リノベーションでかなえる「使える」収納を作るコツ


新築した時から年数が経ってくると、ライフスタイルや家族構成などの変化によって家の中にあるモノの量が知らず知らずのうちに増えてくるもの。「収納スペースが狭い」「今の収納スペースの広さや位置では使いづらくなった」といった理由がリノベーションを検討するきっかけのひとつになることも少なくありません。

本当に使いやすい収納スペースをリノベーションで実現する場合は、プランニングの段階で押さえておきたいポイントがあります。今回は、自分たちのライフスタイルに合った「使える収納」を作るためのリノベーションのコツについてご紹介します。

所有するモノの量を把握しよう

収納スペースが足りないというケースでよく聞くのは「今の収納スペースが狭いから」という声です。たとえば、4人家族で1畳程度のクローゼットが2ヶ所しかないなど、明らかに家族の人数と収納スペースのバランスが取れていない場合なら分かりますが、実際にはこうしたバランスの悪い住環境はさほどありません。収納スペースが狭いのではなく、「所有物が多い」か「収納スペースを有効に活用しきれていない」かのどちらかである可能性がとても高いです。

リノベーションで収納スペースを増やす場合、増築をしないのであれば、住宅全体の床面積は変わりませんので、居住スペースを削ることになります。つまり、収納スペースを増やすためにリビングや寝室、個室の広さが狭くなるということです。ただし、狭小住宅など物理的に収納スペースを確保するのが難しい条件があれば、プランニングではカバーしきれませんので、所有しているモノの量を把握し整理することが優先順位としては高いでしょう。

所有しているモノを整理してから、どこに何をどう収納するか収納スペースのプランニングを考えていく、この順番を間違えないようにしましょう。

収納スペースは生活動線とリンクさせる

リノベーションで収納スペースを物理的に増やすことはできますが、そのスペースを使いこなせなければ意味がありません。「使える収納」をめざすためにもっとも重要なステップは、プランニング時に間取り図面上でシミュレーションを行い、生活動線の近くに収納スペースを配置するよう考えていく作業となります。

たとえば、「衣類はすべて寝室のウォークインクローゼットや個室のクローゼットに収納するものだ」と思いがちですが、玄関にハンガーパイプ付きの収納スペースを設けておけば、コートなどは玄関で脱ぎ着できる上に、コートについた汚れを家の中に持ち込まずにすみます。小さな子供をリビングで着替えさせる習慣があるなら、リビング内にコンパクトなクローゼットを設けておくとお世話しやすいですし、ソファについ積み重ねて見映えを損なうこともありません。駐車場からキッチンまでの動線のどこかに納戸やパントリーを設けておくと、まとめ買いした食材や日用品のストックの出し入れがスムーズでしょう。

そのモノを使う場所、もしくは使うために通る場所を示す生活動線の近くに、収納スペースを配置していくように工夫すると、とても使いやすい収納スペースになります。

デッドスペースを上手に活用する

「使える収納」を増やす方法としておすすめしたいのは、今使えていない小さなスペースを上手に活用する方法です。階段下や柱の出っ張り部分といった比較的大きなデッドスペースは収納グッズを使えばまだ工夫しやすいですが、壁と家具のすき間や押し入れの中段の上部分といった小さなデッドスペースは、空いたままという状態になりがち。幅や高さが10㎝程度あれば小物収納のスペースとして使えますから、こうしたスペースを活用して収納率を上げていくといいでしょう。

たとえば、壁側にワイヤーネットをビス固定して、フックや引っ掛けタイプの棚をつけると、散らかりがちな物を収納できるスペースとして活用できます。文房具や郵便物といった物は、リビングのソファテーブルやキッチンカウンターといった場所に何となく置いてしまうと部屋全体が雑然とした雰囲気になってしまいますから、バスケットに入れて棚に置くとすっきりします。バッグや帽子などはフックに下げることで、場所を取らず収納できるでしょう。
押し入れの中段の上部分は、押し入れの天井面にスライドレールをつけて浅いネットバスケットをセットすれば、下部分に収納したモノに重ねていませんからどちらも取り出しが楽になり、押し入れを丸ごと有効利用できます。

まとめ

収納スペースの問題は、生活に直結しているだけに、どれだけ使いやすくプランニングするかがポイントと言えます。リノベーションをする際は住宅全体の間取りを考え直す作業があるので、収納スペースを検討するいい機会になりますね。今所有しているモノが本当に必要かどうかを選択し、整理した上で、収納スペースの広さだけでなく位置についてもしっかり検討して、「使える収納」のある住宅をリノベーションで実現させましょう。

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