コンクリートブロック塀やレンガ塀など、お家を囲む塀には実に豊富な種類があり、それぞれに特徴があります。塀を選ぶときは、目隠しや防犯といった機能面に加え、家の意匠や風格を引き上げるデザインの面で選ぶことも重要です。
家を囲む塀は、目隠しや防犯といった機能面に加え、家の意匠や風格を引き上げるデザインの面で選ぶことも重要です。
今回は代表的な塀の種類の特徴や、家に合った塀の選び方について解説します。
塀の種類
コンクリートブロック塀やレンガ塀など、塀には実に豊富な種類があります。ここでは、代表的な住宅の塀の種類をご紹介します。
コンクリートブロック塀
一般的に「ブロック塀」と呼ばれる種類です。シンプルな灰色のコンクリートブロックだけでなく、表面にリブや模様が施された化粧ブロックもあります。
コンクリートブロック塀は設置箇所の土を掘り起こして地中に砕石を敷き、コンクリートを固めて基礎をつくります。その上から鉄筋やモルタルを使ってブロックを積み上げます。
数ある塀の中でも比較的安価で、工期も短くて済みます。
コンクリート打ち放し
コンクリート打ち放しとは、型枠を外した直後のむき出しのコンクリートのことで、スタイリッシュで重厚感のある外観が好まれています。
仕上げの工程が省略されるため、コンクリート打ち込み技術の巧拙が、そのまま製品の美観に繋がります。高い技術と経験が必要なこと、管理を含めた工程の難しいことから、コンクリートブロック塀に比べて施工費用が高めです。
レンガ塀
コンクリートブロックと同じ要領でレンガを積み上げた塀のことです。
レンガを1つ1つ積み上げていく作業が必要なため、施工費用と施工時間がかかりますが、コンクリートブロックとはひと味違う風格や趣きが魅力と言えます。
自然石張り
ナチュラルな色味の自然石を張り付けるタイプの塀です。
基礎となるコンクリート壁の上から、自然石をモルタルで1枚ずつ張り付けて施工します。また、塀の一部にアクセントとして張り付ける場合もあります。
自然石1枚1枚が異なる表情を持っているため、コンクリートブロックにはない高級感やオリジナリティーが出ます。
吹き付け・塗り壁
ブロック塀やコンクリート壁の表面にモルタルや漆喰を吹き付け、あるいは塗装で仕上げる塀のことです。
吹き付ける塗料の色や方法によって個性的な仕上がりになります。ただし、職人が手作業で行うため、技術や経験が仕上がりの良し悪しを決定します。
生け垣
レッドロビンや寒椿などを植栽してつくる塀のことです。塀本来の目隠しや防犯、境界線といった機能だけでなく、ガーデニングとしても楽しむことができます。
まとめ
どの塀を取り入れるかの選び方のポイントは、建物の外観に合わせることはもちろん、開放感とプライバシー感のバランス、玄関までのアプローチの取り方などが重要となります。
塀を施工する際はプロに現地調査を実施してもらい、さまざまな角度からアドバイスを受けると良いでしょう。
さらに、工事を依頼する際はなるべく複数の業者に見積もりを依頼して、費用やプランを比較検討されることをおすすめします。