植栽は庭の鑑賞や目隠しにおすすめ!工事費用や業者の選び方を解説

植栽にはお家の雰囲気作りや外からの目隠しなど、さまざまな効果があります。豊富な種類の中から好みや目的に合った樹木を選び、理想の庭づくりを実現するには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?今回は、目的に合った植栽をするポイントや工事の費用、業者の選び方を解説します。

植栽とは、樹木や草花を植えることです。

玄関まわりや庭に植栽を設けることで、景観が良くなるだけでなく、自然の目隠しとしても機能します。

今回は植栽の工事費用や、工事を依頼する業者の選び方について解説します。

植栽で得られる効果

庭やアプローチに植栽を設けることで、どのような効果が得られるのでしょうか?

ここでは、植栽で得られる主な効果についてご紹介します。

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景観が良くなる

庭にシンボルツリーが1つあるだけでも、無機質な外構やエクステリアも大きく印象が変わります。

お住まいのご家族はもちろん、ご来客や外を歩く通行人の目や心を癒やしてくれるでしょう。

また樹木によっては実をつけたり、紅葉したりして、季節ごとの楽しみがあります。

好みの樹木を植え、自分だけの庭づくりができることも、植栽のメリットの1つです。

木陰ができる

日差しの厳しい夏場には、樹木が日光を優しく遮る木陰を作ります。

デッキやテラスに木陰が差すように設置すれば、天然の屋根として機能するでしょう。

天気が良い日は木陰の下でくつろいだり、アフターヌーンティーを楽しんだりすることもできます。

目隠しになる

植栽で樹木を植えれば、外からの視線を遮る天然の目隠しになります。

家の目隠しはフェンスや堀を設置する方法もありますが、植栽はナチュラルな雰囲気になり、窮屈な印象を与えません。

自治体の補助金制度の対象となる場合がある

各自治体では、緑の保全や緑化施策に寄与する工事を行った方を対象に、工事費用の一部を補助する制度を設けている場合があります。

たとえば、東京都狛江市の「緑のまち推進補助金交付制度」では、植栽や花壇、生け垣の設置者に対して造成に必要な経費の一部が補助されます。

お住まいの市区町村に緑化施策の補助金制度がないか、自治体のホームページや地域の施工業者に確認しましょう。

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植栽の選び方のポイント

植栽で庭に植えられる樹木にはさまざまな種類があります。

理想の庭づくりを成功させるためには、どのような樹木を選べば良いのでしょうか?

