理想の玄関を作るには? 新築やリフォームする際に考えるべきことや注意点

「家の顔」とも言える玄関の雰囲気によって、来客の第一印象も変わります。玄関のデザイン性はもちろん、防犯性も確保するためには、どんなリフォームをする必要があるのでしょうか?今回は新築に玄関を作るリフォームをする際に考えたいポイントや注意点について解説します。

玄関は、家の第一印象を決める「家の顔」とも言える場所です。

玄関の雰囲気が良いと、家そのものや住人であるご家族も良い印象を持たれます。また、玄関はデザイン性だけでなく、断熱性や防犯性を向上させて住みやすさも追求したいものです。

理想の玄関づくりを成功させるためには、どんなことを考え、気をつければ良いのでしょうか?今回は、新築やリフォームで玄関を作る際に考えておきたいポイントについて解説します。

「家の顔」としての玄関の作り方

玄関は、自宅に来たお客様が最初に目にする場所です。新築やリフォームするにあたっては、デザイン性はもちろん、防犯性や断熱性、通気性などについても考える必要があります。

玄関アプローチの作り方

玄関アプローチは、家の門から玄関に入るまでの通路のことです。玄関アプローチの足場に使用される代表的な素材には、以下のものがあります。

素材特徴
タイル耐久性・耐水性に優れ、メンテナンス費用がかからない
レンガ洋風またはナチュラル系のアプローチに最適、経年で独特の味わいが出てくる
砂利施工費用がもっとも安価で、防犯対策になる
枕木和風やガーデニングに最適、DIYでも施工しやすい
洗い出しどんな雰囲気の住宅や外構にもマッチし、滑り止め効果もある
インターロッキング安価で施工でき、デザイン性にも優れる
敷石和風の住宅に合い、雑草防止効果もある

素材選びは家や外構の雰囲気に合うもの、玄関アプローチに求める機能で選びましょう。

〜あなたにおすすめの他の記事〜
玄関アプローチによく使われる代表的な7種類の素材について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【玄関アプローチ】使用目的で選ぶ7種類の素材について解説

また、家の敷地が道路に面している場合や、隣家からの距離が近い場合は、外からの視線を遮る必要があります。玄関アプローチに木を植えたり、フェンスを置いたりして、玄関の目隠しをしましょう。

玄関ポーチの作り方

玄関ポーチとは、玄関前にある庇(ひさし)の付いた出入り空間のことです。おもに次のような機能があります。

・雨や雪を防ぐ
・直射日光を遮る
・車いすやベビーカーを一時的に停める
・来客の対応をする
・傘を差したり閉じたりする

このように、玄関ポーチは多機能で、快適な住まいづくりには欠かせない空間です。

玄関ポーチを作るときは、家族のライフスタイルや玄関アプローチとのつながりを意識しましょう。家の出入口となる場所ですので、家族が一斉にでかけたり、来客の対応をしたりするのに十分なスペースを確保すると使いやすくなります。

さらに、玄関ポーチの床材も慎重に選びましょう。玄関アプローチと同様にデザイン性や耐久性も大事ですが、来客を迎える場所という点では、滑りにくさや掃除のしやすさも大切です。

ほかにも庇のサイズや形状、照明、玄関ドアの素材などは、デザイン性と機能性、家の雰囲気を考慮して選びましょう。

〜あなたにおすすめの他の記事〜
経年劣化が生じてくると、玄関ポーチもリフォームが必要になってきます。玄関ポーチのリフォームのタイミングや費用相場について紹介します。
玄関ポーチとは?リフォームが必要なタイミングと費用相場について解説

玄関口の広さや収納

玄関口は玄関ポーチと同様、家族のライフスタイルや家の中とのつながりを意識する必要があります。

玄関の標準的な広さは約3畳と言われていますが、あくまでも家族構成や使い方、家の大きさとのバランスを考慮しなければなりません。たとえば、お子さんが学校から帰宅する時間と、仕事終わりで帰宅する時間が一緒の場合は、2~3人が玄関に入っても十分なスペースが必要です。家族が効率的に出入りできるように、生活動線や家事動線も意識する必要があります。

さらに、玄関収納も家族構成やライフスタイルを考慮して設置することが大切です。

「家の顔」と言われるように、玄関は来客が家の中で最初に見る場所なので、ゴチャゴチャとして狭い印象は与えたくないものです。家族の履物が十分に入る下駄箱はもちろん、傘や帽子、コートなど出かけるときに必要なものもまとめて収納できるようなスペースを確保しましょう。

〜あなたにおすすめの他の記事〜
玄関を広くする、収納を広げる、玄関ドアを取り換える等、玄関に関するリフォームの方法や費用相場を紹介します。
玄関の広さや収納・玄関ドアの種類や素材について徹底解説

玄関まわりのバリアフリー

玄関まわりのバリアフリー化も、新築やリフォームで玄関を設置するときに考慮したいポイントの1つです。玄関のバリアフリー化のリフォームは、以下のような方法があります。

