玄関ドアをDIYで塗装するには? 塗料の種類や塗る方法・注意点を解説

玄関ドアのメンテナンスはお済みですか?最後に塗装してから10年を目安として、玄関ドアの塗り直しを検討しましょう。玄関ドアが木製であれば、DIYでも塗装が可能です。今回は玄関ドアをDIYで塗装することをテーマに、塗料の種類や塗る方法、注意点を解説します。

 「玄関ドアが汚れてきたから塗り直したい」や、「業者に依頼すると高いのでDIYで塗装したい」とお考えではありませんか?

玄関ドアは最後に塗装してから10年が塗り直しのタイミングですが、素材や劣化具合により、DIY塗装できるものとできないものに分けられます。先に結論を述べると、「木製ドアはDIY塗装が可能、金属製ドアはプロに依頼」です。

今回は玄関ドアをDIYで塗装することをテーマに、塗料の種類や塗る方法、注意点を解説します。

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玄関ドアのDIY塗装は木製のみ可!金属製はプロに依頼を

玄関ドアは「木製」と「金属製」の2種類に分けられます。木製ドアは金属に比べて柔らかいため、塗料や仕上げ剤で表面をしっかりと保護しなければなりません。一方、金属製ドアは耐久性に優れ、木材に比べてメンテナンス期間が長めです。

結論を言うと、「金属製」のドアは高度な技術が必要で、DIY塗装は失敗する可能性が高いためおすすめしません。

したがって、自宅の玄関ドアが「木製」の場合のみ、DIY塗装を検討しましょう。

玄関ドア用の塗料の種類

木製ドア用の塗料には、「造膜型塗料」と「浸透型塗料」の2種類があります。ここでは、木製ドア用の塗料の特徴や、おもな製品について解説します。

造膜型塗料

造膜型塗料のメリット・キズや汚れに強い ・長期間にわたって保護効果を発揮する
造膜型塗料のデメリット・木目や質感が活かしづらい ・キズが付いたときにDIYでの補修が難しい
おもな造膜型塗料の製品・ログウッドカラー(大橋塗料株式会社) ・油性屋内外木部用ウレタンニス(サンデーペイント)

造膜型塗料は、木材の表面にウレタン樹脂などの硬い塗膜を作って保護するタイプの塗料です。水性塗料の多くは造膜型塗料に分類され、コーティング型とも呼ばれます。

耐水性や耐候性に優れ、長期間にわたってキズや汚れから木材を守るという点がメリットです。一方で、表面に塗膜を作ってしまうため木目や質感が活かしづらく、仕上がりは木目が見えない状態になってしまいます。

浸透型塗料

浸透型塗料のメリット・木材の風合いが活かしやすい ・キズや汚れをDIYで補修しやすい
浸透型塗料のデメリット・浸透型ほど耐候性が強くない ・保護用の仕上げ材で上塗りが必要
おもな浸透型塗料の製品・オスモカラー ウッドワックス(オスモ&エーデル) ・油性木部用塗料カラーステイン(サンデーペイント)

浸透型塗料は造膜型と異なり、木材の内部に浸透して保護するタイプの塗料です。油性塗料が多いことから、オイルステイン型とも呼ばれます。

塗料を木材に浸透させることによって着色させるため、木目や質感を活かしたまま、玄関ドアのメンテナンスやイメージチェンジが可能です。また造膜型と違って、キズや汚れが付いても自身で補修することができます。

ただし、表面をコーティングするタイプではないため、紫外線や雨風のダメージから木材を守る耐候性は造膜型ほど強くありません。浸透型塗料によっては、保護用の仕上げ剤による上塗りが必要です。

玄関ドアをDIYで塗る方法

玄関ドアをDIYで塗る手順をまとめると、以下のとおりです。

1. 表面の汚れや古い塗料を落とす
2. 養生する
3. 塗料の下塗り
4. 塗料の上塗り・仕上げ

玄関ドアの塗装の方法について、順を追って解説していきます。

1.表面の汚れや古い塗料を落とす

用意する道具:サンドペーパー、電動サンダー、木部パテ

まずはドア表面の下地処理として、サンドペーパーや電動サンダーを使って汚れや古い塗料を落とします。表面にキズがあれば、木部パテ等で埋めましょう。

ドア表面に汚れや古い塗料が残っていると、新しい塗料が付着しにくくなります。したがって、しっかりとした下地処理が塗装を長持ちさせることにつながります。

2.養生する

用意する道具:マスキングテープ、マスカー

ドアノブや鍵穴、のぞき穴などにテープを貼り、塗料の付着から保護します。細かい部分はマスキングテープ、広い範囲にはマスカーを使用しましょう。もちろん玄関ドアまわりの外壁部分や床面もマスキングテープやマスカーで覆って養生します。

3.塗料の下塗り

用意する道具:塗料、刷毛、ローラー

塗料をしっかり撹拌させ、いよいよ下塗りの工程に進みます。角や隅、ミゾなど塗りづらい箇所から刷毛を使って塗装し、その後ローラーで全体を塗装します。

塗装は薄塗りを3回繰り返してムラを無くす「三度塗り」が基本です。1回の塗りでムラをなくそうとすると厚塗りになってしまい、結果的に塗りムラや塗料剥がれを引き起こします。

4.塗料の上塗り・仕上げ

用意する道具:塗料、刷毛、ローラー、ペイント薄め液

下塗りを乾燥させたら、上塗り、仕上げをします。塗料がはみ出してしまった場合は、ペイント薄め液で拭き取りましょう。

玄関ドアのDIY塗装の注意点

玄関ドアのDIY塗装に関する注意点をまとめました。

下地処理が甘いと2~3年後に不具合が出る

玄関ドアのDIY塗装でもっとも重要な工程が下地処理です。塗膜型塗料の場合、古い塗膜が残ったまま新しい塗料を上塗りすると、古い塗膜と一緒に剥がれ落ちてしまいます。

下地処理は手間と時間がかかる作業ですが、どれだけしっかりやるかによって2~3年後のドアの状態が決まります。DIY塗装に不安がある場合は、無理をせずに信頼できるプロに依頼しましょう。

鉄製の玄関ドア塗装はプロに依頼する

記事の前半で結論として述べたように、鉄製の玄関ドアは塗装が難しく、DIY塗装をおすすめしません。

とくに金属製ドアの中でもアルミ製のものは塗料が付着しにくく、塗装してもすぐに剥がれてしまいます。現在はアルミ製のドアにも付着しやすい塗料が開発されていますが、プロでも他の素材ほど塗装を長持ちさせにくいと言われるほどです。

塗装でもカバーできない劣化はドアの交換が必要

玄関ドアの耐用年数は、木製で15年~20年、金属製は20年~30年が目安です。新築で戸建てを購入した場合、少なくとも一度はドアの交換が必要となるでしょう。

玄関は「家の顔」と言われるように、玄関ドアは建物全体のイメージを決める場所です。劣化した玄関ドアは美観を損なうため、塗装でもカバーしきれない場合はドアの交換を検討しましょう。

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まとめ

玄関ドアのDIY塗装について、塗料の種類や塗り方の手順、注意点を解説しました。

「家の顔」である玄関のドアをキレイに保ち、長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。

さらに、ドアの塗り直しが必要なタイミングでは、外壁や屋根もメンテナンスの時期にさしかかっています。すべてをDIYで済ませることは難しいため、一括で塗装してくれる施工業者に依頼することをおすすめします。

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