株式会社リノベーションLABO インタビュー

株式会社リノベーションLABO

代表大髙 満おおたか みつる

撮影場所:リノベーションクラフト様

リノベーションに限らず、すべての行為は幸せになるためのもの。人は幸せになるために生まれてきて、幸せになろうと努力する。自分は、そのお手伝いをするだけです。

2018年に札幌で創業したリノベーションLABO。コンサルティングやプランニングをはじめ、インテリアコーディネート、現場管理、さらには漆喰施工まで、完全オーダーメイドの住まいを創り出しています。これらの作業を一手にこなしているのは、業界経験豊かな大高代表自身。元セミプロのジャズミュージシャンというクリエイティブな経験も持つ大高代表に、顧客の思いにしっかりと寄り添う経営姿勢などについて伺いました。

monocla株式会社 執行役員兼事業戦略室長

山田 真史やまだ まさふみ

インテリアデザインとジャズ演奏 クリエイティブな才能を発揮

山田

リノベーション業界に入ることになった経緯を教えてください。

大髙

中学2年の頃、女の子が読むようなインテリア関係の雑誌やブランドに夢中になったのが最初。ジャズも好きで、中学時代は新作のレコードをたっぷり聴ける時間がある人生に憧れました。高校時代にミュージシャンとしてライブハウスで演奏するようになり、インテリアのデザインと音楽が自分のアイデンティティの両輪でした。
どちらの道に進むか悩んだこともあります。だけど、デザインも音楽も脳の前頭葉を駆使するという意味では同じです。どこかクロスオーバーしているなと感じた中で、北海道内の大学のデザイン学科に入りました。
ところが、音楽ばかりやってさっぱり学校に行かず、大学は2年で辞めてしまうことに。「ショールームがいっぱいある刺激的な所に身を置こう」と東京のデザイン専門学校に進みましたが、結局、そこでもずるずると音楽に引きずり込まれてしまったという。
自分でも「何をやっているのか」と思いながら、卒業後に就職したのが道内の大手ハウスメーカー。そこで3年間ほど、戸建てリフォームの修業をしました。

山田

音楽にものめり込んでいたとは。独立したきっかけは何だったのですか。

大髙

「飽きた」という理由で大手ハウスメーカーを辞め、プロ向けのインテリア会社に入ったのが25歳のとき。造作家具を設計していましたが、「図面を書くのが下手だから漆喰を習ってこい」と言われ、たまたま来日したイタリアの職人に漆喰の施工技術を教わりました。
その後、フリーのインテリアコーディネーターとして独立したのですが、30歳の頃に「やっぱり食べていけないな」と行き詰まることに。しょうがないから「とりあえず演奏するか」と、ミュージシャンになってしまったわけです。

山田

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またミュージシャンになったのですね、そして。

大髙

34歳のときに「こんなことしていたらだめだろう」と再び考え直して、札幌のリフォーム会社に入りました。この会社は後に自己破産してしまったのですが、その際「みんなで出るしかないぞ」と新たに立ち上げたリフォーム会社に移りました。
そこから独立し、今に至るという感じ。在籍した15年間のうち4年間は一般社団法人リノベーション協議会北海道部会長を務めるなど、デザインやリノベーションで「もっと攻めていきたい」という気持ちが強く、会社と合わなくなってしまって。ただのわがままですけどね。

顧客満足のカギは「お客様に寄り添うことを、どう具現化するか」

山田

「もっと攻めていきたい」という姿勢に、こだわりの強さを感じます。当時から「こういうリノベーションがしたい」といった具体的なイメージを描いていたのでしょうか。

大髙

お客様には「こういう暮らしをしたい」「こういう物を手に入れたい」という願望と共に、「どうしたらそのような家を買えるか、生活ができるか」という思いもあります。そうした思いに寄り添うのが、リノベーションの仕事。最初のうちは誰にも見向きもされませんでしたが、そんな考え方が「絶対にかっこいい」と思ってリノベーションを拡張してきました。

山田

かっこいいというのが大髙さんっぽさを感じます。笑

大髙

そうでしょう。笑
まじめな話に戻りますが、物件探しにも資金計画づくりにも、きちんと寄り添うことがすべて。お客様が思い描くものを、どう具現化するかが顧客満足につながるのです。
自分の場合、家族が食べていければいい。だったら、何が何でもたくさんのお客様を取り込む必要はない。誰もできない、あるいは他社が対応し切れないマニアックなお客様に見つけていただければいいというだけの話。本当はもうちょっと頑張ればいいのですが、独自の取り組みをマイペースで積み重ねています。

