽化や壊れたため」(60.9%)でした。
6割台に達したのはこの2項目だけで、3位の「老後に備えたり、同居する高齢者等が暮らしやすくしたりするため」(36.1%)以下を大きく引き離しています。

また、工事の内容は戸建てが「住宅設備の変更」(67.8%)、「内装の変更(壁紙、床の張り替え等」(67.5%)、マンションは「内装の変更(壁紙、床の張り替え等)」(86.5%)、「住宅設備の変更」(82.0%)の順に入れ替わりますが、1、2位の項目は同じです。

設備変更はキッチン、浴室、トイレの水回りが断トツ

さらに、住宅設備の変更の内容はキッチン、浴室、トイレという、いわゆる水回りが断トツでした。戸建て、マンションともにそれぞれ7割前後を占めていることが分かります。
こうしたことからも、リフォーム・リノベーション工事は水回りのグレードアップを抜きに語れないと言えるでしょう。

それでは、水回りに関する設備はどんなアイテムが人気なのでしょうか?

キッチンは引き出し式のフロアキャビネットが便利

まずはキッチン。もはや多くの家庭に備わっているのがシンク、作業台、コンロ(IHクッキングヒーター)などが一体化しているシステムキッチンです。

開放感がある対面式のアイランドキッチンも流行している中、備わっていると非常に便利なのが引き出し式のフロアキャビネットです。

壁などに据え付けられる吊り戸棚は、背が小さい人は手が届きにくいといった使い勝手の悪さがネックでした。フロアキャビネットには、そうした煩わしさがなく、引き出し式は開き戸式に比べて収納力が格段に増すのが魅力です。

また、便利な機能が備わった水栓も注目されています。シャワーホースが付いていれば大きな鍋などを洗いやすく、シンクの隅々まで水を流して掃除したいときにも重宝します。
水栓のレバーなどに触ることなく水を出すことができるタッチレス式は、肉や魚などの調理で手が汚れたままスムーズに使えるので便利です。

さらに、キッチン回りのリフォームで検討をお薦めするのは、パントリーと呼ばれる食品庫の設置です。缶詰やレトルト、インスタントなど常温保存が可能な食品を収納できるだけでなく、十分な量のストックがあるかどうかも一目でチェックできます。また、普段は使わないキッチン用品なども仕舞えて便利です。

食器洗い乾燥機などと同様、人によっては「あまり使う機会がない」ということもあり得ますが、自分の家庭のライフスタイルに合っていると思えるなら、とても便利な設備になるでしょう。

浴室エアコンは「一石三鳥」

次に浴室です。実用性の高さから人気なのは浴室エアコンや浴室暖房乾燥機。冬の入浴前に寒い思いをしなくて済むのは、何ともうれしいものです。

浴室を温めることで、急激な寒暖差で血圧が上がり健康被害を及ぼすヒートショックを起こすリスクも減らせます。
効果はそれだけではありません。浴室の湿気やカビを防げるほか、天気の悪い日も洗濯物を干しておくこともできます。
床暖房や高断熱の浴槽など快適装備が充実したユニットバスも豊富な種類がそろっていますので、自分たちの暮らしに合うものを選んでみてください。

床掃除もしやすいタンクレストイレ

そして、こちらも毎日お世話になるトイレ。リフォーム工事で人気が高いアイテムは、何と言ってもタンクレスの便器でしょう。

タンク付きの便器に比べて高さも奥行きもコンパクトなので、狭いトイレ空間を広く使えるようになります。また、タンクが邪魔だったトイレの床掃除が楽になるというメリットもあるのです。
節水機能のほか、汚れが付きにくかったり落ちやすかったりする清潔機能を備えたシリーズもあります。気になるメーカーがあればホームページやショールームを見てみるのも良いでしょう。

なお、家族の人数が多い、あるいはお年寄りと一緒に暮らしているといった場合、戸建てなら1階と2階にそれぞれトイレを設置すると便利かもしれません。
1階、2階のどちらに寝室があっても、トイレの場所が近ければ安心して眠れます。もちろん、朝の混雑時の待ち時間解消にもつながります。

「環境」「健康」意識の高まりが自然素材に

このほか、水回り以外の設備としては省エネ、創エネに役立つ機器も注目を集めています。

家庭用の燃料電池(エネファーム)を使えば、ガスから取り出した水素と空気中の酸素で化学反応を起こして発電することができるほか、発電時に出る熱を利用してお湯も沸かせます。
また、家庭用のリチウムイオン蓄電池は災害時の予備電源として活用できるほか、あらかじめ蓄えておいた電気を節電用に使うことも可能です。地震や大雨などの大規模災害が全国的に多発する中、住まいの省エネ、創エネを推進する流れは今後も加速するでしょう。

リフォーム・リノベーション工事で用いられる建材もまた、環境に配慮したものが好まれる傾向がうかがえます。

壁材として活用されているのは調湿・脱臭効果に優れた珪藻土や漆喰、フローリング材は足触りが良く汚れが目立ちにくい無垢材が人気です。
もちろん、体に悪影響を及ぼす化学物質と対極にあるこれらの自然素材が好まれる背景に、健康意識の高まりがあるのは言うまでもないでしょう。

壁材として活用されているのは調湿・脱臭効果に優れた珪藻土や漆喰、フローリング材は足触りが良く汚れが目立ちにくい無垢材が人気です。
もちろん、体に悪影響を及ぼす化学物質と対極にあるこれらの自然素材が好まれる背景に、健康意識の高まりがあるのは言うまでもないでしょう。

例えば、無骨にしか見えない金属の門柱などを天然の石材を再現した石目調タイルなどで覆えば高級感が増します。他にも、ウッドデッキと見間違うほどのリアルな質感ながら、決して腐ることのない磁器質タイルなども注目されています。

「門扉などを木製にしたいけれど経年劣化が気になる」という場合も、錆びにくいアルミ材の上に木目調シートを貼れば大丈夫。庭木などともマッチします。

まとめ

リフォーム・リノベーション工事における設備、建材のニーズは、それぞれの住まいやライフスタイルで異なります。
共働き夫婦の世帯なら、宅配ボックスや室内物干しユニット、お掃除機能付きのトイレやレンジフードといった設備があれば大いに助かるでしょう。

日中家にいるのは主婦、あるいは高齢者だけという住まいには、カメラ付きインターホンが備わっていれば心強いはずです。
小さいお子さんがいる家庭であれば、傷が付きにくく清掃性に優れたフローリング材、壁のクロスなどを選べば伸び伸びと遊ばせられるでしょう。
住まいのアイテムを選ぶ際はトレンドばかりを追うのではなく、自身の生活をいかに便利で快適にしてくれるのかをきちんと検証することも大切です。

じっくりと考えて、後悔のないリフォーム・リノベーションを実現しましょう。

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