家の出入り口の限られたスペースを有効活用するなら、引き戸がおすすめです。
では、既存の開き戸を引き戸にリフォームする場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は室内と玄関の2ヶ所について、費用相場と費用が変動するポイントを解説します。
引き戸の種類
「引き戸」には以下の4種類があります。
それぞれの特徴とリフォームの費用相場をまとめると、以下のとおりです。
種類 | 特徴 | 費用(本体価格) |
片引き戸 | 1枚の戸を壁に沿って滑らせて開閉する | 14~42万円(うち本体5~33万円) |
引き込み戸 | 壁の内部の戸袋に戸を引き込んで収納する | 7.5~32.5万円(うち本体16~42万円) |
引き違い戸 | 2~4枚の戸が左右に動いて開閉する | 18~30万円(うち本体8.5~21万円) |
両引き戸 | 2枚の戸をスライドさせて左右両方の壁に引き分ける | 19~47万円(うち本体10~38万円) |
片引き戸や引き込み戸は、戸が1枚あれば施工でき、引き違い戸や両引き戸は、最低2枚の戸が必要で、リフォーム費用は比較的高めに設定されています。
さらに、戸にガラスが付く場合は、引き戸本体の費用が2~5万円ほど高くなります。
引き戸へリフォームする際にかかる費用の相場
室内および玄関において、既存の扉を引き戸へリフォームする際にかかる費用の相場やポイントを解説します。
室内ドアを引き戸へリフォームするケース
種類 | 費用相場 |
片引き戸 | 10~25万円 |
引き込み戸 | 35万円 |
引き違い戸 | 25~35万円 |
両引き戸 | 25~40万円 |
片引き戸は、既存のドア枠をそのまま使用して引き戸とレールを設置するため、比較的リーズナブルな価格でリフォームできます。
引き込み戸の場合は戸袋設置のために壁の工事が必要なため、片引き戸より費用が高めです。
引き違い戸、両引き戸は2枚以上の戸の本体価格と、2枚以上の戸を設置するためのスペースが必要となり、1枚戸よりもリフォームが高額となります。
玄関ドアを引き戸へリフォームするケース
種類 | 費用相場 |
片引き戸 | 30~50万円 |
引き込み戸 | 55万円前後 |
引き違い戸 | 60~75万円 |
両引き戸 | 65~80万円 |
玄関は家の防犯の目的を果たす必要があるため、扉が頑丈で重量があり、本体価格そのものが室内の2倍くらいになっています。
最もリーズナブルな片引き戸でも最低30万円の費用がかかることを想定しておきましょう。
さらに、玄関のリフォームが既存の玄関ドアの枠組みを利用するカバー工法ではない場合は、壁を取り壊す必要があるため、費用がかさんでしまいます。
まとめ
引き戸へのリフォームについて、室内ドアと玄関ドアの2パターンで解説しました。
いずれも既存のドアの枠組みを活かせば、費用と工期を大幅に抑えて、家の雰囲気をガラッと変えることもできます。
リフォームを検討される際は、引き戸のデザインはもちろん、目的を明確にして施工業者と相談しましょう。