日本や世界の伝統工芸品をインテリアに取り入れてみよう


長い歴史の中で受け継がれてきた伝統工芸品には、人々から愛用され続ける理由があります。手作りの伝統工芸品をインテリアやリノベーションに取り入れることによって、暮らしがより豊かになるかもしれません。

この記事では、
「アフリカや東南アジア、ヨーロッパなど、世界の伝統工芸品に興味がある」
「日本の伝統工芸を暮らしに取り入れたい」
と考えている人に向けて、インテリアに伝統工芸品を取り入れるときの注意点や、インテリアにおすすめの伝統工芸品などをご紹介します。

インテリアに伝統工芸品を取り入れるメリット

「伝統工芸品を置くと、部屋の雰囲気がアンティークになりそう」
「伝統工芸品の良さがわからない」
など、伝統工芸品を使ったインテリアコーディネートや、伝統工芸品そのものに苦手意識をお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、伝統工芸品には、
● 手作りであること
● 希少性があること
● 他文化のエッセンスが詰まっていること
という魅力があり、インテリアに取り入れることで、家での暮らしをより豊かにしてくれます。伝統工芸品に苦手意識がある場合は、まずは伝統工芸品をインテリアに取り入れるメリットを知ってみると良いでしょう。

伝統工芸品が持つ「手作り」ならではの味わい

人間は、不規則な形に癒しを感じる性質があります。たとえば、不規則なシルエットを持つ花や植物は、直線だらけの住空間にメリハリを与えてくれる存在です。同じように手作りの伝統工芸品にも、形や縫い目、色にひとつひとつ違いがあり、機械では表現できない不規則な味わいがあります。
家の内装材や外装材のほとんどは、工場の機械で生産された規則的な建材です。
「リノベーションをしたけど、新鮮な気持ちにならない」
「何度模様替えをしても、マンネリ感から脱却できない」
というときは、不規則で隙のある伝統工芸品を取り入れて、お部屋に個性をプラスしてみてはいかがでしょうか。

伝統工芸品には「希少性」がある

職人が丹精込めて作りあげた工芸品は、この世に全く同じものはありません。この世に一つだけという伝統工芸品の「希少性」は、「物や暮らしを大切にしよう」という前向きな気持ちにさせてくれます。

たとえば同じラグでも、
● ホームセンターでいつでも買えるラグ
● 職人が伝統的な技法で3カ月かけて作ったラグ
の2つでは、買ったあと「どちらを大切にしたいか」と聞かれれば、多くの人は後者の伝統的なラグを選ぶでしょう。
すべての家具や小物を伝統工芸品で揃える必要はありませんが、入手が難しい伝統工芸品を一点でも購入すると、「珍しいアイテムを自分で探して手に入れた」という大きな達成感が得られます。購入後も手に入れた伝統工芸品を見返すたびに、「苦労してやっとあのお店で手に入れたな」「旅先で偶然見つけて嬉しかったな」など、常に前向きな気持ちをもらうことができるでしょう。

他文化のエッセンスが詰まっている

伝統工芸品には、地域の暮らしや色彩感覚、産業といったエッセンスが詰まっています。エッセンスとは「本質的なもの、要素」を意味する言葉です。各地域で作られる伝統工芸品は、その地域にある素材でしか表現できません。どんなに似た素材を集めて、見よう見まねで再現しても、別の地域で同じものを作ることは難しいでしょう。
従って、他文化のエッセンスが詰まった伝統工芸品をインテリアに取り入れることは、その地域の伝統を暮らしに取り入れることでもあります。
和風や北欧風、モロッカンスタイル、西海岸風、ブルックリン風など、再現したいインテリアスタイルがあれば、そのインテリアにゆかりのある伝統工芸品を取り入れることで、本場の空気をより強く再現することができるのです。

インテリアに伝統工芸品を取り入れる時の注意点

伝統工芸品は生活を華やかにしてくれるアイテムですが、無計画に購入するとインテリアコーディネートで失敗してしまう恐れがあります。伝統工芸品をインテリアに取り入れたりリノベーションしたりするときの注意点も知っておきましょう。

内装材のテイストに合っているか確認

日本国内の伝統工芸品であれば、多少洋風の住宅でも雰囲気にマッチします。しかし、海外の伝統工芸品は主張が強いものが多く、うまく取り入れなければ、色彩や造形が日本の住宅に馴染まないかもしれません。「見た目がなんとなくかわいい」「安かったから買った」などの安易な理由で伝統工芸品を取り入れると、お部屋の雰囲気から浮いてしまう恐れがあります。

リノベーション後のインテリアに伝統工芸品を取り入れる場合は、できるだけ、プランニングの時点で置きたい伝統工芸品のイメージを固めておきましょう。リフォーム業者に、置いてみたい伝統工芸品の実物や写真を見せて、イメージに合う内装材を選んでもらう方法もおすすめです。

