物件概要
- 地域 東京都
- 築年月 1978年 7月築
- 間取り 3DK→1LDK
- 専有面積/床面積 61m²
- 依頼主 足立区
- 家族構成 ひとり暮らし
工事費
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コンクリートの打ちっ放しの天井と足場板を用いたフローリング
杉の無垢材を足場板の古材風に加工しています。無垢材のフローリングは裸足で過ごしたくなる、というのはよく言われること。このお部屋では特にやわらかな肌触りの杉を使用しています。杉材は傷がつきやすい、でもやわらかくてあたたかみがある。小さな傷を気にするよりも素材の感触を楽しみたい、そんな想いからの選択でした。
シンプルで荒々しい足場板ですが、いざ施工となると工夫が必要です。通常のフローリング材は板の縁に「サネ」と呼ばれる凹凸があり、パズルのように組み合わせながら床に貼っていきます。一方、足場板はその名の通り工事現場などで足場として使われるもので、板を切っただけの武骨な仕上げなので「サネ」と呼ばれる凹凸の加工がありません。こうした素材では板が反りやすくなってしまいます。そこで一枚一枚フローリング板の四隅を床にビス留めする、という手間を加えることで床の反りを防いでいるのです。一見シンプルに見える空間ですがそこで長く、心地よく暮らすためのちょっとした拘りです。
DIYでリノベーション
リビングのもう一つの拘りは漆喰塗の壁。お施主様に様々なお部屋の写真を見ていただく中で、漆喰塗の壁はDIYへの興味へとどんどん発展していきました。もともと好奇心が強く勉強熱心なお施主様。リノベーションの打ち合わせと並行してDIYのワークショップへ。壁の一部を漆喰壁にしてみたり、洗面台をタイル貼りにしてみたり、「自分で出来ることは自分でやってみたい」とDIYでリノベーションの楽しみが広がっていきました。
「伸び伸び」「リラックス」
「伸び伸び」「リラックス」といったコンセプトに欠かせないもう一つの要素はバスルーム。最近の新築マンションでは1416mmのゆったりしたサイズのバスタブが中心。もちろんリノベーションするなら広いバスタブがいい。なのに大きなバスタブにすると脱衣所が狭くなってしまう。中古マンションのリノベーションならではの悩みでした。
そこで考えたのが思い切って「廊下に洗面所化粧台を作ってしまう」というアイデア。大きなバスタブに狭くない脱衣所、廊下のスペースも有効に使える洗面化粧台。洗面化粧台もただ廊下に置くだけでなくタイル貼りにすればちょっとしたオシャレな空間になる。
廊下は単なる通路、浴室と洗面台は一緒の場所、そんな既成概念をひっくり返す、中古マンションのリノベーションならではの面白いプランになりました。
「リノベーションを通して趣味が増えた、世界が広がった」というお施主様。「等身大」のお部屋は新たに趣味になったDIYで日々変化を続けています。リノベーションの打ち合わせの中で思わず一目惚れした、というステンレス製のキッチン。「このキッチンに出会えたお陰で料理することが増えた」という嬉しいお言葉もいただきました。
「等身大」だからこそ、住まいと暮らしが一体になって進化していける。そんな素敵なリノベーションになりました。
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