ここでは、植栽の選び方のポイントについて解説します。

植栽の目的を明確にする

まずは、どんな目的で植栽をするのか、目的を明確にすることが大切です。

外からの目隠しができれば良い、季節感を楽しみたい、果実を収穫したいなど目的によって選ぶ樹木も変わってきます。

樹木の大まかな種類を知る

樹木は大きく、「広葉樹」と「針葉樹」の2種類に分けられます。広葉樹は葉が広く大きな樹木、針葉樹は葉が細い樹木です。

さらに、1年じゅう緑の葉をつける「常緑樹」、秋から冬にかけて落葉する「落葉樹」にも分けられます。

落葉樹は季節ごとの変化を楽しめますが、落葉後の姿は寂しい印象になりがちです。

一方の常緑樹は落葉樹ほどの季節感には期待できませんが、落ち葉の処理の手間が省けます。

シンボルツリーとして1本だけ植える分には、木の種類を気にせず好みで選んでOKです。

ただし複数本植える場合は、広葉樹と針葉樹、常緑樹と落葉樹をバランス良く配置しましょう。

庭の環境に合っているか

樹木は育つ環境に合っていないと、水やりや肥料に気を配ってもすぐに枯れてしまう場合があります。

たとえば、秋に美しく紅葉するイロハモミジは強い日差しに弱く、長時間の強い日照で葉が焼けたような赤や茶色に変化します。

耐暑性や耐寒性など、それぞれの性質を理解して、住んでいる地域に合った樹木を選ぶことが大切です。

また、植え付けの時期にも気をつける必要があります。

日差しに強い樹木でも、夏場に植え付けをすると、現場へ運ぶだけでも大きなダメージを受けます。

たとえ夏場に植え付けたとしても、枯れたり生育不足になったりするため注意が必要です。

どのくらいの高さや大きさになるかイメージする

庭に植えた樹木はどんどん成長していきます。

植え付けたときは背が低くても、数年かけて成長した木が原因で家の日当たりが悪くなったり、近隣に迷惑になったりする可能性もあります。

そのため、事前にどれくらいの高さになるか、枝が広がるかをイメージして選びましょう。

また木の高さに限らず、根が伸びて塀やライフラインに支障を来さないよう、一定の距離を保つことも大切です。

手入れのしやすさ

樹木を植える以上、お庭の管理として雑草対策や落ち葉対策が欠かせません。

また樹木によっては、大きくなりすぎないように剪定や刈り込み、害虫駆除のための消毒も必要となる場合があります。

どんな樹木にどのようなお手入れが必要か、事前に把握しておくことが大切です。

デッキや人工芝も雑草対策に活用できるため、お庭をリフォームの際に検討すると良いでしょう。

植栽の工事費用

植栽の工事費用は大まかに「樹木の価格+施工費」で計算され、樹木の種類や高さや施工する範囲で変動します。

また現場の環境によっては、土壌改良が必要となる場合があります。

シンボルツリーを1本植える

費用の目安:1万円~3万円

シンボルツリーとは、その家の象徴となる大きな樹木のことです。

樹木の種類によって価格は大きく変わりますが、1本だけなら工事費込みでも1万円~3万円の範囲に収まります。

ただし、庭が整地されていない場合は、整地の費用として約6,000円/㎡が別途かかります。

植栽工事一式

費用の目安:8万円~50万円

複数の樹木の植栽を施工業者に依頼した場合、基本的には「植栽工事一式」のプランが提案されます。

植栽工事一式は、お庭の広さや樹木の本数で変動します。一般的な戸建住宅のお庭であれば、10万円~20万円が費用の目安となるでしょう。

植栽の工事を依頼する業者の選び方

植栽でイメージ通りのお庭になるかどうかは、依頼する業者によって左右されます。

その後、メンテンナンスでもお付き合いすることになる場合が多いため、信頼できる業者選びが大切です。

ここでは、植栽の工事を依頼する業者の選び方のポイントを解説します。

自分が作りたい庭にしてくれる業者を選ぶ

植栽の工事を依頼できる業者は、造園会社、エクステリア会社、植木屋さんなどさまざまです。

それぞれに得意分野があるため、自分が作りたい庭にしてくれる業者を選ばないと、イメージ通りのものができない可能性があります。

一般的に、業者ごとの得意分野は以下のとおりです。

造園会社

庭づくりを1から引き受けるオールラウンダーです。業者によっては、洋風より和風など得意なスタイルが異なります。

エクステリア会社

エクステリアの専門業者です。エクステリア工事の一部として植栽を依頼する場合は頼れる存在となります。

ただし植栽の専門家ではないため、植栽を中心とした庭づくりがしたい場合は、過去の実績を確認しましょう。

庭師・植木屋さん

植栽と剪定のプロです。庭づくりから依頼する場合は、職人の設計力やデザイン力に着目しましょう。

施工事例・実績を確認する

施工業者の過去の事例や実績は、その業者のパンフレットやホームページで必ず確認しましょう。

業者によってはデルガーデンを展示している場合もあるため、実際に足を運んでみることをおすすめします。

複数の業者から見積もりをとる

業者が提示した見積もりが適正価格かどうかは、1社だけではわかりません。

必ず複数の業者から見積もりをとり、工事の内容と費用を比較しましょう。

また見積書に「植栽一式」とだけあった場合は、詳細な工事内容や範囲が不明なため要注意です。

「一式」がどんな内容か、内訳はどうなっているのか、突っ込んで確認するようにしましょう。

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まとめ

植栽によって得られる効果や、理想のお庭づくりを実現するためのポイントについて解説しました。

家族と一緒に成長する樹木だからこそ、豊富な種類の中から自分の好みや目的に合ったものを探し、プロの技術で理想のお庭づくりをしたいものです。

そのためには、植栽の目的を明確にして、その目的に合ったお庭づくりを提案してくれる確かな業者を選びましょう。

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併せて、工事を手がけた施工業者のチェックおよび見積もりも依頼できますので、ぜひあなたの理想のお庭づくりにご活用ください。

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