フローリングは、施工から約10年経つと傷や色あせが目立つようになります。経年劣化のほか、ペットの引っかき傷やトイレ臭などで傷んだり、家具を落として割れたり、雨漏りで腐食したりしたフローリングは、張り替えを検討した方が良いでしょう。その他、床暖房リフォームやバリアフリー化など、フローリングは必要に応じて張り替えが必要な部位でもあります。
この記事では、フローリング張替えで迷わないために、おすすめのフローリングメーカー7社を機能別に比較しています。
主なフローリングメーカー7社
主にフローリングリフォームで使われるメーカーとしては、国内では以下7社が有名です。まずはカンタンに各社の特徴を見てみましょう。
パナソニック
パナソニックでは、実施するリフォームに合わせて選べる多種多様なフローリング材が販売されています。パナソニックの建材や水回り機器でリフォームする場合などに、同社のフローリング材を使うと、インテリアに統一感が生まれやすくなるでしょう。
リクシル
リクシルでは、オーソドックスなデザインのフローリング材が販売されています。派手すぎずチープすぎない程よいデザインのため、ナチュラルデザインのインテリアに向いています。
永大産業
床材のメーカーとして知られる永大産業では、様々なフローリング材が販売されています。国内で初めて「プリント合板(木目や色を印刷で表現したシートが貼られた合板)」を製造したメーカーだけあって、やデザイン性・機能性・施工性ともに秀でたメーカーです。
大建工業
「DAIKEN」の呼び名でも知られる大建工業は、床材や壁材といった室内建材の大手メーカーです。リビング、和室、階段など、住宅のあらゆるスペースに使えるフローリングが用意されています。
ウッドテック
ウッドテックでは、デザイン性に優れたフローリングが数多くラインナップされており、木の美しさや手触りを、フローリングリフォーム後も長く楽しむことができます。
ノダ
床材を含む様々な内装材を取り扱うノダでは、デザイン・機能ともにバリエーション豊富なラインナップとなっています。リフォーム後に目指したいインテリアのテーマが決まっている場合は、デザインに合うフローリングをノダの製品ラインナップから探してみると良いでしょう。
ウッドワン
無垢材メーカーとして知られるウッドワンでは、無垢フローリングに力を入れており、お手入れしやすいタイプや床暖房対応タイプなども用意されています。
フローリングメーカーを比較する前に知っておきたいポイント
フローリング選びでまず知っておかなければならないのが、フローリングの種類です。
フローリングには主に、
● 無垢材
● 突板(つきいた)タイプ
● シートタイプ
の3種類があります。
それぞれは価格や見た目に若干の違いがありますので、「フローリングリフォームの予算を越えてしまった」「リフォームしたけど思った通りの見た目にならなかった」などの失敗を招かないよう、各フローリング材の特徴を知っておきましょう。
無垢材
無垢材とは、天然の木を使って作られた建材のことです。板全体が天然の木でできているため、香りが高く、印刷では出せない天然の木目や色合いを見て楽しむこともできます。
ただし、本体価格はフローリング材の中で最も高く、家の床すべてを無垢材仕上げにすると、リフォーム費用が高額になる恐れがあります。また、天然の木材のため部材によって形や見た目にばらつきがあり、商品によっては反りが強く出るものなどもあります。さらに、汚れが付くとシミになりやすく傷も付きやすい点に注意が必要です。
突板タイプ
突板(つきいた)とは、0.3mmほど薄くスライスした天然の木材のことで、製法の違いによっては「単板」とも呼ばれます。約2mm厚の木材が貼られたタイプは「挽き板(ひきいた)」と呼ばれます。突板を合板の表面に貼ったものが突板タイプのフローリングです。
突板タイプのフローリングは無垢材とほぼ変わらない見た目でありながら価格も安く、無垢材と違って反りがほとんど出ません。ただし、表面の突板が経年劣化で傷つくと、木目や色合いの良さは失われてしまいます。
シートタイプ
合板に木目風の模様を印刷したシートが貼られたフローリングは、シートタイプまたはプリント合板と呼ばれます。
シートタイプは3種類のうち最も安価で、デザインバリエーションも豊富です。無垢材のような香りや、突板のようなリアルな木目はありませんが、印刷技術の向上に伴い、無垢材に劣らないおしゃれなシートタイプフローリングも登場しています。