読書をしなくなるのは家が原因!?リフォームで読書が捗る家を手に入れよう

読書は、いつでも手軽に始めることができ、知識だけでなく集中力も身に付く、最もコストパフォーマンスが高い趣味のひとつです。
しかし、
「昔はたくさん本を読んでいたのに、読まなくなってしまった」
「本を買いたいけど、収納が足りないので買えずにいる」
「こどもに本を沢山読んでほしいけど、興味を持ってもらえない」
そんな理由から、家で本が読めず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

しかし、家はリフォーム次第で最高の読書環境にすることが可能です。この記事では、1人でゆっくり、またはお子様と、いつでも好きな本を読める家にするためのポイントと、読書リフォームに最適な家の部位などをご紹介します。

読書が捗らない原因は「家」にあるかもしれない

家で読書ができない、または読書をしなくなってしまう原因は、主に以下3つの原因が考えられます。

原因1:本が気軽に取り出せない場所にある

● 本棚に隙間なくギュウギュウに本が詰まっている
● クローゼットの奥に本棚があり、物をどかさないと本を取り出せない
● 手が届かない高い位置に本を並べている
こんな状態の本棚では、気軽に本に手を伸ばすのは難しいですね。

読書に限らず、習慣化で最も大切なことは、「いつでもすぐに取りかかれる環境を作ること」です。読書習慣が身につく家にリフォームするときは、「すぐに本を取り出せる本棚」を作ってみましょう。

原因2:本を生活から隔離している

「読書しやすい家」を作ろうとすると、多くの人は「読書専用のスペースを作ろう」と考えます。たしかに、壁一面に蔵書がずらりと並んだ部屋や、読書専用のチェアが置かれた書斎などが家にあれば、本を読みたくなるかもしれません。しかし、読書習慣が身についていない人がいきなり読書専用のスペースを作っても、宝の持ち腐れになってしまう恐れがあります。

読書習慣を身につけるためには、まず「読書を生活の一部にすること」が先決です。そのためには、リフォームの際に「本を生活から隔離しない」よう注意しましょう。もしリビングや寝室など、1日の大半を過ごす部屋から本を隔離してしまうと、「本を読む」という行為の前に「移動する」という別の行動を乗り越えなければなりません。すると、
「読書をしたいけど、2階まで本を取りに行くのが面倒くさい…」
「子供から目を離せないから、書斎に移動できない…」
「せっかくソファでくつろいでいるのに、立ち上がりたくない…」
という状態になってしまいます。

読書と隔離された環境だと、どんな読書家の人でも「気づいたら最近本を読んでいないな…」という状態に陥りかねません。書斎や専用の読書スペースを作るリフォームも魅力的ですが、「本を生活の一部にする」という視点は忘れないようにしましょう。

原因3:気づけば本が他の物で埋もれている

家に帰って読もうとわくわくしながら本を買ったのに、結局読まずに放置してしまった、という経験がある方もあるかもしれません。収納ボックスや棚の中で、他の雑誌やDVD、子供のおもちゃなどに未読の本が埋もれているのを見ると、「せっかく本を買ったのに、全然読んでいないな…」と余計に落ち込んでしまい、ますます読書の習慣から離れてしまいます。

気づけば本が他の物で埋もれていた…とならないためには、本を取り出しやすく、かつ片付けやすい位置に置くこともポイントです。リフォームの際に本棚や収納を作って、本の定位置を決めてあげましょう。

読書が捗る家にリフォームするためのポイント

ここからは、先ほどの「読書が捗らない理由」を踏まえて、読書習慣が身につきやすい家にリフォームするためのポイントをご紹介します。

目線の高さに本棚をリフォームする

目線の高さは、「なんとなく手に取りたくなる位置」でもあります。喫茶店や待合室などで、席の側に置かれている雑誌や本を、あまり興味がないのになんとなく手に取って読みふけった経験はないでしょうか?自宅でも、目線の高さに本があれば、家事のあいまや休憩時、お子さんを寝かしつけた後などに、ふと目に留まった本になんとなく手を伸ばしたくなるでしょう。

また、お子さんに読書習慣を身につけさせたい場合は、お子さんの成長に合わせて本を置くこともポイントです。保育園や幼稚園、キッズコーナーでは、床に横置きされたカラーボックスが本棚になっていることがあります。横置きのカラーボックスのように、床から50cm程度の高さであれば、小さなお子さんでも自然と本を手に取りたくなりますよね。

反対に、お子さんの身長が伸びると、床に置かれた本棚では低すぎて本を取り出しにくくなりますので、目線の高さに合った本棚を用意してあげましょう。

日常で使う頻度が多い場所に本を置く

日常生活で本を見かける数が多いほど、読書へのハードルも低くなって行きます。よくある例としては、「駅前に本屋ができて、よく立ち寄るようになった」「最近付き合った人がよく本を読むので、つられて自分も読むようになった」などがあります。
家の中でも、階段の踊り場やソファの横、廊下など、普段の生活でよく使うスペースに、本を置いてみましょう。
この時、普段使いするスペースにカラーボックスや箱を置くと、生活スペースが狭くなってしまいますので、できればリフォームでカウンターや壁埋め込みの棚を造作することをおすすめします。

よく使うスペースの一部を本棚にしたあとは、そのスペースがさらに読書しやすい環境になるように、暮らしながらアップデートしてみましょう。「ここに来ると読書が捗る」と脳が認識することで、読書が習慣化し、モチベーションもアップします。