・玄関ポーチと地面の段差解消にスロープを設置する
・手すりを設置する
・階段の傾斜を緩やかにする
・玄関ドアを開き扉から引き戸に交換する

たとえば、ご家族に車いすを使用されている方がいらっしゃる場合は、玄関ポーチをスロープにすれば、車いすでも出入りが楽になります。土間から廊下に上がる場所にもゆるやかなスロープを設置することで段差が解消され、出入りがスムーズになるでしょう。

「今は必要ないが、将来的にバリアフリー化したい」といった場合には、後からリフォームできるよう、玄関の敷地面積に余裕を持たせておくと安心です。

なお、バリアフリー化のリフォームは介護保険や自治体から補助金が支給される場合があります。詳しくは以下の記事をご参考になさってください。

風水で考える玄関の方角

新築やリフォームで玄関を作る際には、風水における「鬼門・裏鬼門」についても考えておきたいものです。

鬼門は北東、裏鬼門は南西を指し、それぞれ邪気が出入りする方角のことです。一般的に家の鬼門・裏鬼門には、玄関を設置してはいけないとされています。

鬼門・裏鬼門は迷信ではなく、理にかなった根拠があります。

たとえば、鬼門にあたる北東は夏場の朝早くから陽があたって急激に気温が上昇、冬場は冷たい風にさらされて室内の気温が低くなります。裏鬼門にあたる南東も、夏場の午後から西日があたりはじめて気温が上昇、冬場は冷たい風にさらされて厳しく冷え込みます。

どうしても鬼門・裏鬼門に玄関を設置しなければならないときは、断熱性や通気性に優れた玄関ドアを選びましょう。

〜あなたにおすすめの他の記事〜
長い時間を過ごす家は、運気に大きな影響をもたらすと言われています。玄関を作るときに、避けたい方角や対処法について紹介します。
玄関や窓があると不吉?家の鬼門・裏鬼門の考え方と対処法を解説

玄関まわりをDIYでリフォームするときのポイント

DIYできる玄関まわりのリフォームを紹介します。

玄関アプローチをDIYで作るときのポイント

玄関アプローチのDIYの難易度は決して高くないため、初心者の方が初めてDIYに挑戦する場合にもおすすめです。

DIYで玄関アプローチを作るときは、玄関までの移動しやすさ、プライバシー・防犯性を両立させることを意識しましょう。

玄関までの距離は長すぎると移動が不便になり、短すぎると防犯性に問題があります。アプローチはジグザグやカーブなど、外からの視線を避けつつ、奥行きを持たせることが大切です。玄関まわりのプライバシーを確保するために、フェンスや堀、生け垣などを設置して防犯性を高めましょう。

足場には雨の日でも滑りにくく、小さいお子さんやお年寄りがつまずかないような素材がおすすめです。レンガやタイルなどの素材の特徴を知り、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。

玄関収納をDIYで増やすときのポイント

家族の靴や荷物でゴチャゴチャになりがちな玄関も、アイデア次第でしっかり収納・整理された状態にすることができます。

玄関収納は、デザイン性と機能性の両立が大切です。玄関の床や壁紙、ホールの雰囲気と合ったインテリアを選びましょう。なおかつ、家族の靴や荷物を十分に収納できるだけのスペースの確保も大切です。

玄関が狭い場合は、寸法の決まっている市販の棚を設置するよりも、すのこや有孔ボードなどをリメイクするほうがピッタリ合う場合もあります。また、あえて壁面収納にして「見せる収納」もおすすめです。

玄関ドアをDIYで取り付けるときのポイント

結論を言うと、玄関ドアを購入してDIYで取り付けること自体はできますが、難易度は非常に高めです。設置にあたっては専門的な知識や工具が必要で、よほど技術がある方でないとDIYでの取り付けは難しいでしょう。

また、玄関ドアの種類や規格がドア枠と合わなければ、当然ながら設置できません。万が一、施工不良があった場合は防犯上の問題だけでなく、施工箇所にキズがついたり、雨水が侵入したりして建物の寿命を縮めるおそれもあります。

玄関ドアは出入口としての役割はもちろん、雨風の侵入を防ぐための役割もある重要な部分ですので、慣れないDIYはおすすめしません。玄関ドアの取り付けリフォームは、実績が豊富で信頼できる専門業者に依頼しましょう。

まとめ

新築やリフォームで玄関を作る際に考えるべきことや成功のポイント、DIYでできることなどを解説しました。

玄関をおしゃれにしたい、きれいに整理したいという場合は、DIYで対応することもできます。一方で、リフォームによって玄関の防犯性や断熱性、通気性などを損なってしまうと、「住みやすい理想の家」から遠ざかってしまうこともあります。

玄関の機能面に手を加える場合は、信頼できるプロのリフォーム業者に依頼することをおすすめします。

monoclaでは、画像つきのリフォーム事例から、あなたにピッタリのリフォーム業者を探すことができます。玄関まわりのリフォームでお悩みなら、ぜひmonoclaをご利用ください!

リフォーム業者を比較検討すべき理由と効率的な方法を解説

リノベーション・リフォームでお困りの方は
monoclaをぜひご利用ください!

monoclaは、無料でプロを指名して、相談・資料請求・見積り・施工依頼ができるサービスです。いいね!や施工完了のお祝いポイントをギフト券に交換! ポイントを貯めながらリノベーション・リフォームのプロを見つけましょう。

カテゴリー:
関連タグ: