特別対談|ミューラルとリノベーションの今後について

この度、当社monocla株式会社と株式会社NOMALは業務提携を結び、ミューラル(壁画)をリノベーションに取り入れ一般住宅にアートを提供していくという取り組みを開始いたします。
それに伴い、弊社代表の山田真史とNOMALの取締役COO平山美聡にて対談を実施いたしました。

この度、当社monocla株式会社と株式会社NOMALは業務提携を結び、ミューラル(壁画)をリノベーションに取り入れ一般住宅にアートを提供していくという取り組みを開始いたします。
それに伴い、弊社代表の山田真史とNOMALの取締役COO平山美聡にて対談を実施いたしました。

対談者プロフィール

monocla株式会社 代表取締役社長 山田真史

前職のリクルートカーセンサーでは全国各地のスタッフ業務を東京に集約するプロジェクトに参加し約400名の営業に対する運用設計、推進に携わる。

2019年にグルーコードにジョインし、monoclaをはじめとした事業企画、サービス運用設計に携わり2021年9月にmonocla株式会社の代表に就任(現職)

株式会社NOMAL 取締役COO アート事業責任者 平山美聡

WASABI創業者/アートライフスタイリスト 慶應義塾大学卒業。 株式会社資生堂入社後、2016年に独立。

通販サイト「WASABI」およびオフィス×ウォールアートのサービスを運営。多数のアーティストと連携し、ビジョナリーなオフィス空間を提供している。

実績にYahoo!JAPAN、富士通、NTTデータ、Automation Anywhere Japan,日本オラクル等。

出発点はオフィスのウォールアート

山田
改めてとはなりますが、御社がウォールアート事業を始められた経緯をお聞かせください。

平山
弊社は2016年に創業し、2016年7月に「WASABI」というアート通販を始めました。
きっかけは自分自身も絵を描くのが好きで、もともとはアーティストになりたいと思っていたこと。趣味で絵を描き続けていた中で、アーティストたちと触れ合う機会も多かったのですが、よく話題に上っていたのが「日本ではアート作品がなかなか売れない」ということ。
そこが課題だと感じて、アートのビジネスを立ち上げるに至りました。 その後、通販をしていくうちに、もっと多くの人にアーティストと関わって頂く方法はないかな、と思い、オフィス×アート事業を思いつき、2018年から事業をスタートさせました。自身オフィスで働いていたことがあるので、アートが必要だなと心から思いました。

山田
オフィスアート事業では、どのようなサービスを提供されているのでしょうか。

平山
会社のビジョンやミッション個性などをアーティストが唯一無二のアートに落とし込むことをコアバリューとしています。導入タイミングとしてはオフィス移転やMVVの再設定などが多いです。
特に新型コロナウイルスの感染拡大後、オフィスに従業員がそろうことは少なくなったかと思います。だからこそ、ビジョナリーなオフィスアートが、たまに出社する従業員に自社のビジョンなどを改めて意識させるのにも役立つというわけです。
また、オフィスアートの導入時に開くワークショップを通じ、社員様同士のコミュニケーションを深められることに価値を感じていただいている企業様も増えています。

共通点が多いリノベーションとミューラル

山田
御社と弊社にてこの度、業務提携をさせていただきリノベーションにミューラルを取り入れていくサービスを展開していくのですが、改めてリノベーションとミューラル(壁画)の関係性については、どのように考えていますか。

平山
すごく良い関係性だと思います。自宅をリノベーションしている方々を見ると、居住空間を大事にしていて、自分の美意識やこだわりが反映された家を造りたいという意識が強いと感じていますので。
そこにアートの力を加えられれば、より美意識が詰まったリノベーション空間を実現できるのではないでしょうか。

