2wayキッチン・3wayキッチンは、キッチンから洗面室、バルコニーなど出入り口を増やすことで、家事動線をスムーズにして作業効率をアップさせます。親世帯と一緒に家事を行っているご家庭や、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭におすすめです。
「料理をしながら洗濯もしたい」「キッチンから子どもの様子を見たい」など、現在のキッチンをより快適で使いやすくしたい方は、2way(ツーウェイ)キッチン・3way(スリーウェイ)キッチンにしてみませんか?
キッチンから洗面室、バルコニーなど出入り口を増やすことで、家事の効率がアップするだけでなく、家の中の見通しも良くなります。
今回は2wayキッチン・3wayキッチンの基礎知識や家事効率をアップさせるポイント、さらにメリット・デメリットをご紹介します。
2wayキッチン・3wayキッチンとは
2wayキッチンの「2way(ツーウェイ)」には、「両方向の」「2方向通行の」という意味があります。キッチンの出入り口が2ヶ所あれば2wayキッチン、3ヶ所あれば3wayキッチンとなります。
出入り口が1ヶ所しかないキッチンは、間取りによっては洗面室に移動するのに一度リビングを経由しなければならないなど、不便を感じることもあるでしょう。
2wayキッチンなら、たとえばキッチンからリビング、洗面室へとつながる出入り口が2ヶ所ある場合、キッチンで料理をしながら洗面室で洗濯を並行してできるなど、家事動線が短くなって家事がはかどります。
3wayキッチンの場合はキッチンから洗面室、リビング、バルコニー(廊下)と、キッチンからスムーズに移動できる場所が増えるため、2wayよりもさらに利便性が高まります。
2wayキッチン・3wayキッチンのメリット
2wayキッチン・3wayキッチンで出入り口が増えることにより、以下のようなメリットが考えられます。
家事効率が向上する
2wayキッチン・3wayキッチンの最大のメリットが、キッチンで料理をしながら洗濯やごみ捨てをするなど、複数の家事を並行して効率的に行なうことができる点です。仕切りやドアがない分、次の作業への移るときもスムーズにできます。
回遊性が向上する
2wayキッチン・3wayキッチンで出入り口が複数になると、スペースに余裕が感じられるようになります。キッチンに2人いてもお互いにぶつかることがありませんし、料理をする人、洗濯をする人が通路で譲り合いながらすれ違うこともありません。
キッチンからの見通しが良くなる
キッチンから洗面室、廊下など間仕切りやドアを経由せずに移動できるということは、家の中が見回しやすくなります。小さなお子さんがいらっしゃるご家庭であれば、家事をしながらお子さんの様子を見守ることもできます。
風通しが良くなる
2wayキッチン・3wayキッチンで出入り口を複数設けると、キッチンの通気性が高まります。これにより、リビングのエアコンの風がキッチンにも届きやすくなったり、料理中のニオイや煙が緩和されたりといったメリットが得られます。
2wayキッチン・3wayキッチンのデメリット
2wayキッチンや3wayキッチンはメリットがほとんどですが、わずかにデメリットもあります。
来客時にキッチンが丸見えになる
キッチンまわりの間取りにもよりますが、たとえば廊下からつながる2wayキッチンの場合は、来客が来たとき料理や食器洗いをしているところが丸見えになってしまいます。いつだれに見られても良いように、常に清潔で片付いた空間を意識する必要があるでしょう。
キッチンから洗面室が丸見えになる
2wayキッチンや3wayキッチンで、洗面室がキッチンと直接つながっている場合、キッチンから洗面室にいる人の着替えている姿が見えてしまいます。家族なら気にならないかもしれませんが、来客が浴室を使うときは気にされる場合もあるため、カーテンやパーテンションで仕切る必要があるでしょう。
まとめ
家事効率や回遊性がアップして、なおかつ風通しも良くなる2wayキッチン・3wayキッチンは、複数の家事を効率的に回したい方におすすめです。
とくに親世帯と一緒に家事を行っているご家庭や、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、2wayキッチン・3wayキッチンにすることでより快適な住まいを実現することでしょう。
一方で、見通しが良くなることで発生する小さいデメリットもあるため、時と場合によって間仕切りを設置するなどの工夫が必要となります。
キッチンの出入り口を増やしたいという方は、リフォーム業者に現在の間取りや家事動線についてしっかり相談しましょう。