階段のリノベーションでよくあるご相談が、「階段の位置を変更する」「勾配を緩やかにする」「手すりをつける」の3パターンです。今回は、上記3つの事例で階段のリノベーションにかかる費用・工事期間について解説します。
階段は、家庭内事故が起きる確率が高い場所と言われています。
老朽化していたり、勾配が急すぎたりする場合は、階段のリノベーションが必要になるでしょう。
階段のリノベーションでよくあるご相談が、
- 階段の位置を変更する
- 勾配を緩やかにする
- 手すりをつける
の3パターンです。
今回は、上記3つの事例で階段のリノベーションにかかる費用・工事期間について解説します。
階段の位置を変更するリノベーション
費用相場:150万~300万円
工事期間の目安:2ヶ月
階段は住宅の構造部分に合わせて設置されているため、位置を変更する場合は構造部分に大きな負荷がかかります。
さらに、階段の位置を変更するということは、壁や柱の移動を伴うケースも多いため、住まいの間取りを大幅に変更することになり、費用は高額になります。
階段の勾配を緩やかにするリノベーション
費用相場 | 工事期間の目安 | |
階段の数を増やす場合 | 20万円~50万円 | 1~2週間 |
既存の階段を撤去して再構築する場合 | 100万円~150万円 | 2週間~1ヶ月 |
階段の勾配を緩やかにするには、既存の階段のスペースを活用して、一段あたりの高さを低く、段数を1~2段増やすリノベーションがあります。
この場合は大規模な工事が必要ないため、比較的費用を抑えてリノベーションすることができます。
一方で、住まいの構造によっては、既存の階段に段数を増やすことが難しいケースもあります。
その場合は、既存の階段を撤去して、勾配を緩めて再設計・再構築しなければなりません。
工事費用は100万円を超え、1ヶ月ほどの工事期間が必要な場合があります。
階段に手すりをつけるリノベーション
費用相場:5万円~30万円
工事期間の目安:1日
階段に手すりをつける場合は、スペースによって左右の壁に取り付けるか、どちらか一方(降りる際の利き手側)に取り付けるかの2パターンがあります。
手すりの取り付けに際して、階段の壁の下地の補強が必要となる場合は、取付工事費にプラスして補強工事の費用がかかります。
まとめ
階段は家の中でもとくに安全性が求められる場所ですので、小さなお子さんやお年寄りがいるご家庭では、リノベーションの必要が出てくる場合があるでしょう。
解説したように、大規模な階段のリノベーションは住まいの基本構造に手を付ける場合があるため、予算についてはもちろん、現在から将来にかけて本当に必要なリノベーションを見極める必要があります。
リノベーションを検討する際は、過去の実績やリノベーションプランの提案力などで、信用できる業者を選びましょう。