山田
おっしゃる通りだと考えていて、リノベーションをされる方々の中には、自宅にアート作品を飾る方も珍しくありませんし、なによりリノベーションはこの世に1つしか存在しないものです。ですので、壁に直接アートを描くミューラルは、こうした方々の嗜好性に非常に合うと感じますね。リノベーションを通じて、住まいにそれぞれのアートがある世界を提供していければと思います。

平山
他にも、リノベーションをされる方々は、プロと一緒にアートを作り上げていくことに楽しさを感じていただけそうというイメージです。
アーティストが「あなたの家、生活をどのような感じにしたいですか」「どんなアートがあったらもっと潤うと思いますか」とお聞きし、その答えを形にしていくのは、すごく魅力的なことではないでしょうか。
ビジュアルとして格好いいものが出来上がるというのもそうですが、プロと一緒に作る完成までのプロセスにも満足感を覚えていただけると思います。

山田
リノベーション業界も、プランナーが「どういう家族構成で、暮らしに何を求めていますか」といったニーズをしっかり聞いて施工される会社さんが多いので、プロセスは似ていますよね。
リノベーションの出来上がりを楽しみに待つ期待感も、さらにプラスしていけると感じます。

平山
本当にその通りですね。

山田
今回のミューラルをリノベーションに取り入れる取り組みは、リノベーションの事業者にも非常に好評です。まだお声をかけさせている事業者は少ないのですが、「ぜひ一度、取り組んでみたい」という反応はもちろん、「できるものなら自分がリノベーションする際に手掛けたかった」という声も聞かれるほど。それだけ、リノベーションはミューラルと親和性が高いと感じてもらえているのだと思います。

平山
うれしいですね。ミューラルもリノベーションも、出来上がったら終わりというのではなく、生活と共に進化したり変化したりして当然だと考えています。
だから、あまり構え過ぎず、気軽に取り入れていただきたいですね。「10年経ったら違う絵に描き変えよう」というくらいの気持ちでいいと思います。

※monoclaにてミューラルを提案できる事業者をアイコンで可視化しています

一般住宅にこそ感じるミューラルのポテンシャル

山田
今後は、一般住宅にミューラルを普及するための取り組みを進めていきたいですね。

平山
そうですね。オフィスだとエントランスか執務エリアに描かせて頂くことが多いのですがミューラルを配置する場所の候補は、リビング、トイレ、廊下、玄関など一般住宅の方が幅広いのではないでしょうか。住まいのどこにミューラルを配置すれば、どんな反応を得られるのかを知りたいですね。

山田
例えば、どんなパターンが考えられそうですか。

平山
個人的には、家の中と外に分かれるという認識です。外壁にワンポイントの絵を描けば、地域のランドマークになるような作用を期待できます。
また、階段部分やトイレなど普段は目が向かない場所にミューラルを配置すれば、そこが特別な場所に変わるきっかけになるはずです。

山田
なるほど。例えば、子ども部屋だと子どもが喜ぶような部屋づくりができると思いますし、音楽が好きな人なら自分の好きな音楽に合わせたアートを壁に描いてもらうのもいいですね。
あるいは、ビデオ会議の画面の背景にマッチするミューラルをデザインしてみてもいいかもしれません。

平山
そういう手法で個性が出るといいですよね。趣味とリンクさせればますます世界観が増すでしょうし、オフィスアートとは違う可能性を感じます。

山田
ユーザーの方々にさまざまな希望を聞かせていただきながら、「そういう考え方もあるんだな」というスタンスでバリエーションを増やしていきたいですね。

平山
そうですね。実際に声を聞かせていただきながら、ヒントをつかんでいきたいですね。

※事前にデザインを合成することで完成イメージを想像することができます。(以下は合成写真です)

交流人口の増大による地域活性化も期待

山田
先ほどおっしゃっていたランドマークづくりにも、アートという手法が非常に適していると思います。
例えば、古くなった建物をリノベーションして外壁を塗り直す際に特徴的なミューラルを取り入れていただき、それを見に来る交流人口を増やすことで人の流れが少ない地方都市などを活性化できたらいいですよね。

