玄関のバリアフリー化リフォームの事例を解説！補助金制度や業者の選び方も

ご家族に高齢者がいらっしゃる場合や老後に備え、玄関バリアフリー化をご検討ではありませんか？

家の中でも利用頻度の高い玄関が使いづらいと外出が億劫になり、健康にも良くありません。そこで、玄関のバリアフリー化で使いやすく、快適な玄関を手に入れましょう。

今回は玄関まわりのバリアフリー化リフォームの具体例や利用できる補助金制度、施工業者の選び方について解説します。

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玄関アプローチのバリアフリー化リフォーム例

門から玄関までの空間を玄関アプローチと言います。玄関アプローチに階段や段差があって不便さや負担を感じる場合は、バリアフリー化のリフォームを検討しましょう。

段差に手すりの設置

・リフォーム費用の相場：10万円～20万円
・リフォームにかかる日数：1～7日

玄関アプローチの段差の昇り降りの負担を軽減するリフォームは、手すりの設置がもっともポピュラーです。

介護保険のリフォーム補助金の対象工事となっているため、工事費の1割負担で設置することができます。工事費用は、手すりの種類や玄関ドアまでの距離によって変わります。

スロープで段差解消

・リフォーム費用の相場：6万円～15万円
・リフォームにかかる日数：約7日

玄関アプローチの段差をスロープにして解消する方法もあります。スロープであれば車いすでの移動が楽になるだけでなく、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭ではベビーカーの搬入・搬出も安心です。

ただし、玄関アプローチにスロープを設置するには、緩やかな勾配を作るためのゆとりが必要です。スロープを設置することで、庭や植栽の面積が狭くなる場合があることも考慮しましょう。

足元が滑りにくい素材に交換

・リフォーム費用の相場：3,000円～5万円（1㎡あたり）
・リフォームにかかる日数：約7日

玄関アプローチのバリアフリー化として、転倒防止の滑りにくい素材への交換も検討しましょう。

おすすめは、コンクリートブロックを使用した「インターロッキング」という施工方法です。玄関まわりの水はけが良くなり、雨で濡れていても滑りにくくなります。

玄関まわりのバリアフリー化リフォーム例

玄関ドア～玄関ホールまでのバリアフリー化を目的としたリフォーム例をご紹介します。

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開き戸から引き戸へ交換

・リフォーム費用の相場：10万円～40万円
・リフォームにかかる日数：最短1日

車いすで玄関口の出入りをスムーズにするなら、開き戸より引き戸がおすすめです。

開き戸の場合は扉を開け締めする都度、車いすを動かさなければならず非常に不便です。一方、引き戸の場合は車いすの出入りでも扉が邪魔にならないため、移動の負担が軽減されます。

ただし、引き戸の場合はレールと床との間にできる段差に注意が必要です。上吊りタイプの引き戸にすると、床面にレールを設置する必要がないため、車いすで移動するときの負担にならないでしょう。

引き戸のリフォームの費用は、引き戸の本体価格や取り付け費用、ドア枠の拡張にかかる費用などで構成されます。とくに引き戸の本体価格は1枚戸～4枚戸のもの、断熱性能を持つものなどで価格が大きく左右されます。

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上がり框の段差解消

・リフォーム費用の相場1万円～20万円
・リフォームにかかる日数：1～7日

土間から廊下に上がる段差のことを「上がり框（かまち）」と言います。一般的な戸建住宅の上がり框の高さは約15cmで、高齢者の昇り降りの負担になったり、つまずきの原因になったりします。

上がり框と土間の間に踏み台をひとつ置くだけで、段差が1段低くなって昇り降りの負担が軽減されます。また、車いすの方がいらっしゃるご家庭なら、スロープを設置するという方法もあります。

いずれも置くだけタイプの携帯用であれば、大がかりな工事が不要で費用を安く抑えることができます。工事によって段差解消をする場合は、補助金制度の対象となるか確認しましょう。

手すりの取り付け

・リフォーム費用の相場1万円～8万円
・リフォームにかかる日数：最短1日

玄関の段差を楽に昇り降りするなら、手すりの取り付けリフォームを検討しましょう。

手すりは既存の壁にねじやボルトで固定して設置します。壁の強度や状態次第では、壁裏から補強が必要となる場合もあります。

手すりの設置リフォームにかかる費用は、手すり本体の価格に左右されます。材料費と工事費を合わせて8万円がリフォーム費用の相場です。

屋内で手すりが必要となる場所は玄関のほか、階段や浴室など複数箇所にわたるため、一括で設置すると費用を安く抑えることができます。

足元照明の設置

・リフォーム費用の相場1.5万円～2万円
・リフォームにかかる日数：最短1日

夜間の玄関は家の中でも暗い場所で、天井の照明だけでは足元が暗くなりがちです。薄暗い中での靴の脱ぎ履きは、転倒などのおそれがあります。

玄関を明るくしたい場合は、足元照明の設置がおすすめです。人感センサーが搭載された照明であれば、薄暗い中でスイッチを探す手間が省けます。

玄関ベンチの設置

・リフォーム費用の相場：1万円～5万円
・リフォームにかかる日数：最短1日

玄関で靴の脱ぎ履きを楽にしたい、腰への負担を軽くしたいという場合は、玄関ベンチの設置をおすすめします。

上がり框よりもやや高い場所に玄関ベンチを設置することで、屈んで靴を脱ぎ履きする負担が軽減されます。また、収納付きの玄関ベンチであれば、玄関まわりをスッキリと見せる効果にも期待できます。

玄関のバリアフリー化で利用できる補助金制度・減税措置

介護のための玄関バリアフリー化リフォームでは、以下の補助金制度が利用できる可能性があります。

・高齢者住宅改修費用助成制度
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・各自治体の補助金制度

それぞれの制度について、要件や事業内容を詳しく見ていきましょう。

高齢者住宅改修費用助成制度

補助対象となる玄関リフォームには以下のようなものがあります。

・手すりの取り付け
・段差の解消
・床材の変更
・玄関ドアの交換

高齢者住宅改修費用助成制度は、介護保険の補助金制度です。要介護者や要支援者がバリアフリー化のための工事を実施した場合、20万円を上限として工事費の9割（最大18万円まで）が支給されます。

長期優良住宅化リフォーム推進事業

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、既存住宅の長寿命化や省エネ化等の性能向上リフォームを対象とした補助金制度です。耐震性向上や省エネと併せて実施する玄関リフォームも、補助対象となる場合があります。

各地方自治体の補助金

補助対象となる玄関リフォームには以下のようなものがあります。

・手すりの取り付け
・段差の解消
・玄関の間口の幅を拡張する工事

各地方自治体でもバリフリー化リフォームに対して補助金・助成金を支給しています。補助対象となる工事や助成額は自治体によって異なるため、詳しくはお住まいの役所に相談しましょう。

玄関バリアフリー化のリフォーム業者を選ぶポイント

バリアフリー化を目的とした工事は、普通のリフォーム工事とは異なり、介護保険や補助金制度に詳しい業者を選ぶ必要があります。ここでは、玄関バリアフリー化のリフォーム業者を選ぶポイントを解説します。

担当のケアマネージャーに紹介してもらう

介護保険を利用している場合は、担当のケアマネージャーにリフォーム業者を紹介してもらう方法がおすすめです。ケアマネージャーが紹介する施工業者は実績が豊富なので、依頼者の希望を叶えるリフォームを提案してくれるでしょう。

また、補助金の申請に必要な申請書類の準備や手続きもお任せできます。リフォームを依頼できる業者が見つからない場合は、担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

介護リフォームの実績が豊富な施工業者に依頼

ホームページや広告などで施工業者を選ぶ場合は、介護リフォームの実績に注目しましょう。施工事例をビフォー・アフターの画像とともに紹介されていれば、工事完了後の状態をイメージしやすくなります。

また、施工事例はもちろん、介護保険や補助金について詳しいかどうかも忘れずにチェックしましょう。

まとめ

玄関まわりのバリアフリー化リフォームの具体例や利用できる補助金制度、施工業者の選び方について解説しました。

monocla（モノクラ）では、介護リフォームの実績が豊富で口コミ評価も高い施工業者を、画像付きの施工事例とともに紹介しています。玄関まわりのバリアフリー化リフォームを相談したい場合は、ぜひモノクラをご活用ください。

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