リノベーションをしたい!気になる費用を徹底解説

築年数が経ってくると、自宅の汚れや傷みなどがあちこち目立つようになってくるもの。部分的な改修を繰り返すよりも、一度の工事で希望に近い住まいを手に入れるためにおすすめなのがリノベーションです。

しかしリフォームよりも大掛かりになるリノベーションは、してみたいと思っても費用が気になるという人は多いのではないでしょうか。
リノベーションの費用の相場は、住宅の構造や築年数による劣化の程度、工事内容、設備機器や内装材のグレードなどさまざまな条件によって異なります。そのため、相場と言っても条件が近い事例の相場にはなりますが、検討する段階でつかんでおくと見積書のチェックや工事業者の決定時に参考になります。

そこで今回は、リノベーションの工事費用の相場についてご紹介しましょう。

リノベーション工事にかかる費用とは

まずは、リノベーション工事の費用の相場をつかむ前に、基本的な知識として工事費用にはどういった項目があるのかを知っておきましょう。

リノベーション工事にかかる費用は、大きく分けて「工事にかかる費用」と「工事に附属してかかる費用」の2種類があります。

工事にかかる費用

  • 材料費:設備機器や内装材など工事する場所に設置する材料本体の費用
  • 施工費:材料を設置、施工する費用
  • 諸経費:現場管理や材料の運搬、資料作成などにかかる費用

工事に附属してかかる費用

  • 設計費用:間取りを変更する場合に必要な設計作業のための費用
  • 仮住まいの費用:仮住まいをするための宿泊や家財道具の運搬費用
  • 確認申請費用:増築を行う場合に義務となる建築確認申請のための費用

リノベーション工事の範囲や内容によって、上記の費用の要不要が変わりますので、希望の工事内容に合わせて業者に見積をしてもらう必要があります。

リノベーションの工事費用の相場とは

リノベーション工事にかかる費用の概要をつかんだところで、いよいよ工事費用の相場について見ていきましょう。

一口にリノベーション工事といっても、工事のケースによって費用の相場は異なってきます。特に注目したいのは、リノベーション工事を行う住宅が戸建なのかマンションなのかという違いです。

戸建とマンションとでは、自分でできるリノベーション工事の範囲や内容の制限など条件が異なります。そのため、当然費用の相場も変わってきます。

戸建のリノベーション工事費用の相場

戸建住宅の場合は、基本的にどの部分でも自由にリノベーションできます。一階だけを対象に間取り変更および住宅設備や内装の交換を行うこともできますし、一階二階すべての構造部分以外を撤去してリノベーションすることも可能です。

立地や周辺環境、築年数などによって住宅の劣化の程度が異なりますから、費用の変動はどうしても大きくなります。

事例1

工事範囲:築25年の総二階の木造住宅全体

工事内容:

  • リビングと隣接の和室をひとつの空間にする
  • 家事がしやすいようキッチンと洗面室、浴室までを一直線に間取り変更
  • 二階は子ども部屋2室を1室にしてトイレと納戸を新設
  • 間取り変更に合わせて照明器具やコンセントなどの電気配線位置も変更
  • 内装を全面やり替え
      費用:約1100万円

事例2

工事範囲:築50年近くの木造平屋全体

工事内容:

    • 4DKを2LDKに間取り変更
    • キッチンと浴室および内装をやり替え
    • LDに間接照明を導入

費用:約700万円

戸建住宅は、住宅全体をフルリノベーションする規模になると建て替えとどちらがいいか迷うという人も多いでしょう。
屋根や柱、基礎といった既存の構造体を使って内部をいったん撤去するのがフルリノベーション、住宅全体を解体して一から建築していくのが建て替えです。建て替えになると1000万円を超えるケースは少なくありませんが、フルリノベーションでも工事内容によっては工事費用が建て替えと変わらないケースも少なくありません。
工事予算を抑えたいなら、劣化の程度が少なくまだ使える既存部分を上手に生かしながら、一部だけをリノベーションすることも検討したいものです。

マンションのリノベーション工事費用の相場

マンションの場合は、建物部分が専有部分と共有部分とに区分されており、自分でリノベーションできる範囲は専有部分のみです。
専有部分とは居住している住戸の内部の部分です。玄関ドアやバルコニー、窓サッシなどは専有状態で使っていても区分としては共有部分なのでリノベーションの対象外です。
リフォームできる専有部分を全面リフォームする場合の相場は300~500万円と言われています。

事例1

工事範囲:築20年の75㎡マンションのLDKおよび個室

工事内容:

    • 3LDKから2LDKに間取り変更
    • キッチン設備をフル交換
    • LDKおよび個室2室の内装を全面やり替え

費用:約600万円

事例2

工事範囲:築30年の80㎡マンション全体

工事内容:

      • 4LDKから2LDKに間取り変更
      • 水まわり設備及び内装を全面やり替え
      • 内装は無垢材を中心に選定
      • LDKおよに寝室に床暖房を新設

費用:約1100万円

集合住宅であるマンションは、たとえ専有部分であっても勝手にリノベーション工事を行うことはできません。マンションそれぞれに決められている管理規約に沿う必要があるため、工事を検討する際は管理会社に確認を取ることを忘れずに。

まとめ

リフォームよりもこまかく希望を実現できるリノベーション。大きな金額が動くことだけに、増税前の今はリノベーションを検討するいい時期と言えるでしょう。
また、新築と違って㎡単価での費用積算が難しいため、必ず工事業者に現場を確認してもらった上で見積をしてもらうことが大切です。

この記事でリノベーション工事の費用の相場をつかんで、予算計画の参考にしてくださいね。

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