平山
外壁が汚い建物があると、その地域の治安が悪いイメージになってしまいますが、ミューラルは落書きを防ぐ作用もあります。
言葉ではないノンバーバルなコミュニケーションも取れると思うので、外国人にもランドマークとして受け入れられやすいのではないでしょうか。

山田
そういう取り組みも、ぜひ進めていきたいですね。私たちはリノベーションの価値を、さらに高めたいと考えています。リノベーション業界は成長が期待されている割に、市場規模は横ばいのままなのですが、ミューラルを取り入れることでリノベーションの魅力を知るユーザーを増やせるのではないかと期待しています。
突き詰めれば、一般ユーザーにいい家、暮らしを届けたいということですが、アート業界も「リノベーション業界と組むことで、こう変わってほしい」と期待することはありますか。

平山
最終的にはアートを個人の思想などに落とし込めればいいと思いますし、一般の方々とアーティストの人間的な結び付きを増やせればとも考えています。
個人宅にアーティストがお邪魔して絵を描けば、かなり密接な関係を築けるでしょう。そうしたつながりを、どんどん生み出していきたいですね。

DXが浸透してきた今だから、「AX」を普及させたい

山田
今回の取り組みを通じ、我々の会話の中でAX(エーエックス)という言葉があります。これは我々が想いを込めている造語ですが、改めて発案者の平山さん、この言葉の意味を教えてもらってもいいですか。

平山
DX、つまりはデジタルトランスフォーメーションという言葉がだいぶ世の中に浸透してきたかと思います。DXとは簡単にいうとテクノロジーが生活を豊かにしていく、というものですが、AX、アーティステックトランスフォーメーションはアートなどの芸術が人々の生活を豊かにしていくという意味合いを込めています。

山田
テクノロジーは人々の生活を豊かにしてくれていますが、デジタルから離れるデジタルデトックスという言葉も生まれている昨今、アナログも人々の生活を豊かにすると前々から思っていて、そんな中、今回のAXという言葉は非常にしっくり来ました。

平山
そうですね。DXが進んでいく中でAXも併せて普及していくことで、アートを通じて生活の豊かさに広がりが生まれていけばいいなと考えています。今回の取り組みもAXのひとつとして浸透していくよう取り組んでいきましょう。

日本の文化が消えてしまいかねないという問題意識

山田
ちなみに、精力的に活動されているアーティストの方々は多いと思いますが、需給バランスは取れているのでしょうか。

平山
美術展などを見に行く方々は一定数いても、アート作品を購入して自宅に飾ろうというケースはまだまだ少ないのが実情です。
普段の生活にアートが欠かせないという啓蒙活動をしていかなければ、アートは文化として根付かないでしょうし、アーティストがどんどん少なくなると日本の文化が消えてしまいかねないという問題意識を持っています。

山田
こちらも改めてですが、今回の業務提携を境に、アーティストの活動の場を増やすことにも寄与していければとも考えていて、いずれはミューラルを推進していく団体を御社と一緒につくり、皆さんの活動の受け皿を整えていきたいですね。アーティストはもちろん、趣旨に賛同してくれる他のアート会社、他にもイベント会社などにも参画してもらい、一緒に文化を創造していければ。
将来的には、一般住宅にミューラルがあるのは決して特別なことではないという世界観をつくれたら面白いと思っています。

平山
すごく良いことですね。そのような家屋が集まっている地域は、それだけで特別視されると思いますし。

山田
一般住宅にミューラルを浸透させることでオフィスや建物のミューラルも増やし、多くの人が集まる場所づくりなど地域活性化につなげていきたいですね。

平山
はい。アーティストが作品を仕上げるまでの過程も含めて、たくさんの人に楽しんでいただけたらと思います。

山田
本日はありがとうございました。引き続きよろしくお願いします!

平山
はい、よろしくお願いします!

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