【2021年度 通年申請11月30日まで】長期優良住宅化リフォーム補助金の概要や補助対象・補助額について解説

住宅のリフォームに活用できる補助金制度に、長期優良住宅化リフォーム推進事業があります。長期優良住宅化リフォーム補助金を活用すれば、リフォーム前に資格を持った建築士が住宅の調査を行うため、安心してリフォームを依頼することができます。今回は長期優良住宅化リフォーム推進事業について解説します。

住宅のリフォームに活用できる補助金制度に、長期優良住宅化リフォーム推進事業があります。

長期優良住宅化リフォーム補助金を活用すれば、リフォーム前に資格を持った建築士が住宅の調査を行うため、安心してリフォームを実施することができます。

今回は長期優良住宅化リフォーム推進事業の2021年度版の概要や、補助対象・補助額について解説します。

長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、長期にわたり構造や設備が良好な状態で使用できる住宅のことです。

具体的には、以下のような措置が講じられている住宅を指します。

・長期に使用するための構造及び設備を有していること
・ 居住環境等への配慮を行っていること
・ 一定面積以上の住戸面積を有していること
・ 維持保全の期間、方法を定めていること

参考:長期優良住宅とは

上記の措置をすべて講じたうえで所管行政庁に申請すれば、認定を受けることができます。

長期優良住宅化リフォーム推進事業とは

長期優良住宅化リフォーム推進事業とは、既存住宅の性能向上や子育てしやすい環境等の整備に資する優良なリフォームを支援する事業です。

補助対象となるリフォーム

長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助対象は、以下の①②を満たすリフォームです。

1.インスペクションを実施し、維持保全計画・履歴を作成すること
2.工事後に耐震性と劣化対策、省エネルギー性が確保されていること

インスペクションとは、建物に必要な耐震性や耐久性が確保されているかどうかを調査する、有資格者による住宅調査のことを指します。

②については、新耐震に適合した耐震性、性能表示の等級2以上の劣化対策を確保していることが必須です。

インスペクションの結果によっては、水道管の更新工事やシロアリ予防工事なども必要となります。

浴室のユニットバス化、窓や開口部の断熱化、外壁・屋根の塗替えなど、耐震性や劣化対策以外の住宅の性能向上を目的としており、なおかつ一定の水準を満たした工事も対象です。

補助対象費用・補助額

長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助対象費用および補助率・補助限度額は以下のとおりです。

補助対象費用補助率補助限度額
性能工事リフォーム工事に要する費用 子育て世帯向け改修工事に要する費用 インスペクション、維持保全計画・履歴作成に要する費用補助対象費用の1/3100万円/戸

さらに、長期優良住宅型の認定を受けた場合は、補助限度額200万円/戸が加算されます。

長期優良住宅化リフォームの具体例

では、長期優良住宅化を目的としたリフォームは具体的にどんな工事なのでしょうか?

事業を主導する国土交通省が発行している「長期優良住宅化リフォーム推進事業に関する説明資料」をもとに、工事内容と費用の相場を見ていきましょう。

なお、インスペクションにかかる費用は5万円~10万円が相場です。

劣化対策

住宅の構造躯体や浴室など、住宅の劣化対策を目的としたリフォーム工事です。

工事例工事費用の相場
床下の防腐・防蟻処理2,400円/㎡
在来浴室からユニットバスへの交換65万円~150万円/箇所

耐震改修

住宅の基礎補強や屋根の軽量化など、住宅の耐震強化を目的としたリフォーム工事です。

工事例工事費用の相場
耐力壁の増設【内壁】13万円~15万円 【外壁】9万円~12万円
基礎の改修4万円~5万5,000円/㎡
屋根の軽量化1万円~2万円/㎡

省エネルギー対策

断熱サッシへの交換や高効率給湯器(エコキュートなど)への交換など、住宅の省エネルギー性能の向上を目的としたリフォーム工事です。

工事例工事費用の相場
断熱ガラス・サッシへの交換3万円~5万円/箇所
内窓の設置5万円~/箇所
高効率給湯器への交換45万円~90万円/台

維持管理・更新

給水・排水管の更新や配管点検口の設置など、住宅の維持管理・更新を目的としたリフォーム工事です。

工事例工事費用の相場
給水・排水管の更新15万円~20万円/全体
配管点検口の設置(壁・床など)2万5,000円~4万円/箇所

その他性能向上

バリアフリー改修工事や、インスペクションで指摘を受けた箇所の改修工事です。

工事例工事費用の相場
手すりの設置5,000円~7,000円/m
外壁の塗装6,000円~1万円/㎡
屋根の張り替え30坪で180万円~260万円
雨樋の交換15万円~60万円/全体

まとめ

長期優良住宅化リフォーム推進事業の概要や、補助対象・補助額について解説しました。

補助金の申請手続きはリフォーム業者が行うため、施主の方は概要だけ把握しておきましょう。

補助事業の活用を視野に入れてリフォームを行うことで、リフォーム計画の内容や工事結果について、有資格者による調査や第三者による書類審査があるため安心です。

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