知っておいて損はない!リノベーションのおもな工事内容と費用相場

リノベーションを検討する際、気になるのはどのようなリノベーションができ、相場はどのくらいか、という点ではないでしょうか。リノベーションは住宅や改修する規模、グレードによって費用はかなり変わりますので予算内に収まらないこともあるでしょう。

そこで、これからリノベーションをする人向けに、他の人がどのようなリノベーションをしてきたか、その費用とともに紹介します。

リノベーションとリフォームの違い

リノベーションは住宅の価値を高めるために行い、リフォームは壊れ箇所や汚れた箇所を元に戻すために行います。今回は、「平成29年度第15回 住宅リフォーム実例調査」(一般社団法人住宅リフォーム推進協議会)の調査結果を参考にしますが、リノベーションとリフォームの区別はされていません。

そこで調査結果を参考にリノベーションに該当すると思われる項目をピックアップして紹介していきます。

リフォームまでの居住期間

調査対象者のリフォームまでの居住期間です。中古購入者のリノベーションについて調査した結果ではありませんので、入居前後にリフォームをした割合は、戸建てで10%、マンションで22.7%となっています。戸建てとマンションでの区別では、入居前後でリノベーション又はリフォームをした人はあまり多くないように見えますが、住んでいる間にも住宅の改修はしますので、全体としてはこのぐらいの割合なのでしょう。

■戸建て

■マンション

リフォームまでの居住期間を、取得方法別にみると、中古戸建て購入者の46.4%、中古マンション購入者の41.0%が入居前後でリフォームしています。おそらく、購入と同時にリノベーション又はリフォームしていると思われます。

住宅取得方法別のリフォーム工事の種類

■戸建て

■マンション

住宅取得方法別のリフォーム工事の種類を見ると、中古戸建てを購入した人の22.5%が改築、23.9%が大規模修繕を行っています。ただマンションは新築分譲と中古マンションの差は見られません。

中古戸建ての購入者の46.4%が改築か大規模修繕を行っていることになり、注文住宅や新築分譲と比べると割合は大きいですが、購入時のリフォームだけではありませんので、読み取る際には注意が必要です。

リノベーションのおもな工事内容

リフォームの工事内容のうち、価値を高める大規模改修などはリノベーションに該当すると考えられます。

年齢別のリフォーム工事内容(複数回答)

■戸建て

■マンション

リフォーム工事内容は、内装の変更、住宅設備の変更、間取りの変更をする人の割合は高く、また戸建ての方が工事内容の幅が広くなっています。データを見る限りでは、必要な個所をリフォームしているように考えられ、自分好みの住宅にするような間取りの変更はありますが、リノベーションとリフォームの区別は見て取れません。ただ住宅の価値を向上できそうな工事内容である間取りの変更をはじめ、収納スペースの改善、居室の用途変更、省エネや耐震改修などはリノベーションに該当しそうです。

予算内でできる限りのリフォーム工事を行っている印象があります。どのような内容の工事を行っているかの参考にはなるでしょう。

契約金額別のリフォーム工事内容(複数回答)

■戸建て

■マンション

契約金額別のリフォーム工事内容です。ほとんどの工事にかかる費用は500万円超となっていますが、複数回答ですので、リノベーションやリフォーム全体の費用は単純に合計して求めることはできません。

おそらく、金額差がある工事内容は500万円を超える可能性があります。たとえば、戸建ての内装変更は300万円以下や300~500万円も割合が多いですが、間取りの変更や居室の用途変更は500万円超が飛び抜けて多くなっていますので、高額になる可能性があります。マンションの畳の入れ替え工事のようにほとんど差がない工事内容は状況によって金額が変わると思われます。

あくまでも、「中古住宅購入+リノベ」だけの調査ではなく、リフォームだけも含まれています。一か所だけを重点的にリフォームする場合と比較すると、「中古住宅購入+リノベ」の場合は広く浅く改修することも考えられます。

リノベーション工事の契約金額

リノベーション工事を、中古住宅購入と同時に行う大規模改修工事と考え、年齢的には40代ぐらいまでの人が対象となるでしょう。

年齢別の契約金額

■戸建て

■マンション

まず、「30代以下」「40代」のリフォームは、中古購入と同時に行っている可能性があります。その上で、戸建て、マンションともに、「30代以下」「40代」で500万円超の大規模なリフォーム(リノベーション)を行っている割合が高く、中古住宅の規模や状態によって、リノベーションの工事費用は500万円を超える可能性が高くなります。

居住期間別の契約金額

■戸建て

■マンション

居住期間別の契約金額は、入居前後のリフォームのうち、契約金額が高い割合が「中古住宅購入+リノベーション」の可能性があると推定できます。居住期間が30年超になると契約金額も高くなりますが、それよりも契約金額が高いのが入居前後です。戸建て、マンションともに契約金額500万円超の割合が6割以上あります。

取得方法別の契約金額

■戸建て

■マンション

取得方法別の契約金額は、中古住宅を購入しリフォームをした契約金額の割合です。中古住宅以上に相続等によって取得した場合(戸建て)の契約金額が高めです。次に、中古住宅の契約金額は高くなっています。これは購入時だけでなく、購入から数年たった後もリフォームをしている影響と考えられます。注文住宅や新築分譲よりリフォームの契約金額が高くなるのは当然でしょう。

おわりに

欧米に比べて、日本は中古住宅の評価がまだまだ低いため、リノベーションのみの調査は実施されていないようですが、今後、国や地方自治体の支援制度などにより、「中古住宅+リノベ」を希望する人は増えてくると思われます。

今回、様々なデータを見てきましたが、購入する中古住宅の状態と理想とする住まいとの差によって、リノベーションの費用相場は異なりますので、明確な金額は分かりません。工事内容を絞って資金を集中的に注ぐか、まんべんなく工事することで全体的な価値を向上させるかによっても異なります。

どのようにリノベーションするかは、住宅探しをしながら具体的にイメージできることもあると思いますので、あらかじめ予算を決めておき、あとは希望する中古住宅の状態によって考えていきましょう。

リノベーション・リフォームでお困りの方は
monoclaをぜひご利用ください!

monoclaは、無料でプロを指名して、相談・資料請求・見積り・施工依頼ができるサービスです。いいね!や施工完了のお祝いポイントをギフト券に交換! ポイントを貯めながらリノベーション・リフォームのプロを見つけましょう。

カテゴリー:
関連タグ:

このコラムの執筆者

monocla運営局

monocla運営局です。リノベーションに関するお役立ち情報をお届けします。