システムキッチン9社を「デザイン」「お手入れ」「特徴的な機能」の3点で比較!

システムキッチンは様々なメーカーから販売されており、本記事だけでも9社をリストアップしています。長く使える快適なキッチンを選ぶためにも、システムキッチンメーカーを、「デザイン」「お手入れのしやすさ」「特徴的な機能」を比較し、最も希望に近い商品を見つけましょう。

システムキッチンメーカー9社について

システムキッチンのリフォームでは、主に以下9社の機器が選ばれています。

・パナソニック
・リクシル
・タカラスタンダード
・クリナップ
・TOTO
・ウッドワン
・ノーリツ
・トクラス
・サンワカンパニー

パナソニック

お風呂やトイレ、フローリングや建具といったあらゆる住宅機器を取り扱うパナソニックでは、リビングのデザインに馴染みやすく、お手入れのしやすさも工夫されたシステムキッチンが販売されています。

リクシル

室内だけでなく、エクステリア設備なども広く手掛けるリクシルでは、機能の豊富さだけでなく、ラグジュアリーなデザインを併せ持つキッチンが選べます。

タカラスタンダード

タカラスタンダードでは、同社の代名詞でもある「ホーロー」製キッチンのほか、木製のミニキッチンやバリアフリー用キッチンなども選ぶことができます。

クリナップ

「キッチンから、笑顔をつくろう」をキャッチフレーズとするクリナップでは、家事効率を高める様々な工夫が施されたステンレス製キッチンが販売されています。

TOTO

豪華さと機能性を兼ね備えたTOTOのシステムキッチンは、水栓金具にも同社のこだわりが詰まっています。

ウッドワン

木質建材メーカーとして知られるウッドワンでは、カウンターに無垢材を使った、絵本のような愛らしい木製キッチンが用意されています。

ノーリツ

使用時の快適さを重視して設計されたノーリツのキッチンには、家事効率を高める様々なしかけが搭載されています。

トクラス

トクラスでは、どんなインテリアにも馴染みやすいナチュラルデザインのキッチンや、狭小住宅向けのキッチンのほか、カウンター部分がグッドデザイン賞を受賞したキッチンなども選ぶことができます。

サンワカンパニー

サンワカンパニーでは、スタイリッシュさと斬新さを兼ね備えた意匠性の高いキッチンが販売されており、無印良品とのコラボキッチンもラインナップされています。

システムキッチンのメーカー選びで比較すべきポイント

システムキッチン選びでは、カウンターの色は何色から選べるか、L字型にできるか、食洗機は後付けできるかなど、比較したいポイントが沢山出てきますが、数あるメーカーの中で一つずつ機能を比較するのは非常に大変です。

長く使い続けられるキッチンを見つけるためには、「デザイン」と「お手入れのしやすさ」にまずこだわりましょう。さらに、各メーカーの「特徴的な機能」を知ることができれば、選ぶべき機器の候補も自然と絞ることができます。

デザインの重要性

システムキッチンは、昔のように独立したキッチンルームではなく、リビングに主役として置かれることが多くなりました。そのため、キッチンのデザイン性はインテリアの方向性を決めると言っても過言ではないくらい、重要な要素です。

ただし、「見た目がかっこいい」「カウンターの色が好き」などのように、キッチン単独の印象だけでデザインを決めるのは危険です。インテリアの中心に置かれるキッチンは、既存のインテリアに馴染むデザインでなければなりません。各メーカーのデザインの傾向を比較して、既存のインテリアや、リフォーム後のインテリアに最も馴染む機器を選びましょう。

お手入れしやすさの重要性

毎日使うキッチンはどうしても汚れが溜まりやすく、何度掃除をしても、いつのまにかすぐに調理時のゴミや水垢で汚れてしまいます。従って、キッチンを長く飽きずに使い続けるためには、少ない掃除でも清潔さが維持できる機器を選ぶことがポイントです。

