土間のある家のメリットや注意点とは?リフォームの費用相場も解説

土間は、キッチンの延長線や趣味のスペースとして、アイデア次第で自由に活用できます。ライフスタイルに合った土間を取り入れるには、メリットやデメリットを把握することが大切です。本記事では土間リフォーム・リノベーションの費用相場も併せて解説します。

最近、「土間」を取り入れる方が増えていることをご存知でしょうか?

古い民家では一般的だった土間もアイデア次第では、おしゃれな土間リビングや趣味スペースとして活用できます。

今回はお家に土間を取り入れる際に検討したいメリットや注意点、リフォームの費用相場について解説します。

そもそも土間とは?

土間は、土足で歩ける屋内の空間を指します。

標準的な玄関よりも広く、靴を履いたり脱いだりする以外にもさまざまな活用方法があるのが土間の特徴です。

日本の古い民家では玄関と居室との間に土間が作られており、農作物の下準備や保存のため、また炊事をするための空間として活用されていました。

土間の仕上げ材には三和土(たたき)やコンクリート、タイル、あるいは単純に土を固めたものなどが用いられます。

現在の住宅では、土足で歩ける収納スペースやコミュニケーションの空間として、新たな土間の活用方法が注目されています。

土間のある家のメリット

土間のある家にはどのようなメリットがあるのでしょうか?詳しく解説していきます。

一般的な玄関とは異なる独特の趣きがある

日本の古い民家では一般的だった土間ですが、最近ではキッチンに接する「土間リビング」の高いデザイン性に注目が集まっています。

土間リビングは一般の家庭にはない独特な趣きがあり、自由な空間のコーディネートが可能です。

たとえば照明や壁クロスを明るい色にしたり、仕上げ材に見栄えの良いタイルや天然石などを選んだりして、おしゃれな空間を演出できます。

屋内でありながら土足で活動でき、野外のような開放感を味わえるのが土間の大きな魅力の一つです。

野外の延長線として使用できる

土間の仕上げ材である三和土やコンクリートは、汚れても楽に掃除ができます。

そのため、野外で泥がついたベビーカーの乗り入れ、アウトドア用品の保管など汚れを気にする必要がありません。

汚れに強いというメリットを活かすことで、屋内ガーデニングのスペースとしても使用できます。

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夏場は涼しく感じられる

土間の仕上げ材には、多くの場合コンクリートが使用されます。

コンクリートは熱伝導率が高く、熱を吸収する性質のある仕上げ材です。

そのため冬場は寒さを感じますが、夏場はエアコンに頼らなくても良いくらい涼しくなります。

土間のある家は自然な涼しさが感じられ、光熱費の節約にもつながります。

さまざまな用途に活用できる

土間は収納スペースをはじめ、子どもやペットの遊び場、屋内ガーデニングなどさまざまな用途に活用できます。

屋外と屋内の中間スペースとして、さまざまな用途に活用できることは土間の大きなメリットです。

土間の活用方法について、詳しくは記事の後半で紹介します。

土間の施工費用の相場

玄関を拡張して土間をつくる場合、おおむね1畳あたり10万円~16万円が費用の相場です。

たとえば、玄関の一部をリフォームして3畳分の土間を作る場合、30万円~48万円程度の費用がかかります。

加えて壁を撤去したり、収納を増やしたりすることで、費用は高くなります。

大掛かりな土間のリフォーム・リノベーションを行う場合は、100万円を超える予算がかかることを把握しておきましょう。

土間の便利な活用法・アイデアを紹介

土間を便利に、おしゃれに活用する方法やアイデアをご紹介します。

土足でも炊事ができる土間リビング

前述したように、広いスペースを活用できる土間リビングに注目が集まっています。

土間リビングなら、昔の民家のように土足のままでも炊事が可能です。

スペースが確保できればマンションにも導入できるため、玄関からキッチンへの動線をスムーズにしたいご家庭におすすめです。

子供やペットとの遊び場

土間は、子供やペットが遊べる場として大いに活用できます。

たとえば、雨や雪で外に出られない日でも、土間なら外と同じように楽しく遊べます。キッチンやリビングの延長線にあることで、目が離せない小さい子供やペットでも安心です。

子供やペットが土間を汚しても、水で流すだけで楽に掃除ができるため、メンテナンスに手間や時間がかかりません。

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趣味を楽しむスペース

アウトドアスポーツや自転車・バイクなど、野外で楽しむ趣味をお持ちの方は、土間を趣味のスペースとして活用できます。

天候に関係なく趣味のアイテムのメンテナンスができ、汚れも気になりません。

高価なアイテムも屋内の土間に置くことで、盗難の心配もなくなるでしょう。

家族団らんのスペース

土間に薪ストーブを設置することで、家族の団らんのスペースとして活用できます。

薪で暖められた空間は、エアコンの熱とは異なるぬくもりがあり、心地よいひとときを過ごせます。

さらに、オシャレな薪ストーブは独特な趣きのある土間との相性が良く、インテリアとしても存在感を発揮します。

冬場に寒くなるという土間のデメリットも解消でき、一石二鳥です。

サンルームにして採光性アップ

庭が見える場所に土間をつくり、サンルームとして活用するというアイデアもあります。

天気の良い日は心地よい日光を取り入れ、照明を点けなくても十分に明るくなります。

またガーデニングの場所としても土間のサンルームは便利で、屋内にいながら自然を感じられるでしょう。

雨の日や花粉の多い日は、洗濯物を干すスペースとしても活用できます。

土間をつくるときの注意点

土間をつくってから後悔しないように、デメリット・注意点を確認しておきましょう。

冬場に冷えやすい

土間は夏に涼しい分、冬の寒さへの対策が必須です。

仕上げ材として使用されるコンクリートなどの熱を吸収する性質により、冬場は足元から冷えるようになってしまいます。

フローリングや絨毯などを置けない分、土の冷たさがそのまま伝わるからです。

高気密・高断熱住宅に設計するか、冬場に暖房器具を設置するか、寒さ対策を万全に行いましょう。

段差ができるためバリアフリーに対応しづらい

土間は土の上につくられる一方、居住スペースは家の基礎の上につくられます。

そのため、土間と居住スペースの間にはどうしても段差ができてしまいます。

ご高齢者や体の不自由な方にとっては、土間に段差があることでつまずきやすいことがデメリットです。

土間を残しつつバリアフリーにも対応するには、スロープを設けるなどして段差を解消する必要があります。

まとめ

土間のメリットや注意点、リフォームの費用相場について解説しました。

土間には独特な趣きや自由に使えるスペースなどメリットも多い反面、ときには不便に感じるデメリットもあります。

リフォーム・リノベーションは実績の豊富な施工業者に相談し、ライフスタイルに合った土間をつくりましょう。

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