【リノベ + 借り換え】ローン対応の金融機関と選び方

借り入れをしてから一定期間経過している場合、金利の低下により、借り入れ先を換えることで、利息の負担が減ることがあります。リノベーションと借り換えに対応している金融機関や借入先の選び方について解説します。

借り換えとは

借り換えは、住宅ローンの借入先を変更することです。金融機関AからBに借り換える場合、金融機関Aのローン残高分を金融機関Bから借り入れ、以降は、金融機関Bに返済することになります。

借り換えの効果は、「金利差1%以上」「ローン残高1,000万円以上」「返済期間残り10年以上」の場合に有効であると言われていますが、全て満たさなくても効果があることがあります。

また借り換えと同時に一部繰上げ返済をして、完済時期を早めたり、毎月の返済額を減らしたりすることもできます。

仮に借り換えによる効果があまり期待できなくても、リノベーションによる新たなローンを考えると、借り換えした方がいいケースもあるでしょう。そこで、各金融機関の「リノベ+借り換え」の状況をまとめます。

都市銀行の【リノベ + 借り換え】ローン対応状況

・みずほ銀行
みずほ銀行は、「中古・リフォーム一体型」で、リノベーション(リフォーム)と同時に借り換えをすることができます。融資金額は50万円以上1億円以内ですので、リフォームか大規模なリノベーションまで対応しています。

・三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の公式サイトに分かりやすく記載されていませんが、直接問い合わせたところ、融資実行日が同日(借り換えの住宅ローンとリフォームの融資実行日)であれば、利用できるとのことです。

・三井住友銀行
三井住友銀行も公式サイトには分かりやすく記載されていませんが、直接問い合わせたところ、リノベーション(リフォーム)資金を上乗せして借り入れることが可能とのことです。

・りそな銀行(埼玉りそな銀行)
りそな銀行は、「りそな借りかえローン<リフォーム資金セット型>」という商品があり、現在の住宅ローン残高にリノベーション(リフォーム)資金を上乗せして借り入れることができます。融資金額は50万円以上1億円以内となっています。

ネット銀行等の【リノベ + 借り換え】ローン対応状況

・住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行は、「ネット専用住宅ローン」で、リノベーション(リフォーム)費用を上乗せした借り換えが可能です。住信SBIネット銀行の金利は他の金融機関と比較して低い水準ですので、状況によっては借り換え効果自体も期待できるかもしれません。

・楽天銀行
楽天銀行も、借り換えとリノベーション(リフォーム)を一括で借り入れることができます。楽天銀行の融資事務手数料は他の金融機関とは違い、一律となっていますので、借入金額が多い場合には、諸費用面でも楽天銀行への借り換えが有効となることがあります。

・じぶん銀行
じぶん銀行では、公式サイトには分かりやすく記載されていませんが、直接問い合わせたところ、リノベーション(リフォーム)資金を上乗せして借り入れることできないとのことです。

・イオン銀行
イオン銀行は、「住宅ローン・リフォーム活用プラン」を提唱しており、リノベーション(リフォーム)と同時に借り換えることができます。イオン銀行の特徴は、イオングループでの買い物が毎日5%offとなることでしょう。年間の割引上限額と有効期間はありますが、しばらくは消費税増税分をカバーしてくれます。

・ソニー銀行
ソニー銀行も借り換えと同時にリノベーション(リフォーム)資金を借り換えローンで利用することができます。ソニー銀行の金利水準は低く、商品によっては取扱手数料が低額となっています。

・フラット35
「リノベ + 借り換え」でフラット35を使いたいと考えるかもしれませんが、住宅金融支援機構に問い合わせたところ、対象外とのことです。全期間固定金利型に借り換える場合、フラット35が候補の一つとなりますが、リノベーションやリフォームを同時にする場合は借り換えできないことになります。

地方銀行等の【リノベ + 借り換え】ローン対応状況

・横浜銀行
横浜銀行は、公式サイトに分かりやすく記載がありませんでしたので、直接問い合わせたところ、リノベーション(リフォーム)資金と一緒に借り換えることはできないようです。

<「リノベ + 借り換え」対応状況(2019年10月調べ)>

金融機関等リノベ + 借り換え
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
りそな銀行(埼玉りそな銀行)
住信SBIネット銀行
楽天銀行
じぶん銀行 ×
イオン銀行
ソニー銀行
フラット35 ×
横浜銀行 ×

ただ注意点として、「リノベ+借り換え」ができなくても、現在借入中の金融機関でリフォームローンを組み、例えば6ヶ月返済するなど返済実績を積めば、まとめて住宅ローンを利用できることがありますので、「✕」が付いても、全く対応していないわけではありません。

対応状況は金融機関によって異なりますので、リフォームローンを組んだ後の借り換えも含めて問い合わせるといいでしょう。

金融機関の選び方

リノベーションやリフォームのみでローンを組むと金利は、住宅ローンの金利水準より高くなるのが一般的です。そこで、リノベーション(リフォーム)と同時に借り換えできる金融機関であれば、住宅ローンの低い金利水準を適用できるため、借り換え自体の効果は小さくても、「リノベ+借り換え」なら負担が軽減されるかもしれません。

また負担を軽減させる目的以外で、変動金利型から固定金利型に金利タイプを変えたり、逆に固定金利型から変動金利型に変えたりする方法もあります。「変動金利型→固定金利型」は金利上昇リスクを回避し、「固定金利型→変動金利型」は金利を低く抑えることができます。

このように、借り換えの目的は負担額の軽減だけではありませんので、金融機関の選び方は人それぞれです。ただ少なくとも、目的を明確にすること、諸費用などを含めた総支払額で検討することを選ぶ基準としておきましょう。

本来の目的が小規模な改修の場合、金利水準が高いリフォームローンでも、担保が不要であったり、手数料がかからなかったりと金利以外の点も検討する必要があります。必ず「リノベ+借り換え」が有利になるとは限りませんので、ご注意ください。

おわりに

住宅はライフステージの変化によって、求められる環境は異なります。住宅取得当初は問題なくても、年を経過すると、バリアフリー化や間取りの変更、設備の買い換えなどが必要となってきます。リノベーションやリフォームと同時に借り換えをすると負担を軽減できる可能性がありますので、気になる金融機関に見積もりを依頼しましょう。

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