玄関の広さや収納・玄関ドアの種類や素材について徹底解説

「家の顔」と呼ばれる玄関は、家族が毎日使う場所であり、来客が最初に目にする場所です。家族が増えて使いづらくなった、モノが増えてゴチャゴチャしてきたと感じたら、玄関のリフォームを検討しましょう。今回は玄関まわりのリフォームについて、家族に合った玄関の広さや収納、玄関ドアの種類・素材について解説します。

「家の顔」と呼ばれる玄関は、家族が毎日使う場所であり、来客が最初に目にする場所でもありますので、使いやすいことはもちろん、見た目もスッキリとさせたいものです。

今回は玄関まわりのリフォームや新築を考えている方に知っていただきたい、玄関のもろもろについて解説します。家族構成に合った玄関の広さや収納、玄関ドアの種類・素材についてなど、玄関をどうするか考え中の方はぜひご一読ください。

玄関の広さの目安と増築リフォームの費用相場

まずは、戸建住宅やマンションの玄関の広さはどうやって決めたら良いのか、おおよその目安と玄関を広くする増築リフォームの相場を解説します。

玄関の標準的な広さは2~3畳

マンションの玄関は2畳、戸建住宅の玄関は3畳が標準の広さです。ただし、これらはあくまでも標準的な玄関の広さなので、実際に玄関を設置する場合は、家族構成や来客の頻度で考えると良いでしょう。

家族構成や来客の頻度で考える玄関の広さの目安は、以下のとおりです。

・2人家族:1.5畳程度
・3~5人家族:3畳程度
・来客の多い家:4畳以上

玄関に3畳のスペースが確保できる場合は、土間で1畳、玄関ホールで1畳、収納で1畳であれば快適に利用できます。

ただし、玄関を広くすればそれだけ施工費用が高くなるほか、他の間取りのスペースが狭くなってしまう可能性があります。将来的に間取りを増やすのか、玄関まわりをバリアフリー化するのかなど、ライフプランも併せて玄関の広さを検討しましょう。

玄関の増築リフォームの費用相場

玄関の増築には、ドアの開口部を広くする、玄関ポーチを大きくする、2階に玄関を作るなど、さまざまな方法があります。

玄関の間口の拡張は、2~3畳で35~45万円が費用の相場です。また既存の玄関を潰して新たに玄関を増築する場合は、50万円以上の費用がかかります。実際にリフォームをするときは、事前に施工業者に現場を調査してもらってから見積りを取るようにしましょう。

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使いやすい玄関収納の種類

玄関の収納のリフォームを検討するときは、「玄関に収納したいモノは何か?」を考えてみましょう。一般的には靴、傘、スリッパなどですが、他にも防災グッズや掃除道具、ベビーカー、ゴルフ用品なども考えられます。

玄関収納も家族構成やライフプランをもとにして、どれだけの大きさ、種類の収納が必要かを検討しましょう。

玄関収納の種類

玄関収納は、収納量に合わせてさまざまなタイプが選べます。おもな玄関収納の種類と収納量の目安、特徴は以下のとおりです。

収納の種類収納量の目安特徴
ローカウンター型少なめ、2~3人家族用床上収納
カウンター型やや少ない、2~3人家族用床上と天井付近の2ヶ所に収納、床上収納には小物も置ける
コの字型大容量、4~5人家族用カウンターを中心にコの字に収納、小物を置いて演出も可
ロッカー型大容量、5人以上高さを利用した3~4列の壁面収納
ロの字型大容量、5人以上カウンターを中心にロの字に収納、小物を置いて演出も可

玄関のスタイルに合わせて、リラックスやスタイリッシュなど、収納のデザインやカラーも選択できます。

玄関収納のリフォームの費用相場

先ほど紹介した玄関収納の種類ごとリフォームの費用相場は、以下のとおりです。

収納の種類リフォーム費用の相場
ローカウンター型5万円前後
カウンター型5万円~10万円
コの字型15万円前後
ロッカー型20万円前後
ロの字型20万円以上

また、家族の靴を収納するのに十分な下駄箱はすでにあり、傘やレインコートや帽子を玄関に収納したいという場合、DIYで玄関収納を作る方法もあります。DIYで作る場合は、カラーボックスや有孔ボード、突っ張り棒などホームセンター等で購入できる材料を活用できます。

玄関ドアの種類や素材の選び方とリフォームの費用相場

「家の顔」と呼ばれる玄関の中でも、とりわけ来客の印象に残るのは玄関ドアではないでしょうか?玄関ドアのデザインはもちろん、出入り口としてのゆとりや利便性も確保しておきたいものです。ここでは、玄関ドアの種類や選び方、リフォームの費用相場について解説します。

