家の玄関や室内のスライドドアには大きく分けて4種類あり、戸の枚数も異なるため、リフォームにかかる費用も変わってきます。今回は、部屋や目的に合ったスライドドアの選び方やリフォームの費用について解説します。
家の玄関や室内ドアをバリアフリーに対応させるため、また出入りを容易にするため、開きドアをスライドドア(引き戸)に変更するリフォームが増えています。
スライドドアには大きく分けて4種類あり、戸の枚数も異なるため、リフォームにかかる費用も変わってきます。
今回は、部屋や目的に合ったスライドドアの選び方やリフォームの費用について解説します。
スライドドア(引き戸)の種類
スライドドアには以下の4種類があります。設置する部屋や目的に合わせたものを選びましょう。
場所を選ばずに設置できる「片引き戸」
片引き戸は1枚の扉をスライドさせて開閉するタイプのスライドドアです。壁に沿って戸をスライドさせるため、開き戸1枚分の開口部に壁があれば設置できます。玄関も室内も、家の場所を選ばずに使用できます。
デッドスペースを有効活用する「引き込み戸」
引き込み戸は、スライドした戸が壁の戸袋に収納されるタイプのスライドドアです。開き扉1枚分よりも狭いデッドスペースにも設置できます。ただし、戸袋にホコリが溜まりやすいため、こまめな掃除が必要です。
壁のスペースを有効活用する「引き違い戸」
引き違い戸はふすまやサッシ窓のように、戸をスライドさせるレールが2本あり、2枚以上の戸を左右両方から開けられるタイプのスライドドアです。開口部には戸2~3枚分のスペースを要するため、玄関や居室と居室の間仕切りに向いています。
開口部を広く使える「両引き戸」
両引き戸は、2枚の戸を左右両方にスライドさせて開閉するタイプのスライドドアです。引き違い戸がレール2本であるのに対し、両引き戸はレール1本に2枚の戸が設置されます。スーパーやコンビニなどの出入り口にある自動ドアが両引き戸のタイプです。設置するには左右に広いスペースが必要となります。
家のスライドドアのリフォームにかかる費用の相場
家の室内や玄関のドアをスライドドアへリフォームする際にかかる費用の相場を解説します。
室内ドアを引き戸へリフォームするケース
種類 | 費用相場 |
片引き戸 | 10~25万円 |
引き込み戸 | 35万円 |
引き違い戸 | 25~35万円 |
両引き戸 | 25~40万円 |
片引き戸は、既存のドア枠をそのまま使用して引き戸とレールを設置するため、4種類の中ではもっとも手頃な価格でリフォームできます。
引き込み戸の場合は、戸袋の設置に壁の工事費用が発生します。
引き違い戸、両引き戸は2枚以上の戸の本体価格と、2枚以上の戸を設置するための手間がかかるため、1枚戸よりもリフォームが高額となります。
玄関ドアを引き戸へリフォームするケース
種類 | 費用相場 |
片引き戸 | 30~50万円 |
引き込み戸 | 55万円前後 |
引き違い戸 | 60~75万円 |
両引き戸 | 65~80万円 |
玄関は家の防犯機能を備えておく必要があるため、戸が頑丈で重量です。したがって、戸の本体価格が室内のものより2倍程度高くなります。もっとも手頃な価格でリフォームできる引き込み戸でも、30万円程度の費用を見ておきましょう。
まとめ
家のスライドドアの種類やリフォームの費用について解説しました。
リフォームを検討される際は、スライドドアのデザインや機能はもちろん、目的を明確にしてリフォーム業者と相談しましょう。