セカンドリビングは、家族団らんのスペースとは別に、趣味の部屋やキッズルームなど使用目的に合わせてレイアウトやデザインを自由に変えられることができます。今回はセカンドリビングの特徴やメリット・デメリット、具体的な活用方法について解説します。
家族団らんのスペースとは別に、趣味の部屋やキッズルームとして活用できるセカンドリビングは、使用目的に合わせてレイアウトやデザインを自由に変えられるという魅力があります。
今回はセカンドリビングの特徴やメリット・デメリット、具体的な活用方法について解説します。
セカンドリビングとは
セカンドリビングとは、文字どおりメインで使われるリビング(メインリビング)とは別に設けられた2つ目のリビングのことです。
戸建であれマンションであれ、最初からセカンドリビングと言われる場所が設けられているのではなく、メインリビング以外のスペースに居住者のライフスタイルに合わせてセカンドリビングを作ることになります。
居住空間にリビングを2つ設けることになるため、ある程度の広い床面積が必要となります。一般的には一戸建て住宅や二世帯住宅で採用されることが多いですが、最近ではセカンドリビングがあるマンションも増えてきています。
セカンドリビングは二世帯住宅の親世帯・子世帯それぞれのリビングとして、家族で食事をするスペースとは別のテレビを見る団らんのスペースとして、あるいは将来的に間仕切りをして子供部屋にするスペースとして、ご家族のライフプランによってさまざまな活用方法があります。
セカンドリビングのメリット
そもそもメインのリビングは、家族が集まって食事をしたり、団らんの時間を過ごしたりするスペースです。
セカンドリビングは、メインリビングのように家族と過ごすことを目的とするだけでなく、居住者のライフスタイルや趣味に合わせて自由に活用することができます。デザインやレイアウトを自由に変えても良いですし、活用方法によっては3畳~4畳ほどの狭いスペースでも十分なこともあるでしょう。
また、セカンドリビングの設置場所を屋内ではなく、屋外のテラスやデッキにすることもできます。子供の進級や進学に合わせて、子供部屋を作るときのスペースとして確保しておくという方も少なくありません。
セカンドリビングのデメリット
セカンドリビングは使用目的をしっかりと決めて作らないと、「宝の持ち腐れ」になってしまうことがデメリットと言えます。
メインリビングで十分なスペースが確保できるのであれば、セカンドリビングをわざわざ作る必要はないのかもしれません。
家を新築で建てるときには、どのような目的があるからセカンドリビングが必要なのかを明確にした上で、レイアウトやデザインを考えることが大切です。
セカンドリビングの活用方法
セカンドリビングの活用方法をいくつかご紹介します。
二世帯住宅のそれぞれの世帯のリビングとして
二世帯住宅のセカンドリビングは、活用方法としてもっとも多いパターンです。
セカンドリビングを作るかどうかは、2つの世帯の家族が同じリビングで過ごすのか、別々のリビングで過ごすのかによって決まります。
それぞれの世帯がお互いに気を遣わず、時間帯を気にせず、家族だけで過ごせるスペースがほしいときは、セカンドリビングを作ると良いでしょう。
趣味部屋として
映画鑑賞や音楽鑑賞など、一人でじっくり楽しみたい方や、音質にこだわりたい方は、セカンドリビングを趣味部屋にすることをおすすめします。
家族団らんのスペースであるメインリビングに大きいテレビやオーディオを設置しているご家庭も多く見られますが、家族がテレビを見ているときなどは、趣味をいったん休止しなくてなりません。
セカンドリビングがあれば、自分だけのスペースで趣味を楽しむことができます。
ペット専用スペースとして
ペットを飼っているご家庭では、セカンドリビングがペット専用スペースに活用できます。
メインリビングや寝室の一部をペットのスペースにしていると、抜け毛やニオイが気になってしまうため、ペットと過ごすための専用ルームとしてセカンドリビングを作ると、それらの悩みから解消されるでしょう。
なお、ペット専用スペースには消臭効果のある珪藻土を使用したり、ペットの足に負担のない床材を使用したりすることをおすすめします。
キッズルームとして
セカンドリビングは、お子さんが遊ぶためのキッズルームとしても活用できます。
メインリビングをお子さんの遊び場とされているご家庭では、家具を汚してしまったり、ケガをしてしまったりといった心配がつきものです。
セカンドリビングにカーペットやクッションフロアなど、防音性・遮音性にすぐれた床材を設置してキッズルームにすれば、家具を傷つけることなく、またケガの心配もなく安心して遊ばせることができます。
キッズスペースはなるべく間仕切りパネルやパーテーションなど、開閉・移動が自由にでき、完全に独立した部屋にならないようにする工夫が必要です。
まとめ
セカンドリビングのメリット・デメリットと活用方法を解説しました。
セカンドリビングや利用目的によって、必要なスペースや住宅設備が変わってきます。
これから新築を建てる方や、セカンドリビングの増築を検討されている方は、使用目的を明確にした上で、実績豊富な施工業者に相談しましょう。