玄関ドアの種類と本体価格の相場

玄関ドアのタイプは「開き戸」と「引き戸」に分けられます。さらに、開き扉と引き戸にも種類があり、ドア本体の価格の相場も変わってきます。

おもな玄関ドアの種類は、以下のとおりです。

<開き戸>

・片開きドア:5万円~10万円(本体価格)
1枚の扉を開閉するもっともスタンダードな開き戸です。一般的なマンションの玄関ドアは、おおむねこのタイプが使用されています。

・親子ドア:10万円~25万円(本体価格)
片開きドアに子扉を組み合わせたタイプの開き戸です。子扉を開放すれば大きな荷物の出し入れが容易にできます。

・片袖FIXドア:10万円~25万円(本体価格)
親子ドアの子扉を固定して、窓を取り付けたタイプの開き戸です。採光性に優れているため、玄関を明るく演出します。子扉を開き戸の両方に取り付け、より採光性を高めた両袖FIXタイプもあります。

・両開きドア:15万円~30万円(本体価格)
左右2枚の扉を開閉できるタイプの開き戸です。間口が広くなるだけでなく、玄関に重厚なイメージを演出できます。

<引き戸>

・片引き戸:15万円~20万円(本体価格)
戸を左右のどちらかにスライドさせるタイプの引き戸です。戸1枚分の開口幅があれば設置できます。戸建て住宅の玄関に使用される引き戸としてはもっともスタンダードなタイプと言えるでしょう。

・引違い戸:20万円~25万円(本体価格)
2枚の戸を左右のどちらにもスライドさせられるタイプの引き戸です。設置するには戸2枚分の間口が必要となりますが、左右のどちらからでも出入りができるため、生活動線を確保しやすくなります。また、より開口幅が広い4枚建タイプもあります。

・引き込み戸:15万円~20万円(本体価格)
戸袋と呼ばれる壁の収納スペースに戸を引き込むタイプの引き戸です。戸が戸袋に収納されるため、すっきりとした印象を与えます。このタイプも戸1枚分の開口幅がれば設置できます。

玄関ドアの素材

玄関ドアの素材は、大きく分けて「木製」と「金属製」の2種類があります。それぞれの素材の特徴を以下の表にまとめました。

玄関ドアの素材特徴
木製ドアメリット:断熱性能が高く、自然由来の素材で温かみのある雰囲気 デメリット:経年劣化するため定期的なメンテナンスが必要
金属製ドアメリット:価格が比較的安め、見た目の重厚感がある デメリット:断熱性能が低め

木製ドアでも合板材と無垢材では価格やメンテナンスの方法が、金属製ドアでもアルミとステンレスでは価格や重さが異なります。なお、現在ではアルミ製とステンレス製が人気で種類も豊富です。

玄関ドアの素材選びは、自身の好みはもちろん、家の雰囲気(和風、洋風など)や断熱性能なども含めて検討しましょう。

玄関ドア交換のリフォームの費用相場

玄関ドアを交換するリフォームの費用は、既存の玄関ドアの撤去費用、新しいドア本体の価格、取り付け費用で構成されます。それぞれの費用の相場は以下のとおりです。

・既存の玄関ドアの撤去費用:1万円~2万円
・新しいドア本体の価格:5万円~30万円
・取付け費用:4万円~6万円

また、新しいドア本体と玄関の間口の寸法が異なる場合や、引き戸を開き戸にする場合、玄関全体のリフォームを行う場合は追加費用がかかります。

玄関ドア交換のリフォームを安く済ませたいなら、玄関のサイズを変えず、既存ドアと同じ種類の新しいドアを選ぶと良いでしょう。いずれにせよ、事前に施工業者に現場を確認してもらってから見積もりを取ることをおすすめします。

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開き戸タイプ・引き戸タイプなど、もう少し詳しい玄関ドア交換の費用相場については以下の記事もご覧ください。
玄関のドアを交換するリフォームにかかる費用相場を種類ごとに解説

まとめ

玄関リフォームを施工業者に依頼するうえでの重要なポイントは、玄関リフォームの実績が多い業者を選ぶことです。

新築で玄関を作るケースと、既存の玄関をリフォームするケースとでは、必要な知識と技術が全く異なります。数々の実戦のなかで独自のノウハウを培ってきた施工業者であれば、どんなタイプの玄関にも高品質のリフォームで対応してくれるでしょう。

施工業者を選ぶときは、業者のホームページで玄関ドアの実績を確認します。リフォームのビフォー・アフターの画像もあれば、自宅の玄関のリフォームをイメージすることもできます。

さらに、複数の施工業者に見積もりを依頼して、工期や費用を比較検討しましょう。一括見積りサイトであれば、複数の業者の画像付き施工実績と一括見積りが両方できて効率的です。 monoclaは全国のリノベーション・リフォーム情報が画像つきで探せて、その場で施工業者に相談もできるサイトです。玄関リフォームをご検討の際は、ぜひご活用ください!

理想の玄関を作るには? 新築やリフォームする際に考えるべきことや注意点

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