部屋を仕切って2つの空間を作ったり、部屋と部屋とを区切ったりする場合は、「可動間仕切り」を導入すると簡単に間取りを変更することができます。今回は可動間仕切りの種類や本体価格、リフォームにかかる費用について解説します。
大きな部屋を仕切って2つの空間を作ったり、部屋と部屋とを区切ったりする場合は、「可動間仕切り」を導入すると簡単に間取りを変更することができます。
今回は可動間仕切りを導入したいという方に向けて、可動間仕切りの種類や本体価格、リフォームにかかる費用について解説します。
可動間仕切りとは
可動式間仕切りとは、自由に動かせたり、取り外せたりするタイプの間仕切りです。動かしやすさや設置方法などから、以下の3種類に分けられます。
移動パーテーション
移動パーテーションは、キャスターが付いて楽に出し入れができるタイプの間仕切りです。
来客時や就寝時など、一時的に部屋と部屋を区切りたいときなどに使用されます。設置するのに工事が必要ないため、パーテーション本体を購入しさえすればすぐに間仕切りができます。
ハイパーテーション
ハイパーテーションは天井から床までを区切るタイプの間仕切りです。天井と床を突っ張り棒で支えるタイプや、アコーディオンカーテンやパネルドアなど、天井や鴨居に取り付けて部屋と部屋を区切るタイプなどがあります。
他のタイプのパーテーションに比べてプライバシーを守る効果が高いため、静かな空間が求められる場合や完全に部屋を分けたい場合に便利です。
ローパーテーション
ローパーテーションはパーテーション本体と天井のあいだに空間のあるタイプの間仕切りです。一般的に「パーテーション」と言うときは、こちらをイメージされる方が多いでしょう。
オフィスやチャイルドスペースなど、お互いの存在を感じつつスペースを分けたいときに使用されます。
可動間仕切りの設置に要する価格の相場
ホームセンターや通販サイトなどで販売されている可動間仕切りは、移動パーテーション、ハイパーテーション、ローパーテーションで以下の価格となります。
移動パーテーション | キャスター付き7,000円~1万円/1枚あたり |
ハイパーテーション | 布製カーテン…1,000円~アコーディオンカーテン…8,000円~2万円パネルドア…6,000円~40万円 |
ローパーテーション | 8,000円~1万円/1枚あたり(折りたたみ式で3万円前後) |
可動間仕切り3種類のうち、設置に工事が必要となるのはハイパーテーションです。
アコーディオンカーテンの設置は本体価格+設置費用で2万円~6万円、パネルドアはガラス張りタイプや天然木タイプなどグレードの高いものになると40万円を超える場合があります。
ハイパーテーションの中でも突っ張り棒と布製カーテンで間仕切りする場合は、DIYで設置が可能です。
また、部屋と部屋を区切る壁を撤去する工事は6万円~10万円、間仕切りを引き戸にする場合は5万円~10万円の費用がかかります。
可動間仕切りの耐用年数
事業用に購入した可動間仕切りは、確定申告の勘定科目で「消耗品費(備品費)」か「建物附属設備(資産)」のどちらかを選ぶことになります。
価格が10万円未満であれば、消耗品費(備品費)として扱えますが、1枚あたりの価格ではなく、間仕切りするために購入したパーテーション代および工事代で計算します。
また、建物附属設備となった場合は、床だけを固定するタイプは「3年」、床と天井を固定するタイプは「15年」で償却します。
まとめ
可動間仕切りの種類や設置にかかる価格、耐用年数について解説しました。
ライフスタイルや家族構成の変化によって現在の間取りを変えたい場合は、可動間仕切りを利用すると簡単に部屋と部屋を仕切ることができます。
しっかりと間仕切りをしてプライバシーを確保したい場合は、アコーディオンカーテンやパネルドアなどの設置について、施工実績の豊富なリフォーム会社に相談しましょう。