ただし、使う人によってお手入れしやすさの感じ方には個人差があります。お手入れのしやすさは、キッチンメーカーが特に重視して設計する部分ですが、メーカーごとに特徴が異なりますので、「もし自宅のキッチンになったら」という目線で機能を比較してみましょう。

特徴的な機能の重要性

どのメーカーも、デザインがおしゃれでお手入れしやすいキッチンを販売していますが、キッチンは、システムバスや洗面台といった他の水回り機器と比べても、各メーカーのこだわりが強く反映されている機器です。

次の項目の「特徴的な機能」の表では、「〇〇といえばこのメーカー」という特徴を、一社ずつ紹介します。キッチンリフォームに何を求めるか考えながら、ぜひメーカー比較の参考にしてみてください。

システムキッチンメーカー9社を機能別に比較

以下からは、システムキッチンメーカー選びで比較しておきたい3つのポイントについて、メーカーごとに解説します。

デザイン性

システムキッチンのデザインは、一見どれも似ているようですが、よく観察してみるとメーカーごとの個性が一番現れている箇所です。カタログの写真だけでは光沢や質感まではわかりませんので、ショールームで実物を確認しておきましょう。

メーカーデザインの特徴
パナソニック住空間に馴染みやすいナチュラルで親しみのあるデザインが特徴。カラー展開が豊富なため、「ナチュラル」や「ヴィンテージ」「北欧風」といった様々なインテリアのテーマに合わせやすい。
リクシル洗練されていながら、インテリアに溶け込むデザインが特徴。黒、白、茶などの落ち着いたカラーが多く、パナソニックに比べると彩度(※)が抑えられている。
※彩度…色のあざやかさ
タカラスタンダードナチュラルで日本住宅のインテリアに馴染みやすいデザイン。ホワイトやブラック、ベージュといった定番カラーのほか、パールピンクやブルーグリーンなど明るめの色も選べる。
クリナップ大理石調や木目調の本体カラーなどカスタマイズ性の高い「ラクエラ」や、高級感を追究したステンレスキッチン「セントロ」のほか、ナチュラルでリーズナブルな「さくら」「クリンプレティ」などもラインナップされている。
TOTO存在感のあるボディが目を引く「ザ・クラッソ」と、シンプルなフォルムの「ミッテ」という2種類から選べる。カラー展開は、クラッソは彩度が抑えられてやや渋めだが、ミッテは彩度が高くポップになっている。
ウッドワン無垢材がカウンターに使われているため、他のメーカーにはない、カントリーなデザインが楽しめる。使われている無垢材の種類によって色の濃さが異なる。
ノーリツシンプルすぎず奇抜すぎない、失敗しにくいデザインとなっている。扉カラーは、落ち着いた木目調や鏡面塗装仕上げのほか、彩度が高いレッドやイエローも選ぶことができる。
トクラスシックな佇まいの「ベリー」や、シンプルでどこかポップな「Bb」、極限までフォルムにこだわった「DOLCEX」などがある。
サンワカンパニースタイリッシュさは9メーカーの中でもトップクラス。ステンレスのメタリック感を活かした、モダンでクールなデザインが多い。

お手入れのしやすさ

システムキッチンは、基本的には汚れが落ちやすくなるように設計されています。ショールーム等でカウンター前に立ってみて、掃除の時に、コンロやレンジフードが取り外しやすいか確認しておくと良いでしょう。

