リフォームの際に生じる近隣の苦情やトラブル パターンとその対処法を解説します

近隣にまったく迷惑をかけずにリフォームを終えることは難しいため、むしろ迷惑をかけてしまうことを前提として、事前の対策を講じることが大切です。では、近隣からのトラブルや苦情を避け、無事にリフォームを終わらせるには、どのような対応が必要なのでしょうか?

リフォームを行うにあたって、近隣への配慮は工事そのものと同じくらい重要です。リフォームは完成すれば終わりですが、近隣との関係はその後も続くからです。

工事中に発生する騒音やニオイ、粉塵などで迷惑をかけてしまうと、苦情を言われたり、トラブルに見舞われたりすることがあります。

無事にリフォームを終わらせるには、近隣にどのような対応が必要なのでしょうか?

今回はリフォームでありがちな近隣トラブルのパターンと、その対処法について解説します。

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【トラブル事例①】工事中の騒音がうるさいと近隣からクレーム

リフォームで最も多い近隣からのクレームが、工事中の騒音に関する内容です。

足場の組み立て、重機や電動工具の使用など、リフォームのあらゆる場面で騒音の発生は避けられません。

外壁、外構など野外での作業に限らず、マンションの場合はキッチンやリビング、浴室など室内の工事でも騒音が発生します。

リフォーム時の騒音が原因で施主が苦情やクレームを受けるパターンは多く、騒音被害を受けた近隣住民から損害賠償を請求される可能性もあります。

<このトラブルへの対処法>

リフォームの騒音対策は十分に注意しつつ、それでも近隣への配慮は必要不可欠です。

着工前に近隣住民の方に挨拶に出向き、工事の期間や騒音の発生について丁寧に説明しましょう。

「突然うるさい工事が始まった」

この「突然」を回避しておくだけでも、騒音に対する近隣の印象や理解は大きく変わります。

可能であればタオルや食器用洗剤など、粗品を用意しておくとより誠意が伝わります。

また、マンションのリフォームであれば、早朝や夜間、休日の工事はなるべく避けたほうが良いでしょう。

【トラブル事例②】工事車両が近隣のクルマの出入りの邪魔と苦情を言われた

施工業者の車両に関する苦情やクレームもよく見られます。

小規模なリフォームであっても、設備や足場を搬入するのに車両の出入りは必須で、大規模なリフォームになると大型のトラックが使用されることも少なくありません。

都市部のような住宅密集地ではとくに、工事車両が行き交うと近隣に迷惑をかけてしまいます。

さらに、注意が必要なのは工事車両が駐車する場所です。

駐車禁止の場所に停めることはもちろん、駐車禁止区域でなくても、幅員の狭い道路に長時間にわたって工事車両が停まっていると近隣の迷惑になります。

<このトラブルへの対処法>

近隣から苦情が来たから移動させるというのでは、対応が遅いと言わざるを得ません。

苦情が来るということは、すでに迷惑をかけてしまっているため、施主の印象は悪くなってしまいます。

家の前の道路の道幅が狭かったり、住宅密集地だったりする場合は、工事車両を停める場所をコインパーキングにするなど、別の駐車場を確保しておくと良いでしょう。

【トラブル事例③】塗装に使う塗料の臭いが流れてくる

リフォームで塗装を行う場合は、塗料の飛散や臭いへの対応が必要です。

施工箇所がしっかり養生されていれば塗料の飛散は避けられますが、臭いは「洗濯物が干せない」「換気ができない」といったクレームが発生する可能性があります。

<このトラブルへの対処法>

外壁塗装や屋根塗装の工事をする前は、近隣住民に挨拶に行くことが一般的です。

とくに塗装をする当日は、塗料の臭いが発生する可能性があることは前もって説明しておきましょう。

また水性の塗料は刺激臭が比較的少ないため、業者に水性塗料が使えないか相談する方法もあります。

【トラブル事例④】外構工事で境界をはみ出しているとクレームを受けた

フェンスや溝など外構周りの工事では、隣家との境界線が問題になる場合があります。

足場を組んで行うような外壁工事や、外構周りの工事は、敷地から境界線をまたいでしまうことがあり、細心の注意を払って工事しないと隣家から苦情を受けてしまいます。

とくに都市部の住宅密集地では、境界線に関するトラブルが少なくありません。

過去には境界線上の堀の費用負担や所有権などをめぐるトラブルが、訴訟問題に発展したケースもあります。

<このトラブルへの対処法>

境界線に関わる工事は、検討の段階で隣家と相談しましょう。

図面を見ながら施主と隣地の住民が納得の行く工事を進めることが最善です。

近隣トラブルや苦情を避けるために事前にやるべきこと

近隣トラブルや苦情を避けるために、リフォームを行う前にやっておくべき対策を紹介します。

工事前には近隣に挨拶に行く

リフォーム前は必ず近隣の家に挨拶に出向きましょう。

工事中の騒音や臭いは避けようがありませんが、事前の挨拶時に丁寧に説明しておけば、苦情やクレームを受けることが少なくなります。特に音や臭いが顕著に発生する場合は、その日時を事前に共有しておくことで、近隣も対応を取りやすく、心象が良くなることが多いです。

挨拶に行くときは粗品を持っていくと、より効果的です。

工事が長引く場合や大規模な場合は、比較的高級な品物にすることで誠意が伝わります。

リフォームの内容や期間を説明する

リフォームの内容や期間について事前に説明しておけば、近隣住民の方も具体的な対策を講じることができます。

住民の方によってはリフォームの費用や補助金についてあれこれ聞いてくる場合もありますが、あまり深く立ち入られたくない内容については適当にごまかしておきましょう。

工事完了後もお礼の挨拶に行く

工事前だけでなく、工事完了後も忘れずに挨拶に行きましょう。

工事の完了を知らせることで、近隣住民の方も安心して普段どおりの生活を送ることができます。

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まとめ

リフォームが原因の近隣トラブルや苦情・クレームの事例と対処法について解説しました。

まったく迷惑をかけずにリフォームをすることは難しいため、事前に誠意を持って挨拶と丁寧な説明をすることが、無用なトラブルを避ける最善の策となります。

また、近隣トラブルや苦情を最小限に抑えるためにも、優良なリフォーム業者を選ぶことが重要です。

実績が豊富な優良業者に依頼すれば、想定されるトラブルやその対処法についても丁寧にアドバイスしてくれますし、業者によっては独自に近隣対策を行ってくれる場合もあります。

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