フォーカルポイントは、魅力的な住まいづくり・お部屋づくりには欠かせない要素の1つです。フォーカルポイントを上手く取り入れることで、空間にメリハリが生まれたり、広さや奥行きを錯覚させたりする効果に期待できます。
フォーカルポイント(focal point)とは、建築や造園の分野で使われる用語で、「注視点」や「目を引く」といった意味があります。
住まいづくりや部屋づくりにおいても、フォーカルポイントは重視されています。フォーカルポイントを上手く取り入れることで、空間にメリハリが生まれたり、広さや奥行きを感じさせたりする効果に期待できます。
今回はフォーカルポイントのメリットや、具体的な活用例について解説します。
フォーカルポイントのメリット
お部屋の模様替えや配置替えをするとき、しっくりこない、物足りないと感じる方は、ぜひフォーカルポイントを意識してみましょう。
たとえば、家の顔である玄関に印象的なフォーカルポイントを置くことで、何気ない空間に華やかさや魅力が生まれます。
ここでは、フォーカルポイントのメリットをご紹介します。
空間にメリハリが生まれる
最近ではリビングやダイニング、キッチンを仕切らずに、1つの広い空間とする間取りが一般的になっています。広い空間はのっぺりとした印象になりがちですが、フォーカルポイントを置くことで目線が集中するため、メリハリのある引き締まった空間になります。
空間の広さや奥行きを錯覚させる
フォーカルポイントを部屋の奥や入り口の対角線に置くと、目線がその1点に集中するため、空間の広さや奥行きを感じさせる効果が生まれます。
生活感を意識させない
リビングやキッチンは、どうしても生活感や雑多な感じが出てしまいます。フォーカルポイントを置いて目線を集中させると、周囲への意識をそらして引き締め効果が得られます。
フォーカルポイントの活用例
観葉植物を置く
もっとも手軽にフォーカルポイントを活用するなら、お部屋に観葉植物を置いてみましょう。
背の高い植物であれば1つ置くだけで、存在感のあるフォーカルポイントになります。また小さい植物は1ヶ所にまとめてレイアウトすると、目線を集中させやすくなります。
差し色を入れる
空間の引き締め効果を発揮するためには、フォーカルポイントにするインテリアの色選びも重要です。
たとえば白を基調とする壁紙や家具を揃えた部屋に、差し色となるレッドやイエローなど色の鮮やかなソファを置くと、お部屋の印象がぐっと引き締まります。
家具やインテリアのコンセプトカラーは、メインカラー、サブカラー、アクセントカラーの3色までに抑えると、バランスの取れたまとまりのあるお部屋になります。
まとめ
フォーカルポイントを意識した住まいづくりは、玄関からトライしてみましょう。
「家の顔」である玄関は、来客の方の印象に残りやすい重要な場所です。ご家族の写真やお気に入りのアイテムを並べると、何も手を付けていない状態よりも魅力的で、メリハリの効いた空間になりますよ。