本当に使いやすいトイレは?トイレの機能を3つのメーカーで比較!

TOTO、パナソニック、リクシルでは、汚れにくく掃除もしやすい最新のトイレが販売されています。しかし、トイレリフォームでは、「どの機能を付ければ便利になるのかわからない」「メーカーごとに色んな機能の違いがあって覚えられない」と悩む方も少なくありません。そこでこの記事では、トイレリフォーム時に最も重視したい4つのポイントに絞って、メーカーごとに違いを比較しました。

国内の主なトイレメーカーは3社

国内では、以下3つのトイレメーカーがシェアを握っています。

  • TOTO
  • パナソニック
  • リクシル

まずはそれぞれのメーカーごとに、トイレの特徴を見てみましょう。

TOTOのトイレの特徴

TOTOは、トイレ開発のパイオニアとも言えるメーカーです。主力商品の「ネオレスト」は2019年4月現在で累計出荷台数が4,000万台を超えており、全世界でトイレの使い心地や手入れのしやすさを飛躍的に向上させました。

パナソニックトイレの特徴

パナソニックは「アラウーノ」の発売によって、一躍TOTOに並ぶトイレメーカーとなりました。便器の素材に樹脂を選んだことにより、他社の陶器性トイレとは一味違う使いやすさと掃除のしやすさを実現しています。

リクシルトイレの特徴

「サティス」で知られるリクシルのトイレは、他社に比べて価格帯が安い点が魅力です。便器の素材はTOTOと同じ陶器ですが、リクシル独自の汚れが落ちやすいしくみが人気を得ています。

トイレ選びで主にチェックすべきポイントは4つ

最新のトイレには、消臭機能や音楽が流れる機能など、バリエーション豊かなオプション機能が用意されています。しかし、毎日使うトイレには、「使い始めた最初だけ嬉しい機能」よりも、「何年使ってもずっと満足できる機能」を優先して搭載したいものです。

リフォーム後に後悔しないトイレを選ぶためにも、トイレを比較する時は以下の4点をチェックすると良いでしょう。

1. 本体の形状
2. 素材の違い
3. 清潔さを保つ機能
4. 洗浄力と節水機能

次の「3大メーカーごとにトイレの機能を比較」の項目では、各ポイントをメーカーごとに比較しながら、チェックすべき理由についても併せて解説しています。

タンク付き・タンクレスの違い

トイレには、後部にタンクが付いているトイレと、タンクレストイレの二種類があります。(今回ご紹介する3メーカーは、いずれも両方のタイプを販売しています。)メーカーを比較する前に、タンク付き・タンクレスそれぞれのメリットとデメリットを知って、タイプを決めておくと良いでしょう。

トイレのタイプ メリット デメリット
タンク付きトイレ ・価格帯が安いものが多い
・停電してもタンクの水が使える
・手洗いを別途設けなくて良い
・タンクがスペースを取る
・タンクに水がないと洗浄できない
タンクレストイレ ・コンパクトで狭いトイレにも収まる
・スリムなので便器本体の掃除が楽
・価格帯が高いものが多い
・便器とは別に手洗いが必要
・停電時は手動で操作が必要

3大メーカーごとにトイレの機能を比較

ここからは、TOTO、パナソニック、リクシルの3社で、先ほど紹介した「4つの重視すべき機能」をそれぞれ表で比較します。

トイレ本体の形状の違い

トイレ本体の形状は、見た目がスタイリッシュということ以上に、掃除のしやすさに関係するポイントです。フチや凹凸が少ないトイレほど、ホコリや汚れがたまりにくく掃除も楽になります。ショールームで実物を見る時は、トイレの裏側や便器の裏側まで形状をチェックしましょう。