山田

独自の取り組みと言えば、御社が立ち上げた「札幌DIY女子リノベ部」が気になっています。誕生の経緯などを聞かせてもらえれば。

大髙

DIYに興味のある女性たちがサークル化している現象が目に留まったのです。彼女たちは、たまにマンションなどの壁紙を貼り替えに行ったりしていると聞きましたが、あくまでも副業になるかならないかのレベル。メンバーに「それはもったいない。もっとがっちりやった方がいいのでは」と持ち掛けたところ、「みんないっぱい友達がいるよ」と。「じゃあ、それを組織にして、きちんとお金をもらえるようにしよう」と話して出来上がったのが「札幌DIY女子リノベ部」。
建築現場の職人不足が叫ばれる中、ここに彼女たちを結び付けたというわけです。もちろん、建築や設備はプロの職人にしかできない作業があります。しかし、コーキングや網戸の貼り替えといった雑工事は彼女たちにもできる。カーテンレールや照明の取り付けなど、短時間で終わる作業をすべてできるようになれば必ず稼げるようになってもらえると考え、2月から公開勉強会を開いて施工技術を指導しています。

山田

建築現場の人手不足という課題に対する、すごく分かりやすい解決手法だと思います。「札幌DIY女子リノベ部」の活動について、今後どうしていきたいというところはありますか。

大髙

近いうちに旭川でも発足させる予定ですが、彼女たちが成功したら、リノベーション協議会などのメンバーにシェアしていくつもりです。多くの会社にとって職人不足は悩みの種ですが、彼女たちを活用すれば何とかなるし、工事原価も抑えることができるでしょう。当然、お客様にとってもお得ということで、まさに「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」ではないかと。
こうして、皆が幸せになるために手を取り合うことで、リノベーション業界が良くなっていくと思います。人手不足を補えばコストが下がり、家を建てたり直したりする人も増えるという好循環が生まれますから。なかなか利益にはつながらないのですが、まずはこれを機にリノベーション業界が盛り上がり巡り巡って自分のところに還元されればいいなと思います。ですので、monoclaさんも協力してくださいね。

山田

我々としてもこの取り組みは業界の課題を解決する手段の一つと考えます。ぜひ、ご協力させていただき、一緒に形にしていければ。

幸せづくりを「お手伝い」 早い段階から親身にコンサルティング

山田

先ほどの話の中にあった「働く人もお客様も幸せになる」というのは素晴らしい観点ですね。お客様への対応に関して、心掛けていることなどはありますか。

大髙

不動産を購入してからリフォームを施すまでの正しい「順序」を伝えたい。そんなことを思い、定期的にセミナーも開いています。不動産を手に入れるのは「先」ではなく「後」でいい。キッチンの場所をずらせないなど、リフォームが困難な物件を買ってしまってからでは遅いですから。
実際、「マンションを買ったのでリフォームしてください」と依頼された物件の現場に行ってみたら、そもそも壁を撤去できる構造ではなかったという例もあります。時間に余裕を持ち、まずは不動産を探すための知識や情報をしっかり集めることが大切です。
お客様の幸せのため、物件や資金に関しては早い段階でコンサルティングするようにしています。お客様にも、できるだけ早めに相談していただければうれしいですね。

山田

何よりも、お客様に後悔してほしくないという想いが伝わってきます。

大髙

リノベーションに限らず、すべての行為は幸せになるためのもの。人は幸せになるために生まれてきて、幸せになろうと努力する。自分は建築という立ち位置で、そのお手伝いをするだけです。
お客様と幸せを共有する方法論を見つけていかなければ、自分も幸せになれませんから。それはリフォームに限らず、あらゆることにつながると思っています。

資金繰り相談から施工管理まで1人で スピーディーな対応を実現

山田

幸せを共有する方法として、建築がある。非常に素敵な話です。
ところで、資金相談から施工管理まで1人で対応しているのも御社の特色かと思います。分業体制を取らないことのメリットは何でしょうか。

