窓の防音対策はどんなリフォームが効果的?2種類の方法と工事費用を解説

家の防音対策では、「窓の防音」がもっとも重要です。外からの音の侵入経路である窓の隙間を塞ぐことが、静かな暮らしのための防音対策の第一歩となります。今回は窓の防音グッズや本格的な窓まわりのリフォームを解説します。

車や電車の走行音、話し声など外から家の中に伝わってくる音は、ときにストレスを感じさせるほど不快な場合があります。

実は、家の防音対策でもっとも効果的なのが「窓の防音」です。

外からの音のほとんどは窓を伝わって家の中に侵入するため、静かな住まいづくりは窓の防音対策が欠かせません。

今回は窓の防音対策として、手軽にできる方法や本格的なリフォーム、活用できる補助金についても解説します。

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窓の防音対策の重要性とは?

外からの騒音は、多くが窓から家の中に侵入してきます。

屋根や壁、あるいは床からも騒音は侵入しますが、それらに比べて厚みのない窓は音が通りやすい場所だからです。

外から侵入する騒音の多くは窓ガラスよりも、サッシの隙間を縫って家の中に入り込みます。

サッシには窓の開閉をスムーズにするため、隙間が設けられているからです。

つまり、窓の防音対策はサッシの隙間を防ぐことがもっとも重要となります。

手軽にできる窓の騒音対策

通販サイトやホームセンターなどで購入できるグッズを使って、手軽にできる窓の騒音対策をご紹介します。

遮音カーテン

費用の相場:5,000円~3万円

遮音カーテンは、音を遮るための特殊な加工が施されたカーテンです。

ただし、遮音カーテンを取り付けただけでは十分な防音対策にはなりません。

高性能な防音カーテンであっても、横や上に隙間ができてしまうと、そこから音が侵入してきます。

前述したように音は隙間から侵入するため、遮音カーテンは窓枠よりも大きく長めのものを選びましょう。

窓を遮音カーテンで覆うようにして隙間を防ぐことができれば、窓の防音対策は効果的です。

隙間テープ

費用の相場:1,000円~3,000円

隙間テープは、窓の隙間を塞いで遮音するテープです。

窓やサッシの隙間をテープで塞ぐことで、外から騒音の侵入や、内からの音漏れを防ぎます。

さらに、隙間テープは断熱効果や外からの虫の侵入を防ぐ効果にも期待できます。

コストがかからず手軽に導入でき、施工も簡単なため、今すぐできる窓の防音対策としておすすめです。

ただし、ウレタン製の隙間テープは劣化が早いため、長持ちさせるならゴム製を使用しましょう。

窓用透明防音シート

費用の相場:3万円~5万円

窓用透明防音シートは、窓の採光性や眺望を維持したまま、防音性能を高めることができます。

遮音性能は質量に比例します。

そのため、窓ガラスの防音は重量のある遮音材を選ぶことが大切です。

窓用透明防音シートは厚さが2.0mm、1㎡あたり約2.5kgの重量があり、高い防音効果に期待できます。

一方で軽量な結露防止シートは、断熱材としての効果は見込めるものの、高い防音性には期待できません。

本格的な窓の防音対策リフォーム

大通り沿いや線路沿いなど、常日頃から騒音に悩まされる立地では、本格的な防音対策リフォームを検討しましょう。

ここでは、窓の防音対策リフォームの方法や費用相場についてご紹介します。

二重窓(内窓)

費用の相場:5万円~29万円/1ヶ所

二重窓(内窓)とは、既存の窓の内側にもう1枚の窓を取り付けるリフォームです。

窓の眺望や採光性を失うことなく、防音性に断熱性、さらには防犯性が高まります。

一方で二重窓は単純に掃除の手間が2倍になることや、室内の換気が気軽にできないことがデメリットです。

リフォームにかかる商品代や工事費用は、窓のサイズによって異なります。

キッチンやトイレの小窓は1ヶ所あたり10万円以下で済みますが、リビングの掃出し窓のような大窓になると、小窓の3倍近い費用がかかります。

複層ガラス

費用の相場:6万円~20万円/1ヶ所

複層ガラスとは、1枚のガラス板の内部に空気やガスを閉じ込め、断熱性や防音性を高めたガラスのことです。

ペアガラスとも呼ばれ、製品によってはガラスを3枚重ねたものや、金属膜をプラスしたものなどがあります。

2枚のガラスに閉じ込められた空気やガスが、外気や騒音を室内に入り込みにくくするため、窓の断熱性や防犯性が高まります。

一方でガラス面だけを交換するため、隙間からの音の侵入を防ぐ対策が別途必要です。

複層ガラスのリフォームは、ガラス部分だけ交換する場合や、サッシごと交換する場合があります。

最近では既存のガラス部分だけ交換するアタッチメント付き複層ガラスも登場しており、より手軽にリフォームができるようになっています。

窓の防音対策リフォームを補助金で賢く行う

窓の防音対策リフォームを2種類ご紹介しました。

いずれも窓の断熱性向上を伴うことで、補助金制度を賢く利用しましょう。

二重窓や複層ガラスのリフォームでは、通称「断熱リノベ」と呼ばれる「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」が活用できます。

高性能建材(ガラス・窓)を用いた断熱改修を支援する事業で、対象経費の1/3以下、最大200万円までが補助されます。

窓のリフォームをご検討の際は、補助金の活用も視野に入れ、制度に詳しいリフォーム業者に相談しましょう。

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窓の防音対策についての注意点

窓の防音対策について、以下の注意点についても確認しておきましょう。

隙間を塞がないと本当の意味での防音はできない

冒頭でも述べたように、外からの騒音は家の隙間を通って侵入してきます。

たとえば複層ガラスは窓の防音性を高めますが、並行して隙間を塞ぐ対策も進める必要があります。

窓に防音対策を施した場合でも、換気口や排水管などの隙間からも音は侵入してきます。

家中に防音対策を施す場合は、床・壁・天井を二重構造にするなど大掛かりな工事が必要です。

窓の防音対策でも大音量の音漏れを防ぐことは難しい

「大音量で趣味の楽器を演奏したい」という希望で、防音対策を検討される方も少なくありません。

しかし、窓の防音性を高めるだけでは、大音量の音漏れ対策としては不十分です。

音漏れを気にせず思いっきり楽器を演奏したい場合は、防音ボードや簡易防音ルームの設置など別の防音対策も検討しましょう。

まとめ

窓の防音対策について、手軽にできる方法や本格的なリフォーム、さらには活用できる補助金制度についても解説しました。

防音対策のみならず、断熱性や防犯性の向上を図りたい場合は、窓のリフォームをおすすめします。

窓のリフォームを成功させるには、既存の窓に最適な商品と工事方法を選ぶことが大切です。

monocla(モノクラ)では、窓のリフォームの事例を画像付きで紹介しています。

ご自宅の窓の防音対策リフォームをご検討中の方は、ぜひご参考になさってください。

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