メーカー 形状の特徴
TOTO 丸みのあるフォルムが特徴的。前面・背面ともにフラットだが、タイプによっては後部に継ぎ目の溝がある。
パナソニック 背面や内部までフラットな設計が特徴。やや角張った形状だが、3メーカーの中では最も凹凸と継ぎ目が少ない。
リクシル 丸みがあるデザイン。背面の凹凸が多いタイプもあるので、選ぶ時は背面まで確認が必要。継ぎ目は比較的少ない。

素材の違い

便器の素材は、TOTOとリクシルが「陶器」を、パナソニックが「樹脂」を使っています。陶器は熱や薬品に強いため、長年トイレの素材として使われ続けた実績があり、今なお汚れにくさも改良されています。一方、パナソニックは新素材の樹脂でできた汚れにくいトイレを生み出したことにより、トイレのシェアを一気に拡大させました。

メーカー 素材の特徴
TOTO 陶器(セフィオンテクト処理)
表面をナノレベル(1/100万mm)で滑らかに仕上げたことにより、汚れの取っかかりを極限まで無くすことに成功。汚れが付着しにくいため黒ずみもできにくい。
パナソニック 樹脂(有機ガラス)
樹脂なので水垢が付きにくく、通常使用時の洗浄だけで汚れが落ちやすい。また、樹脂製トイレは成形の自由度が高く、この点が陶器性トイレよりも凹凸が少ない設計を可能にしている。
リクシル 陶器(アクアセラミック)
「親水性(しんすいせい)」があり汚れが水流で落ちやすい。親水性とは水に馴染みやすい性質のことで、親水性が高いほど普段の洗浄だけで汚れを落としやすくなる。

清潔さを保つ機能の違い

トイレ自体に清潔さを保つ機能が付いていると、少ない掃除回数で清潔さを持続させることができます。

メーカー 清潔さを保つ機能の特徴
TOTO 「きれい除菌水」
トイレ使用後に、除菌効果のあるミストを便器内に吹きかける機能。化学物質ではなく水道水を電気分解して作られた水なので、人体にも安全。
パナソニック 「トリプル汚れガード」
トイレ汚れの原因となりやすい「ハネ・モレ・タレ」を防ぐ構造を搭載。タンクから便器内に出る泡でハネを抑え、わずかなフチや凹凸で、便器の外にモレやタレが出ないようガードする。
リクシル 「ルームリフレ」
トイレからプラズマクラスターが放たれ、トイレルーム内と便器内部の消臭・除菌が行われる。

洗浄力と節水効果の違い

最新のトイレは、少ない水でも強力に洗浄できるため、節水効果が大きくアップしています。従来のトイレに比べると、年間使用水量を約6~7割削減することが可能です。

メーカー 洗浄力と節水効果の違い
TOTO 洗浄方法:便器全体をトルネード状に洗浄
節水効果:非常に高い

トイレットペーパーなどを流さない時(掃除のためにちょっと濡らす時や子供の小用時など)に、水を少しだけ流せる「eco小ボタン」を搭載できるタイプもある。

パナソニック 洗浄方法:パワフル水流またはスパイラル水流により、少ない水が便器全体に渦を描いて強力に洗浄
節水効果:やや高い

タンクに洗剤を入れると洗浄時に泡が流れる「泡洗浄機能」も選べる。

リクシル 洗浄方法:吐水口の水量や水流、タイミングをバランス良くコントロールすることで、少ない水でも効率よく洗浄
節水効果:従来品よりはやや高い

沢山の水で一気に汚れを落とすため、他2メーカーに比べると節水力は低い。とはいえ従来品に比べれば高い節水効果が得られる。

おわりに

毎日必ず使用し、汚れも溜まりやすいトイレは、使いやすく汚れにくい商品を各メーカーが常に開発し続けています。種類や機能が多すぎて何を選んだら良いか迷った時は、本記事の比較表を参考にしながら、最も希望に近いトイレのメーカーと種類を絞ってみてください。欲しいトイレが決まったら、ショールームで実物の座り心地や手触り、見た目、洗浄力なども確認しておきましょう。

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