クッションフロアを導入したものの、デメリットばかりが目立って後悔していませんか?価格の安さや施工のしやすさ、水や汚れに強いクッションフロアのメリットを活かした使い方をご紹介します。お子さんやペットのいるお家の方はぜひチェックしてみてください。

価格が安いという理由でクッションフロアを導入したものの、使い方を失敗して後悔していませんか?
クッションフロアには価格が安い、施工が簡単というメリットがある一方、張り替え後に注意すべきデメリットもあります。
今回はクッションフロアで後悔しないための対処法として、メリットを活かした上手な使い方を解説します。
クッションフロアのメリット
ここでは、フローリングと比較したクッションフロアのメリットをご紹介します。
価格が比較的安い
クッションフロアの本体価格は、1mあたり1,000円が目安です。
通販サイトやホームセンターなどで販売されており、フローリングやフロアタイルに比べて価格が安いため、気軽に導入できます。
DIYで張り替えをする場合は、リフォーム業者に依頼する費用もかかりません。
色やデザインも豊富に揃っているため、お部屋の雰囲気や目的に合わせて好きなものを選んで張り替えできます。
なお、クッションフロアの張り替えを専門業者に依頼した場合、6畳(約10㎡)で3万円~5万円が費用の相場です。
施工が簡単
クッションフロアは塩ビ素材でシート状の床材です。カッターやハサミを使って好きなサイズにカットできます。
施工する際は、両面テープや専用のボンドを使ってフローリングの上から直接貼るだけです。DIYでも簡単に施工できるため、わざわざリフォーム業者に依頼する必要もありません。
メンテナンス性に優れる
クッションフロアはフローリングや畳と違い、メンテナンスが簡単です。
表面が水濡れしたり、油などが付着したりしても、拭き取ればすぐにきれいになります。またひどい汚れが付いても中性洗剤を使って落とすことができます。
フローリングのワックスがけ、畳の表替えといった手間のかかるメンテナンスも必要ありません。
消臭機能や抗菌作用がある
クッションフロアの中には、消臭機能や抗菌作用を持つ製品もあります。
消臭機能を持つクッションフロアは、トイレやタバコ、ペットの気になるニオイを消臭します。また小さいお子さんやペットが居るお家は、抗菌作用のあるクッションフロアを敷くと安心です。
他にも遮音性タイプや、キズ・衝撃に強い耐久性をあげたタイプなどの機能性クッションフロアが販売されています。場所や目的に合わせて最適な機能を選びましょう。
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クッションフロアの上手な使い方・貼り方
クッションフロアで後悔しないために、メリットを活かした上手な使い方・貼り方をご紹介します。
クッションフロアは水まわりの床に最適
クッションフロアはキッチンや脱衣所、トイレなど水まわりの床に最適です。
前述したように、クッションフロアは撥水性があり、メンテナンスも手間がかかりません。
キッチンの床にクッションフロアを使用すると、調味料や油をこぼしたとしても、すぐに拭き取ればシミになりません。脱臭機能や抗菌作用のあるクッションフロアであれば、トイレの床にもおすすめです。
小さなお子さんの部屋はクッションフロアが安全
クッションフロアは表面が柔らかく、クッション性があるため、衝撃を吸収します。小さいお子さんの部屋の床材にも最適です。
耐水性や防汚性にも優れているため、落書きや食べこぼしもさっと拭き取ることができます。
トイレに貼るときは型紙を使う
クッションフロアへの張り替えで失敗しやすい場所がトイレです。
トイレの床は便器や給排水管などがあって複雑な形状をしているため、そのまま貼ろうとすると失敗してしまいます。
床の形状どおりキレイに貼るために、事前に型紙づくりをおすすめします。
古新聞や模造紙などを床の形状に合わせてカットし、型紙を作りましょう。張り替え用のクッションフロアを型紙どおりにカットすれば、失敗することなく張り替えができます。
なお、古いクッションフロアから新しいクッションフロアへ張り替える場合は、型紙を用意する費用がありません。元のクッションフロアをキレイに剥し、その形で新しいクッションフロアをカットすればOKです。
ペットがいるご家庭にもおすすめ
ペットを飼育しているお家では、フローリングや畳にニオイが染み付いたり、爪で引っかき傷がついたりするのが悩みのタネです。
床にニオイが付いたり、傷ついたりするのを防ぐためには、脱臭機能や抗菌作用が付いた機能性クッションフロアがおすすめです。またキズに強く、滑り止め機能もついたペット用のクッションフロアも販売されています。
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クッションフロアの注意点
クッションフロアにはいくつかの注意点もあるため、張り替え前に確認しておきましょう。
湿気がこもりやすい
クッションフロアの素材である塩化ビニールは、通気性が悪い点がデメリットです。
冬場の窓に近いクッションフロアは、表面に結露ができたり、カビが発生したりします。また下地との接着面が劣化して浮いてくると、そこに湿気が入り込んでカビが発生するおそれもあります。
防カビシートや除湿機などを上手く活用して、クッションフロアの湿気対策をしましょう。
重い家具を置くと凹み跡がつきやすい
クッションフロアは他の床材よりもクッション性があるため、重い家具を置くと凹んでしまいます。
とくに賃貸物件ではクッションフロアが使用されているケースが多く、凹ませてしまうと原状回復の費用を請求される場合もあります。
クッションフロアを凹ませない対処法は、重い家具を分散して置くことです。
場所によっては安っぽく見える
クッションフロアは木目調や石目調などのデザインは豊富ですが、本物に比べるとどうしても安っぽく見えてしまいます。
リビングやダイニングなどお客様を迎える場所では、床の見た目にも気を配りましょう。安価でなるべく高級感を演出したい場合は、本物に近い質感を再現したフロアタイルがおすすめです。
なお、最近では高級感のある質感や光沢を再現したクッションフロアも登場しています。
まとめ
クッションフロアは価格が安く、施工が簡単なため、DIYにもおすすめです。ただし、キズがつきやすく湿気にも弱いというデメリットを把握しないで使用すると、張り替えてから後悔する原因となります。
クッションフロアで後悔しないためには、メリットを最大限に活かせる場所に敷くことと、デメリットへの対策が大切です。
今回ご紹介したクッションフロアのメリット・デメリットを把握して、お部屋の使用目的や雰囲気に合わせて使い分けましょう。