伝統工芸品を特別視しないこと

お気に入りの伝統工芸品を見つけると、どこに飾ろうかわくわくしてしまいます。しかし、伝統工芸品を特別視し過ぎるのは失敗の元です。
もちろん、伝統的なツボやオブジェなどを、玄関や廊下などの特別な場所に飾ることは問題ありません。
しかし、カゴやラグ、ランプ、食器、布といった伝統工芸品は、もともとその地域で当たり前に使われてきた日用品です。汚れないように離れた場所に保管したり、クローゼットの奥で眠らせたりして特別視するよりも、普段使いすることによって、伝統工芸品の良さや使い心地を実感することができ、暮らしも楽しくなるでしょう。

伝統工芸品はお店で実物を見て購入する

伝統工芸品は、ひとつひとつに形の違いがあります。ちょっとしたフォルムや色の違いだけで、まったく別物に感じることさえあるほどです。従って、伝統工芸品を買う時は、必ずお店で実物を見て選ぶことをおすすめします。ネットショップでも商品ページの写真を見ることはできますが、写真は実物と色が違って見えるため、できるだけ実店舗で気に入ったものを購入した方が良いでしょう。

「海外で生産される商品だから、買う前に実物を見ることができない」という場合は、実物を日本に仕入れているショップを利用してみましょう。オーナーが現地を直接訪れ、こだわりぬいて選んだアイテムが店舗に陳列されています。

リノベーションやインテリアコーディネートにおすすめの伝統工芸品

以下からは、インテリアコーディネートに自身がない方でも取り入れやすい、おすすめの伝統工芸品をご紹介します。これから伝統工芸品をインテリアに取り入れようと考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。

ラグ

ラグやカーペットはインテリアの雰囲気をがらりと変えてくれるアイテムです。
中央アジアで生まれたカーペットは、シルクロードを通って世界中に広まり、各国の暮らしや伝統に合わせて発展してきました。何もない部屋も、床にラグやカーペットを敷くだけで、一瞬で地域の文化やエッセンスを感じる空間に早変わりします。

いまSNSなどで注目されているラグが、「ベニワレンラグ」です。モロッコ・アトラス山に生息する羊の毛から作られるラグで、別名「モロッカンラグ」とも呼ばれます。ふかふかとした長い毛足と、白地に線が数本描かれたシンプルなデザインが特徴で、ナチュラルテイスト、ヴィンテージインテリア、北欧風など幅広いインテリアに馴染みます。

ランプ

昔も今も生活に欠かせないランプは、古き良き伝統工芸を未来に残すツールでもあります。日本でも、青森県のブナを職人技でひとつずつ成形して作る「BUNACO(ブナコ)」のランプや、和紙で作られたランプなどが販売されており、日本の伝統や文化を、照明という形で現代に残そうという取り組みが行われています。

カゴ

海外や国内で作られた伝統的なカゴも、今注目されている人気アイテムのひとつです。
カゴは衣服や食材、おもちゃなどの収納にも使える便利なアイテムです。また、ラグやチェアなど大型家具と違って、値段に手が届きやすく実用性もあることから、各地域の伝統的な手編みのカゴをコレクションしている人もいます。

同じカゴでも、パンを保管するために作られた「キャニスター」や、底が深い「バスケット」、取っ手が付いた「カゴバッグ」など、用途によって形やサイズは様々。アイテムごとに、各地域の植物や色使いが反映されており、机や棚の上に置くだけで地域の伝統を感じることができます。

組子

組子(くみこ)とは、木のパーツをひとつひとつ手で繋ぎ合わせて作られる、日本の伝統的な工芸です。組子はもともと、ふすまや障子を装飾するために用いられた細工で、木片の並べ方を変えることで様々な模様が生まれます。

職人不足や和室離れなどにより、一度は需要が衰えた組子ですが、リノベーション後の内装材として再び注目されはじめています。
組子はリノベーションやリフォームとの相性も良い伝統工芸品です。組子細工には木片のあいだに隙間がありますので、室内窓や建具にあしらえば、採光性と通気性を兼ね備えたインテリアのできあがりです。あるいは、キッチンカウンターや壁などに、装飾目的で組子を取り付けるリノベーション事例もあります。

モビール

モビールとは、細い針金の先に、紙や金属などでできた薄い飾りを付け、風でゆらゆら揺れるようになっているオブジェのことです。ベビーベッドの上に吊るされているイメージが強いモビールですが、実はインテリアアイテムとして世界中で使われてきた歴史があります。
おとぎ話や伝説をモチーフにしたものや、伝統工芸を使って作られたものなどがあり、どのモビールも見ているだけで、各地域の文化や歴史を感じさせてくれるでしょう。

おわりに

各地域の伝統工芸品は、暮らしに新しいエッセンスを運んでくれる存在です。日本の住宅で世界中の伝統工芸品が使われているように、日本の伝統工芸品も、世界各国の住宅で愛用されています。他国の文化に敬意を払うと同時に、自国の文化に誇りを持つ、そんな国際交流を、ご自宅のリノベーションやインテリアコーディネートで体験してみてはいかがでしょうか?

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