アイランド型、ペニンシュラ型など、現在さまざまなレイアウトが登場している「キッチン」。
リフォームやリノベーションのご相談でも、キッチンに憧れやこだわりを持つ方は少なくありません。
今回は4種類のキッチンのレイアウトの特徴、メリット・デメリットをご紹介します。
壁付けキッチン
壁付けキッチンは従来の日本のもっともスタンダードなキッチンのレイアウトです。
現在は家族とのコミュニケーションが取りやすい対面式キッチンを選ぶ方が増えているなか、「家事に集中できる」「空間を有効活用できる」という理由で壁付けキッチンを選ぶ方も依然として多く見られます。
壁付けキッチンのメリット
壁付けキッチンのメリットはリビングやダイニングといった空間を広く活用できることです。
ワンルームでもキッチン周りのスペースを広く確保できるため、対面式キッチンと比べてデッドスペースができにくいというメリットがあります。
壁付けキッチンのデメリット
対面式キッチンは背面に冷蔵庫や食器棚などの家具、家電を置くのが主流ですが、壁付けキッチンはダイニングテーブル以外のものを置きにくいというデメリットがあります。
また、壁の方を向いて作業をするため、料理をしながらテレビを見る、ダイニングで遊ぶ子供を見守るといったことが難しくなります。
ペニンシュラ型キッチン
キッチンの左右のどちらかが壁に面している対面式キッチンを、ペニンシュラ型キッチンと呼びます。
ペニンシュラとは「半島」という意味で、リビングの方を向いて作業ができるため、子育て中の家庭や、料理をしながら家族とのコミュニケーションを取りたい方におすすめです。
ペニンシュラ型キッチンのメリット
ペニンシュラ型キッチンは、家族とコミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。
また、対面式で人気のある「アイランド型」と比べると、設置スペースが小さくて済むため、あまり広くない住宅でも導入しやすくなっています。
工夫次第では、アイランド型のような開放感や家事動線の余裕が得られるため、リフォーム前に施工業者によく相談しましょう。
ペニンシュラ型キッチンのデメリット
ペニンシュラ型キッチンは、壁付けキッチンのように吊戸棚が設置しづらいため、収納スペースの確保が難しくなってしまいます。
したがって、リフォームの前には収納スペースの確保を考慮しておく必要があります。
システムキッチンにリフォームする際は、収納スペースに余裕があり、収納扉を展開しても家事動線のじゃまにならないものを選びましょう。
アイランド型キッチン
アイランド型キッチンは、「島」という意味の通り、四方が壁に面しておらず、調理スペースやシンクが島のように独立している対面式キッチンを指します。
おしゃれなデザインで人気が高く、ホームパーティーや家族みんなで料理を楽しみたい方におすすめです。
アイランド型キッチンのメリット
アイランド型キッチンは空間が開放的になるため、広い視野を確保した状態で作業ができ、複数の人でお料理をするのにも向いています。
また、アイランド型もリビングやダイニングの方を向いた対面式なので、家族や友人とコミュニケーションを取りながら料理を楽しむことができます。
アイランド型キッチンのデメリット
アイランド型キッチンへのリフォームは、キッチンから壁までの空間、両サイドに通路となるスペースを確保する必要があるため、広さが十分でないと設置ができません。
スペースが確保できていない状態でアイランド型キッチンを設置すると、部屋全体が窮屈な印象になってしまいます。
独立型キッチン
独立型キッチンも日本の従来型のキッチンのレイアウトで、壁でキッチンを囲ってほかの居室から独立させ、料理の専用スペースとしています。
現在の流行はオープンキッチンですが、「料理の煙やニオイがリビングに来ない」「料理に専念できる」といった理由で独立型キッチンを選ぶ方も少なくありません。
独立型キッチンのメリット
独立型キッチンはお料理専用のスペースですので、リビングやダイニングから見えず、急な来客があってもキッチンをのぞかれる心配がありません。
料理をする方の作業効率や家事動線を考えて、使い勝手の良いように配置にこだわることができます。
独立型キッチンのデメリット
独立型キッチンには、料理の煙やニオイがこもりやすいというデメリットがあるため、十分な換気が行えるように換気扇や窓の設置場所に工夫が必要です。
また、リビングやダイニングから独立しているため、家族とコミュニケーションが取りづらくなってしまいます。
まとめ
現在主流のキッチンの種類とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。
キッチンのリフォームを検討する際は、価格や設置場所も大事ですが、料理をする人の作業効率や家族とのコミュニケーションなども考える必要があるでしょう。
何より、家族のスタイルに合っていて、料理をするのが楽しくなるようなキッチンを見つけることが大切です。