物件概要
- 地域 東京都
- 築年月 1979年 11月築
- 間取り 3DK→1LDK+DOMA+小上がり
- 専有面積/床面積 63.1m²
- 依頼主 新宿区
- 家族構成 ファミリー
工事費
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高さと巾木
玄関の「上り框(あがりかまち)」とよばれる段差の上端。
この部分に6mmの鉄板をいれてスタイリッシュに仕上げています。
年月を経てこの鉄板がさびていくと色味が変わって味がでてくる、というこだわりのアイデアです。
巾木(はばき)というのは床のフローリングと壁がぶつかる角につかう部材。
特に、玄関・ホール廻り、トイレ等の濃い色の壁部分は無垢材の薄巾木を使用しています。
「巾木の上にホコリがたまって掃除しづらくなる、というのがよくお客様から聞く悩みです。薄型の巾木ならホコリがたまりづらいだけでなく、見た目もすっきりとおさまりますし、曲線になっている壁にも使える。無垢の味わいもあるこの薄巾木は多くのお客様に気に入ってもらっています。」
広い土間
玄関ホールは広い土間に目がいきます。床はモルタル風の素材と足場用の板材で変化をつけ、角の壁を斜めにカット、足場用の板材も斜めにカットして貼るといった工夫で空間の広がりを感じさせるように演出しています。
土間にはサーフボードやお子様のストライダーに加えて、本棚を設置しています。「ここで読書をしてみたい」と、単なる収納スペースではなく、趣味を楽しむ場として存分につかえる「土間」になっています。
キッチン
存在感のあるキッチンに天井のルーバー、心地よさそうな小上がり、と見どころ満載のリビング。「腰壁」と呼ばれるキッチンを覆う低い壁。ここをどうやって演出するかがI様の悩みでした。
「タイルにする、色を塗る、いろんな選択肢がありましたが、特徴をつけすぎると飽きるかな、と」、結果「木目が一番飽きない」ということで木の素材感を思いっきりいかした仕様にしました。木材をまるでレンガのように凹凸がでるように張り合わせた独特の腰壁はこうしてうまれました。
リビング
「高さ」への拘りも沢山つまったリビング。
何度も確認しながら腰壁の高さを決めた上でキッチン側面の壁は斜めカットに。ダイニングテーブルの席についててもキッチンで料理をしている人と目と目をあわせて話ができる。ちょっとした心くばりがうれしい。こんなにちょうどいい「斜め」になったのも「高さ」への拘りゆえです。
「遊んだり、本を読んだり、そのまま寝ちゃったり」とすっかりお子様にとってお気に入りの「城」のようになっているのはリビングの小上がり。上り下りするのにちょうどよく、小上がりの一角は掘りごたつのように勉強机になる「丁度良い高さ」。この勉強机は外して、おろすと小上がり収納の蓋にもなる仕組み。ボックス状の小上がりの内部は収納にもなっていて、お子様のおもちゃをすっきりと仕舞えるのも魅力です。
天井のルーバー
天井のルーバーは木材の質感を活かしたもの。時間がたつと、白いものは赤味をおび、色の濃いものはより色が濃く、味わいが変化してきます。殺風景になりがちな天井にも変化があって空間にアクセントを加えています。
ルーバー、小上がり、キッチンの腰壁・・・どの「高さ」も実際に足をはこんで視線の変化を何度も試したからこそできる「快適に暮らす」ための仕掛けになっています。
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