メーカーお手入れしやすさの特徴
パナソニックシンクやコンロ周りの隙間を極限までなくし、ゴミが溝にたまりにくい設計に。油汚れや水垢への高い耐久性を持つ「スゴピカシリーズ」のシンクは、シンク周りの清掃を楽にする設計が評価され2018年にグッドデザイン賞を受賞。
リクシル水がシンク全体に広がりながら流れる「ナイアガラフロー」や、うずを巻いて汚れを落とす排水口、油汚れがフード内に飛び散らない「よごれんフード」など、普段使いだけで汚れを落とせる工夫が多い。
タカラスタンダード油性ペンもはじくホーローを、レンジフードの素材に採用。レンジフードの各パーツは、分解して食洗機や水洗いで掃除ができる。
クリナップシンク内のゴミを集めながら排水口に流れる「流レールシンク」で、調理をしながらシンクの清掃が行える。
TOTOレンジフードにフィルターがないため、掃除のたびに細かいパーツを一つずつ清掃せずに済む。除菌効果のある水でゴミかごやまな板の除菌が行える。
ウッドワンカウンターは無垢材だが、普段のお手入れは水拭きのみで完了。ドイツ製のIHヒーターは凹凸や換気部分のメッシュといった無駄なデザインが省かれており、ひと拭きでお手入れできる設計。
ノーリツシンクや排水まわり、コンロ、グリルなどから継ぎ目を極力排除し、汚れが溜まりにくい設計に。収納内部もハードコート仕上げにすることで、中で調味料がこぼれてもシミになりにくい。
トクラス普段のお手入れは拭き掃除のみで済み、カレーやケチャップ、赤ワインといった落ちにくい汚れはたわしなどで磨いて落とせる。熱や衝撃にも強く、傷が付いた場合は研磨剤で磨いて滑らかにできる。
サンワカンパニーサンワカンパニー 造りが非常にシンプルで余計な装飾がないため、拭き掃除が楽にできる。ほとんどの商品がステンレス製のため、汚れが付着しにくく吹き掃除で落とせる。

特徴的な機能

以下は、各メーカーだけの特徴的な機能をピックアップした表です。どうしても取り入れたい機能がある場合は、デザイン性やお手入れのしやすさを、他メーカーのシステムキッチンとよく比較したうえで判断しましょう。

メーカー特徴的な機能
パナソニック横並びのトリプルコンロは、鍋が一列に並ぶため調理の様子を確認しやすい。下ごしらえや洗い物など、用途に応じてネットの位置や大きさを変えられる「PaPaPaシンク」が便利。
リクシル収納手前にある細い「ドアポケット」に、頻繁に使う道具を仕舞っておけば、鍋が入った重い収納を手前にスライドさせなくても、ワンプッシュで扉が開いて取り出せる。
タカラスタンダードホーローキッチンの耐久性はリフォーム業者の間でも非常に有名。他メーカーのキッチンであれば本体が腐食してしまうような多湿な環境でも、原型を保ち続けた事例がある。
クリナップシンクやワークトップだけでなく、キッチンの本体や収納内部もオールステンレス仕上げ。意匠性だけでなく、高耐久で衛生的なキッチンが手に入る。
TOTO水栓金具のデザインがおしゃれ。見た目がスタイリッシュなだけでなく、タッチセンサー機能や節水機能も搭載している。
ウッドワン無垢材の本体だけでなく、コンロや水栓金具、食洗機なども、国内メーカーではあまり見かけない変わったデザインのものが選べる。
ノーリツ「マルチグリル」では、浅型・深型の容器を使い分けて様々な調理法が楽しめる。内部には余計な凹凸がなく、セラミックコートが施されているため、使用後の清掃も楽。
トクラス「DOLCEX」のラウンドタイプは、長方形ではなくラグビーボール型のワークトップになっており、国内メーカーのシステムキッチンの中でも特に個性的。人間の動きに合わせて設計されている。
サンワカンパニー現代美術作品のようなミニマルな佇まいに惹かれて、あえてステンレスのコンパクトキッチンを自宅に導入する人も多い。

おわりに

システムキッチンは、水回り機器の中でも、メーカー間の違いが大きい設備と言えます。パナソニック、リクシル、タカラスタンダードなど、どの家にも馴染みやすいナチュラルデザインでハイスペックなメーカーもあれば、ウッドワンやサンワカンパニーのような、デザイン性に特化したメーカー等もあります。リフォーム業者に相談したり、ショールームで実物を見たりして、最も使い心地の良いシステムキッチンを見つけましょう。

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