MDF材は、軽量で加工しやすく、強度と汎用性が高いことから、DIY初心者の方にもおすすめの素材です。今回は、MDF材を使ったDIYのメリット・注意点や、きれいに塗装する方法を解説します。

MDF材とは、木材のチップを加工してボード型にした木板を指します。
木のように非常に加工しやすく、汎用性が高いことから、クローゼットやデスク、ドアなど、DIYで使うのにおすすめの素材です。
また、軽量でありながら強度も高いため、板割れや歪みの心配がありません。
今回は、MDF材を使ったDIYのメリット・注意点や、きれいに塗装する方法を解説します。
MDF材をDIYに活用するメリット
MDF材のメリットは、軽量で強度があり、加工しやすいため、DIYで本棚やシェルフを作る際にも、しっかりとした小物、家具類を作ることができます。
さらに、100円ショップなどで売られているほど安価で手に入りやすく、失敗してもリカバリーが効くので、DIYの入門に最適な素材です。
MDF材をDIYに活用する際の注意点
MDF材は耐水性が低く、湿気に弱いというデメリットがあります。
そのまま使用すると腐食したり、カビが発生したりするため、下地材や塗装などの防カビ加工が必要です。
また、傷ついたり、破損したりすると、その部分だけ修復ということができません。
MDF材自体が安価なので取り替えは可能ですが、DIYの作業中は最新の注意を払って取り扱いましょう。
失敗しないためのMDF材の塗装方法
MDF材をきれいに塗装するためのプロセスは、以下のとおりです。
- 下地にサンディングシーラーを使う
- 300~600番のサンドペーパーで表面を滑らかにする
- 塗料を塗る
- ニスを塗る
各プロセスについて詳しく見ていきましょう。
1. 下地にサンディングシーラーを使う
MDF材は吸水性が高く、湿気に弱いため、サンディングシーラーという下地剤を使用します。
サンディグシーラーには油性と水性があり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
油性・・・乾燥時間が早いが、塗装に使う塗料やニスも油性にする必要がある
水性・・・MDF材以外にも使え、塗料やニスは油性でも水性でも構わない
どちらのサンディングシーラーを使うにしても、薄く何度も重ね塗りしましょう。
2. 300~600番のサンドペーパーで表面を滑らかにする
下地剤がしっかりと乾いたら、サンドペーパーでヤスリがけをします。300番、400番、600番のいずれかを使うことで、表面がなめらかになり塗装しやすくなります。
3. 塗料を塗る
MDF材を塗装する際は、下地剤と同じ様に薄く何度も重ね塗りします。塗装はスプレー、ラッカー、ローラーのうち、やりやすい方法を選びましょう。
4. ニスを塗る
塗料が乾燥したら、ニスで上塗りします。
ニス塗りが終わったら、400~1,000番のサンドペーパーできれいに仕上げましょう。
まとめ
MDF材を使ったDIYは、下地処理をしっかり行うことが、塗装をきれいに仕上げるコツです。
使いやすく、安価で手に入るMDF材を使い、さまざまなDIYに挑戦してみましょう。