お気に入りのチェアを置いてみたり、カフェテーブルを買ってブランケットと飲み物を持ち込んだりすると、ますます読書の時間が楽しくなります。読書が日常に根付いて蔵書が増えたころには、完全な読書専用の書斎にしてもいいですね。

本を無理なく片付けられる動線を考える

別の部屋から持ってきた本を読んだあと、片付けるために再び部屋を移動しなければならないのは非常に億劫です。また、片づけられていない読みかけの本が机の上にいつまでも放置されていると、どんどん続きを読む気持ちがなくなってしまいます。

読んだ本を毎回片付け、気持ちよく続きを読み始めるためには、本棚を生活動線上に設置するリフォームが効果的です。
「動線」とは人の動きを表す線のことで、日常生活における動線はほぼ決まっています。朝起きて会社に行くまでの動線を想像してみるとわかりやすいでしょう。「寝室→洗面台→トイレ→キッチン→クローゼット→玄関…」という具合に、一日の動きはほぼ固定されているはずです。この生活動線に、本を読むまでの一連の流れをプラスすると、本を片付けやすい位置が見えてきます。

● 寝る前、寝室に向かうまでに必ず通る廊下や階段に本を置く
● 帰宅して、カバンをいつも置くスペースの側に本を置く
● 朝必ずコーヒーを飲むソファの側に本を置く
● 子供がいつもおもちゃを片付ける箱の側に本を置く

このように、日常生活の動線に「本を手に取る→読む→片付ける」を加えることで、読書が自然と行える家になります。なお、本が「見えるように」置くことも忘れないようにしましょう。

読書が捗る家にするリノベでおすすめの部位5つ

読書が捗る家にするリフォームのコツをまとめると
● 本を隠さないこと
● 本を目線の高さに置くこと
● 本を普段の生活でよく目にする場所に置くこと
の3点です。

以上を踏まえて、ここからは読書リフォームにおすすめの部位と、リフォームアイデアをご紹介します。

キッチン周辺

現代の住宅は、キッチンがリビングの中に設けられています。昔のように土間や別の部屋に離れてキッチンが設けられていた時代と違って、キッチンはいまや生活の中心部です。
つまり、リフォームでキッチンの周りに本棚を作ることで、読書と生活をより結び付けられるようになり、食事のあとや家事の休憩時に、つい読書をしたくなる家が手に入るでしょう。対面キッチンなら、キッチンカウンターのリビング側を本棚にする方法があります。ディスプレイとしての見栄えもよく、どこからでも本が視界に入るため、お子さんの絵本を飾るスペースにもぴったりです。
壁付け式キッチンでカウンターがないという場合は、キッチン本体に本棚をつけなくても、ダイニングテーブルの周辺に本棚を置いてみても同じ効果があります。

窓際

窓辺で日光浴をしながら行う読書は、とても気持ちのいいものです。窓辺を読書スペースとしてリフォームする場合は、本の収納が付いた腰掛けを窓際に設置すると良いでしょう。
収納付きの腰掛けは、リフォームでも人気が高い設備のひとつです。腰掛け部分を少し大きめにすれば、お昼寝用のベッドとしても使えます。

廊下の壁

毎日行き来する廊下に本が飾られていると、つい本を手に取りたくなりませんか?廊下の壁に本があると、家がギャラリーに早変わりします。廊下の壁に小さな本棚を付けたり、埋め込み式の長い棚を作ってずらりと並べたりしてもおしゃれです。
廊下が狭くて本棚を作ると人がぶつかるという場合は、本を表紙が見えるように置いてみると、廊下のスペースを圧迫することもありません。お子様の絵本なども、表紙が見えるように置いてみると「この本はこんなストーリーだったな」「このお話をまた読んでみたいな」と視覚的に興味を持ってもらえるのでおすすめです。

階段

階段は毎日昇り降りする場所ですので、本の置き場所として効果的です。部屋を移動するたびに一冊手に取ったり、階段に腰掛けて読んだりしても良いですね。

ただし、つい読書に夢中になったり、本に気を取られたりして階段から落ちないよう、本棚は階段の昇り口や広めの踊り場に作りましょう。
また、階段も廊下と同様に、棚が突き出していると通行の妨げになってしまいます。棚を後付けするよりも、リフォームで本棚を壁に埋め込んだ方が安全です。

ウォークスルークローゼット

「ウォークスルー」とは、別の方向からも出入りできるクローゼットのことです(一方向からしか出入りできないクローゼットは「ウォークイン」と呼ばれます)。
本をたくさん収納したい方は、ウォークスルークローゼットの中に本棚を作ってみると良いでしょう。部屋を移動するかたわら、本の取り出しや片付けがスムーズに行えるようになります。おでかけ前や帰宅時に、洋服をしまうついでに「今日の一冊」をクローゼットの中で選んでみても良いですね。

おわりに

本格的な書斎や大容量の本棚がなくても、廊下の壁や階段の踊り場、キッチンカウンターなど、生活でよく使うスペースに本棚を作るだけで、自宅は最高の読書環境になります。
休日にお気に入りのチェアに腰掛けて読書したり、お子さんが好きな絵本を一緒に読んだり、そんな読書のある暮らしをリフォームで実現してみてはいかがでしょうか?

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