「自宅でも仕事に集中できるようにしたい」「完全独立ではなくある程度の開放感がある書斎にしたい」など、こだわりのある書斎にするにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか?今回はこだわりの書斎を実現するためのスタイル選びや、リフォームの際の注意点について解説します。
昨今、日本でもテレワークやリモートワークが推奨されるようになったことで、家に書斎を設けたいという方が増えています。
1~2畳ほどのスペースとデスクとチェアがあれば簡易的な書斎は作れますが、「自宅でも仕事に集中できるようにしたい」「完全独立ではなくある程度の開放感がある書斎にしたい」など、こだわりのある書斎にするにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか?
今回はこだわりの書斎を実現するためのスタイル選びや、リフォームの際の注意点について解説します。
こだわりの書斎を作るなら「スタイル」を選ぶ
一口に「書斎」と言っても、さまざまなスタイルがあります。家に空いた個室が無いという方でも、リビングやキッチンのスペースを活用すれば簡易的な書斎を作ることができます。
個室型書斎
個室を書斎として使用するスタイルです。
間仕切り型や共有型と違ってプライバシーが確保されるため、家族の気配を気にせず仕事に集中したり、オンライン会議に参加したりすることができます。
在宅勤務が多い方や趣味部屋も兼ねたい方は、防音性の高い壁や床にする、壁一面を本棚にするなど、リフォームによってこだわりを実現しても良いでしょう。
独立した部屋はないが、リビングに空いたスペースが有るという場合は、造作壁を設置して個室にすれば、狭くても書斎として十分に機能する空間をつくることができます。
間仕切り型書斎
個室で完全に仕切るのではなく、リビングを軽く間仕切りするスタイルです。
このスタイルなら家事をしながら、子どもの面倒を見ながら仕事ができるため、子育て世代の方の在宅勤務におすすめです。
アコーディオンカーテンやパーテーションなど、間仕切りにこだわれば一定のプライバシーや防音性を確保することもできます。
リビング共有書斎
間仕切りをせず、リビングの一角を書斎コーナーにするスタイルです。
1~2畳ほどの狭いスペースでもカウンターデスクとチェアが置ければ、簡易的な書斎を作ることができます。
家族が集まるリビングに設置するため、ワークスペースとしてはもちろん、読書コーナーやパソコンコーナーなど家族の誰もが使えるスペースにもなります。
ミセスコーナー兼用書斎
ミセスコーナーとは、キッチンの近くにカウンターデスクなどを置き、簡単な家事や休憩ができるスペースのことです。本格的な在宅勤務には向いていませんが、料理や洗い物の合間にちょっとした読書や書き物をしたい方におすすめです。
こだわりの書斎を作るなら「費用」を検討する
書斎のリフォームにかかる費用は、どのような書斎にしたいかで大きく変わります。
たとえば、リビングの隅にカウンタータイプのデスクとチェアを設置するだけで良いなら、DIYでもできるため施工費用はかからず、本体価格の5万円~10万円が目安です。
一方、本格的な在宅勤務に備え、防音性のある壁や床にリフォームしたり、壁一面を本棚に造作したりする場合は、30万円~50万円程度の工事費用を見積もっておく必要があるでしょう。
リフォームの予算を組むときは、在宅勤務でどんな仕事をするのか、どの程度プライバシーを確保するのかなど、書斎づくりで実現したいこだわりを書き出すところから始めましょう。
こだわりの書斎をつくるときの注意点
リモートワークやテレワークなどの必要に迫られ、家の中に新たに書斎を作る場合は、以下に挙げる注意点をよく確認しましょう。
空調に問題はないか
書斎づくりでよくある失敗が、空調を考慮していなかったばかりに、夏場は暑すぎたり、冬場は寒すぎたりして快適に作業ができないというパターンです。
リビングを間仕切りしたり、一角を書斎コーナーにしたりする場合は、エアコンの風が届く場所や扇風機などで送風できる場所に設置しましょう。個室を書斎にする場合は、もともとエアコンが付いていれば問題ありませんが、新たに取り付ける場合は、設置可能かどうかリフォーム会社に確認する必要があります。
照明に問題はないか
照明の位置によって手元が陰になったり、暗すぎて作業できなかったりする場合は、新たに照明器具を設置する必要があります。書斎は全体を明るくする必要はなく、間接照明や電気スタンドなどで手元が明るくできれば十分です。
電源やネット環境に問題はないか
書斎まわりにはパソコンやモニター、プリンタ、照明器具など電化製品が増えるため、電気配線を整える必要があります。すでに十分な数のコンセントがある場合や、延長コードで電源を確保できる場合は問題ありませんが、コンセント数が足りない場合は専門業者に相談してコンセントを増設する必要があります。
さらに、書斎でリモートワークやテレワークをするときは、WiFiルーターの位置を考慮して快適なネット環境を整えましょう。
まとめ
書斎を新たに設けるときは、どんな作業をするのか、その作業をするために何が必要か、スペースの広さや防音性は十分かなど、検討すべきことがたくさんあります。
こだわりの書斎を実現するためにも、目的や好みに合ったスタイルを知り、こだわりを予算の範囲内で実現してくれる施工業者を選びましょう。