大髙

自分が生きていけるのは、自ら物件を見ることができるし資金繰りの相談にも乗れる、施工管理もできる、インテリアコーディネートもできるから。最初から最後まで1人の人間がお客様に寄り添い、すべて自分事のように進められるのが中小企業の良さでしょう。
自分が最も得意としているのが、お客様に「リフォームをしたいのでマンションを見に来てほしい」と依頼されて訪問した際、その場で打ち合わせを終えるパターン。おしゃべりをしながら喚気経路や排水経路、天井裏もすべて確かめ、「住宅ローン使いますか」「ローンを何年で返しますか」といった話もする。1時間ほどで、資金繰りから施工内容まで見通しを立てられます。

山田

物件から施工までの全体の打ち合わせがその場でできるのは、お客様にとって心強いでしょう。相談がたらい回しになったり、なかなか伝わらなかったりというのはストレスになりますから。

大髙

最近は売りに出される中古マンションが不足していて、なかなか買えない状況。こうした中、気になるマンションを見学した方が「購入したいけれど、リフォーム費用はどれくらい必要だろうか」と思案し、リフォーム会社に相談したとします。だけど、その概算がはじき出されて資金繰りのめどが立つまで、物件購入の申し込みはできないのです。もしリフォーム会社の対応が遅ければ、1戸しかない中古マンションは当然、先に売れてしまいます。
だから、特に中古マンションは見学からあまり時間がたたないうちに結論を出せるようにしなければ、いい買い物はできません。先ほど説明した1時間のうちに、お客様からどれだけの情報を引き出し、購入の判断材料を提示できるかが大事。それらの材料を持ち帰ったお客様が決して損をしないタイミングで購入を決断できるかできないか。これがすべてだと思っています。

「猫との住まいアドバイザー」に認定 関連イベントも計画

山田

短時間で多くの判断材料を提示できるのは、まさに実力があるからこそですね。お客様の思いに寄り添える力を活かし、さらに考えている取り組みなどはありますか。

大髙

実は、一般社団法人日本ライフスタイル協会の「猫との住まいアドバイザー」資格を取得しました。近いうちに、猫と住まいに関するイベントも計画しています。そこで、猫の体力や種類に合わせたキャットウォークやキャットタワーの寸法について話をするつもりです。

山田

猫の体力や種類に合わせた寸法!相当ニッチな話題ですね。

大髙

当日は「札幌DIY女子リノベ部」が猫の小屋作りのワークショップを開くほか、ペットと暮らせる不動産情報や里親が必要な猫の情報も紹介します。猫好きな友達のプロミュージシャンとライブをやろうかとも思っていて。

山田

また、音楽の話に。笑
大髙さんは好きなことにとことん熱意を注ぎますね。

大髙

勉強会やセミナーなどは自分にとっては「お遊び」のように利益というより楽しくて行っているのですが、面白がって自宅のリフォームを依頼してくれる人もいます。自分では無駄なことをしているつもりでも、無駄になっていない、意外に。だから、こうした「お遊び」も必ず本業につながるはずです。

山田

なるほど、大髙さんの人柄あってのことですね。最後に、monoclaに対するご期待などがありましたら。

大髙

山田さんの地元・住まいが北海道ということもあり、山田さんの北海道に対する想いには非常に共感しています。北海道にも軸足を置くmonoclaさんには、自分ができることならどんどん協力したいと思うくらい仲間意識がある。札幌の中小リフォーム会社を牽引する役割を担ってくれるパートナーだと思っています。引き続き、北海道のリフォーム会社が道民のためにもっと頑張れるような背景づくりを応援してもらえれば嬉しいです。

株式会社リノベーションLABO 代表

大髙 満おおたか みつる

北海道の大手ハウスメーカーに就職。3年ほど修行ののちにインテリア会社へ転職。その間に漆喰に触れる。その後ミュージシャンという異質な経歴を経て、34歳の時にリフォーム会社に入社するも倒産し、その後別のリフォーム会社に入社。在職期間中には一般社団法人リノベーション協議会北海道部会長を約4年務める。2018年に「アルティザン建築工房」「リノベーションクラフト」2社の出資を受け独立、リノベーションLABOを設立し、代表に就任。現在に至る。

株式会社リノベーションLABO

  • 本拠地 005-0831 北海道 札幌市南区 中ノ沢3丁目7-18
  • 休業日 毎週水曜日
  • 担当 大髙 満
  • 対応エリア
    • 北海道
    • 札幌市
    • 小樽市
    • 江別市
    • 恵庭市
  • ここが強み! 数々の施工実績をもっております。詳しくはHPを参照ください。
  • 法人番号 2430001077645
株式会社リノベーションLABO

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