和室全体を洋室に変えるリフォームは、おおよそ75万~100万円が費用相場です。今回は、和室を洋室に変える際に必要な3つのリフォームについて、費用や工期、理想の洋室に仕上げるためのポイントを解説します。
和室を洋室にリフォームするには、基本的に
- 畳をフローリングに変える
- 真壁にクロスを貼る
- ふすまと押入れを洋室建具に交換する
という3つのリフォームが必要となります。
今回は、和室を洋室に変える際に必要な3つのリフォームについて、費用や工期、理想の洋室に仕上げるためのポイントを解説します。
和室を洋室に変えるリフォームの費用相場と工事期間
和室全体を洋室に変えるリフォームは、部屋の広さや工事内容にもよりますが、畳・壁・和室建具を丸ごと帰る場合、費用相場はおおよそ75万~100万円です。
また、和室の一部を洋風にリフォームする場合の費用相場は、以下のとおりです。
- 畳をフローリングに変えるリフォーム(10万~35万円)
- 真壁にクロスを貼るリフォーム(16万~31万円)
- ふすまと押入れを洋風建具に交換するリフォーム(25万~30万円)
また、工期は部分的なリフォームは1~2日、全体のリフォームで5~10日間ほどとなります。
上記3つの基本のリフォームについて、押さえておくべきポイントを解説します。
畳をフローリングに変えるリフォーム(10万~35万円)
畳をフローリングに変えるリフォームでは、畳を撤去した分の高さの調整を行ったうえで、フローリング材を張り替えます。
フローリング材には、天然木のぬくもりが感じられる「無垢フローリング」と、安価でさまざまな機能が追加できる「複合フローリング」の2種類に分けられます。
戸建6畳和室の畳をフローリングに張り替える場合、無垢フローリングは約21~25万円、複合フローリングは約21~25万円がおおよその相場です。
マンションの場合は階下に対する騒音対策として、防音性能を持つフローリングを使用する必要があるため、工事費用が戸建より5万円ほど高くなります。
真壁にクロスを貼るリフォーム(16万~31万円)
和室の壁は、柱を外に露出した「真壁仕様」であることが多いのですが、洋室の壁は柱を壁紙で見えなくする「大壁仕様」です。
したがって、洋室へのリフォームの際には、既存の真壁の上に石膏ボードを重ねて柱を隠し、表面にクロスを貼ることで、「大壁仕様」にする必要があります。
壁や天井、室内全てにクロスを貼って洋室化するのであれば、リフォーム費用は16万~31万円ほどを想定しておきましょう。
ふすまと押入れを洋風建具に交換するリフォーム(25万~30万円)
和室の特徴であるふすまは洋室用の引き戸かドアに、押し入れはクローゼットに交換することで、簡単に洋風の雰囲気に変えることができます。窓側に障子を使っている場合は、カーテンやロールスクリーンなどへの交換をおすすめします。
ふすまから引き戸への交換は、戸板と引き戸用レールに交換するだけで簡単にリフォームできます。また、専用の表面材を購入して既存のふすまに貼るだけで、DIYでもできるほど簡単です。
ふすまを開き扉へと交換する場合は、基本的に戸の枠ごと交換しなければならないため、引き戸へのリフォームと比べると手間や費用がかかります。
押し入れは布団収納がメインなので、クローゼットとして洋服もかけられるように、収納ユニットや棚を増設します。
ふすまと押入れのリフォームは、合わせて25万~30万円が費用の相場です。
まとめ
「布団で寝なくなったので、和室を洋室に変えたい」や、「段差を解消してバリアフリー化したい」といったご要望から、和室を洋室にリフォームされるご家庭が増えています。
種類やそれにかかる予算を把握し、必要に応じたリフォームを検討してください。