浴室のタイプを指す言葉に「システムバス」と「ユニットバス」があります。古くなった浴室を新しくしたいとカタログを見たところ、システムバスとユニットバスという言葉が両方使われていて悩んだことはありませんか？今回はシステムバスとユニットバスの違いや、リフォーム価格の相場について解説します。
システムバスとは
システムバスとユニットバスに明確な違いはありません。どちらも工場で生産された浴槽や壁、床、天井などを現場で組み立てるタイプの浴室を指します。
ユニットバスには賃貸物件などでよく見かけるお風呂・洗面所・トイレが一体になっている浴室をイメージされる方も多いでしょう。
従来のユニットバスは一体型の浴室を指していましたが、断熱性や撥水性といった機能性が高いユニットバスが増えてきたことから、一体型の浴室と高性能の浴室を識別するために、新たにシステムバスという呼び方が登場したのです。
システムバスのリフォーム事例と価格の相場
従来の日本の浴室は、現場で一からタイルを張ったり、浴室を置いたりする「在来工法」によって作られています。
在来工法の浴室はタイルのつなぎ目が劣化すると水漏れしたり、撥水性に乏しいため滑りやすかったりといったデメリットがあります。
最近では、在来浴室を断熱性や撥水性に優れたシステムバスに変更するというリフォームが人気を集めています。
在来浴室をシステムバスへ変更するリフォーム
価格の相場：70万円～120万円
工事期間のめやす：1週間～10日
在来浴室からシステムバスへのリフォームは、浴室の場所や広さなどにもよりますが、70万円～120万円が相場です。
システムバスにはグレードがあり、断熱材入りのものや高級感のあるデザインのものは本体価格が高くなります。ジェットバスなどハイグレードなタイプの浴室は本体価格が200万円を超える場合もあります。
また、給排水や電気、ガスの工事が必要な場合も工事の価格が高くなります。
既存のシステムバスを新しいシステムバスへ交換するリフォーム
価格の相場：50万円～120万円
工事期間のめやす：3日～5日
古くなったシステムバスを新しいシステムバスへ交換するリフォームは、在来浴室から変更する場合に比べて工事にかかる手間が少ないため、工事の価格が抑えられます。
こちらも新しいシステムバスが高機能・ハイグレードな製品であれば、全体の価格は高くなります。
まとめ
システムバスについて、また浴室をシステムバスに交換するリフォームの価格についてご紹介しました。
1日の疲れを癒やすお風呂が古くなったら、システムバスへの交換を検討しましょう。
記事でも解説したように、最新のシステムバスは断熱性や撥水性の向上により、浴室での思わぬ事故(転倒やヒートショック等)にも対応できるようになっています。また、バリアフリーや断熱を目的としたリフォームは補助金制度の対象とある場合があります。
浴室のリフォームを検討する際は、施工実績が豊富で補助金制度などにも詳しい専門業者に相談しましょう。
